LNG、余剰在庫確保へ 来冬にタンカー1隻分―経産省

2022.12.05
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by 時事通信

 経済産業省は5日、液化天然ガス(LNG)の供給途絶に備え、2023年度から民間企業による余剰在庫の確保を支援する「戦略的余剰LNG(SBL)」制度を導入する方針を固めた。暖房用などの需要が高まる23年12月から24年2月まで毎月、タンカー1隻分のLNGを在庫として維持する。
 同日の総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の有識者会議に制度案を提示した。政府はLNGを経済安全保障推進法に基づく「特定重要物資」に指定し、戦略的余剰の確保に支援を講じる。
 電力・ガス会社や商社など民間企業が確保した戦略的余剰分のLNGは、平時にはアジアなど海外市場で売却。需給が逼迫(ひっぱく)する有事には、経産省が指定した燃料不足の電力・ガス会社に売却する。(2022/12/05-20:58)

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