収益源創出へ資本活用 年1000億円規模―南りそなHD社長

2022.12.02
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by 時事通信


インタビューに答えるりそなホールディングス(HD)の南昌宏社長=11月22日、東京都江東区

インタビューに答えるりそなホールディングス(HD)の南昌宏社長=11月22日、東京都江東区

 りそなホールディングス(HD)の南昌宏社長はインタビューに応じ、デジタルトランスフォーメーション(DX)を手掛けるIT事業者といった金融以外の業種を含む企業への出資も視野に、資本を積極活用する方針を示した。2023年度以降、年1000億円規模を投入する方向で検討する。南氏は「銀行業以外に新たな収益源をつくりたい」と意欲を示した。
 りそなHDは、財務の健全性を示す自己資本比率の向上に取り組んできた。南氏は「資本が拡充してきたので、活用を通じて新たなチャレンジに入りたい」と説明した。次期中期経営計画が始まる23年度から、国内外の幅広い業種と戦略的な提携を模索するという。
 個人向けの資産形成を後押しする新商品の開発も進める意向だ。りそなグループは現在約37兆円の個人預金を抱えており、南氏は「人生100年時代を見据え、お客さまはリスク分散しながら資産を成長させる必要がある」と指摘。長期積み立て型で、経済成長段階などの異なる国や地域に分散して投資する「国際分散投資」を軸とした商品設計を進めており、スマートフォンのアプリを通じて顧客に販売する方針だ。(2022/12/02-07:10)

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