ソニー、におい生成装置を開発 嗅覚測定、エンタメに応用も

2022.10.05
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by 時事通信


ソニーが発売するにおいを生成する装置(左)と専用アプリ画面=5日、東京都港区

ソニーが発売するにおいを生成する装置(左)と専用アプリ画面=5日、東京都港区

 ソニーは5日、においのもとを制御する新技術で、においを手軽に生成できる装置を開発したと発表した。医療機関や研究機関などで嗅覚測定に利用されることを想定しており、当初は研究用として来年春に発売する。認知症などの疾患では前触れ症状として嗅覚の機能低下が報告されており、病気の早期発見につなげる狙いだ。
 装置は、40種類のにおいのもととなる成分を含むカートリッジを即時に切り替えてにおいを生成する。専用アプリを搭載したタブレット端末で操作し、嗅覚測定の結果もアプリに表示できる。市場推定価格は230万円前後。
 将来的にはエンターテインメント分野への応用も視野に入れる。新規ビジネス・技術開発本部の櫨本修副本部長は記者会見で「視覚と聴覚に嗅覚が加わることでクリエーターとユーザーをつなぐ新たな価値を提供できる」と語った。(2022/10/05-20:32)

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