ヨシキリザメが保護対象に フカヒレ輸出に影響も―ワシントン条約会議

2022.11.28
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by 時事通信


ヨシキリザメ

ヨシキリザメ

 水産庁は28日、中米・パナマで開かれたワシントン条約締約国会議で、主に宮城県で水揚げされ、フカヒレの材料となるヨシキリザメが保護対象に追加されることが決まったと発表した。効果が生じるのは1年後だが、輸出するには政府の許可書が必要となり、フカヒレの輸出に影響する恐れがある。
 今回の会議で、ヨシキリザメなどメジロザメ科のサメ類54種の「付属書II」掲載が決まった。付属書IIは、今は必ずしも絶滅の恐れがないものの、取引を規制しないと絶滅の恐れがある生物が対象。既に指定されているクマやサンゴなどと同様、輸出許可書を条件に商業目的の輸出入が認められる。
 今後1年間の猶予期間が設けられ、加盟国・地域の判断で付属書への新規記載を留保できる。日本政府は留保する方向で手続きを進める方針だが、その場合でも、輸入国が掲載を受け入れた場合、許可書などを求められる可能性がある。(2022/11/28-23:02)

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