英語「話すテスト」初実施 都立高入試に活用―東京

2022.11.27
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by 時事通信


都立高校入試に初めて活用される英語のスピーキングテストに臨む生徒たち=27日午後(東京都教育委員会提供)

都立高校入試に初めて活用される英語のスピーキングテストに臨む生徒たち=27日午後(東京都教育委員会提供)

  • 都立高校入試に初めて活用されるスピーキングテストを受けるため、会場に入る中学3年の生徒ら=27日午後、東京都千代田区

 東京都教育委員会は27日、来年4月入学の都立高校入試に活用する英語の「スピーキングテスト」を初めて実施した。都内公立中学などに通う約6万9000人が197会場で受験。グローバル人材の育成を目的に「話す」能力を測った。
 会場の一つとなった都立日比谷高校(千代田区)では、緊張した面持ちで校舎に入る中学3年生の姿が見られた。スピーキングテストは約15分間で、タブレット端末に示される問題をイヤホンマイクを通じて回答する形で行われた。
 当初は公立中の生徒だけで約7万6000人の申し込みがあったが、体調不良などを理由とする欠席や遅刻者が出たため、都教委は12月18日に追試験を行う。機材の不具合など大きなトラブルは現時点で確認していないという。
 同テストは通信教育大手ベネッセコーポレーションが運営し、都教委の職員670人も会場で対応に当たった。結果は来年1月12日にインターネット上で各生徒に伝えられる。
 民間が運営する英語の試験を公立高入試に一律導入するのは、全国で初めて。国私立中の生徒が実施対象から外れていることや、採点方法が「不公平で不透明だ」として反発も根強く、公費で事業を行わないよう求める住民訴訟にも発展している。(2022/11/27-21:05)

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