客足回復で2社増益 流通大手3社の8月中間決算

2022.10.06
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by 時事通信

 スーパーやコンビニエンスストアなど流通大手3社の2022年8月中間連結決算が6日、出そろった。新型コロナウイルス対策の行動制限が緩和され、客足が回復。セブン&アイ・ホールディングス、イオン、ローソンの3社とも増収となり、純利益も2社が大幅増益を達成した。
 セブン&アイの純利益は前年同期比27.8%増の1360億円と、中間決算として過去最高。23年2月期業績予想も上方修正した。原油価格の上昇でガソリン販売額が伸びた米コンビニ事業が好調で、収益を押し上げた。
 傘下のイトーヨーカ堂の中間決算は、電気代上昇が響き16億円の営業赤字。売却手続きを進めるそごう・西武も4億円の営業赤字だった。電話会見したセブン&アイの井阪隆一社長は「(売却先)候補と打ち合わせを進めている」と説明した。
 イオンの純利益は3.9倍の180億円。コロナ禍で落ち込んだ衣料品や旅行用品などが回復した。ただ、主力の総合スーパー事業は37億円の営業赤字と振るわなかった。
 ローソンは国内コンビニ事業などが復調したが、前年に株式売却益を計上しており、純利益は11.5%減の154億円だった。(2022/10/06-19:26)

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