捜査情報漏えい容疑、副議長ら逮捕 徳島・藍住町、大麻密売グループに―大阪府警

2022.12.07
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by 時事通信


大阪府警本部=大阪市中央区

大阪府警本部=大阪市中央区

 大麻密売グループに捜査情報を漏らした見返りに現金を受け取ったとして、大阪府警などは7日までに、加重収賄と地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで、徳島県藍住町議会副議長の平石賢治容疑者(45)=同町=と、知人で元同町職員の阿部さやか容疑者(39)=同県北島町=を逮捕した。
 また、贈賄と地公法違反(そそのかし)の疑いで、韓国籍の住所不定、無職金太士容疑者(52)も逮捕した。府警は全員の認否を明らかにしていない。逮捕は収賄側が5日付で、贈賄側は7日付。
 府警捜査2課などによると、金容疑者は大麻密売グループのリーダー格とみられる。府警などは大麻取締法違反(営利目的共同所持)容疑などで、金容疑者ら15人を逮捕。捜査の過程で平石容疑者らの関与が浮上したという。
 平石、阿部両容疑者の逮捕容疑は共謀の上、昨年9~10月、捜査機関から藍住町に対し、大麻密売事件の捜査対象となっていた男性に関する捜査関係事項照会があった事実を漏らした見返りに、金容疑者から現金5万円を受け取るなどした疑い。
 阿部容疑者は住民課で郵便物の仕分けを担当。郵便物を見て捜査照会が来たのを知った阿部容疑者から連絡を受けた平石容疑者が、知人の金容疑者に伝えたとみられる。男性は金容疑者のグループの一員で、金容疑者が平石容疑者に、男性の捜査照会があった際には教えるように頼んでいたという。(2022/12/07-18:54)

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