薗浦氏団体、政治資金不記載か 東京地検特捜部、秘書聴取―パーティー収入除外、規正法違反

2022.11.30
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by 時事通信


政治資金に関する報道を受け、記者団の取材に応じる自民党の薗浦健太郎衆院議員=30日午後、衆院議員会館

政治資金に関する報道を受け、記者団の取材に応じる自民党の薗浦健太郎衆院議員=30日午後、衆院議員会館

 自民党の衆院議員(50)=千葉5区=の政治団体が、政治資金パーティー収入を一部除外し、の収入を過少に記載していた疑いがあるとして、東京地検特捜部が会計責任者の公設第1秘書から任意で事情聴取していたことが30日、関係者への取材で分かった。
 政治資金規正法違反の不記載や虚偽記載に当たるとみられ、特捜部は薗浦氏の認識についても慎重に調べているもようだ。
 薗浦氏は同日記者会見し、秘書から収支報告書を数分見せられ、「しかるべくよろしく」と伝えたと説明。過少記載の認識はないとした上で、「秘書に任せすぎで、おわびするしかない」と釈明し、特捜部の捜査に協力するとした。
 関係者によると、不記載などの疑いが指摘されているのは、薗浦氏が代表を務め、公設第1秘書が会計責任者などになっている資金管理団体「新時代政経研究会」。2018~20年収支報告書には、東京都内で「薗浦健太郎君を励ます会」などを6回開催し、計4362万円のパーティー収入を計上していたが、実際の収入よりも少なく記載していた疑いがあるという。17年はパーティー収入の記載がなかった。
 第1秘書が会計責任者などを務め、地元事務所にある「そのうら健太郎後援会」は17~19年の国政報告会で計約1000万円を集めたと記載している。(2022/11/30-18:45)

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