日中、対話の重要性強調 有識者フォーラムが開幕

2022.12.07
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by 時事通信

 【北京時事】日中の有識者らが両国関係の課題を話し合う「東京―北京フォーラム」が7日、東京と北京をオンラインでつないで開幕した。福田康夫元首相は東京の会場で基調講演し、日中双方が「緊張をもたらす要因を極力取り除き、対話と協力の基本を取り戻し、互いに信頼を深めるべきだ」と訴えた。
 外相はビデオメッセージで、先月行われた日中首脳会談に触れ、「課題や懸案があるからこそ率直な対話を重ね、建設的かつ安定的な日中関係の構築を加速することが重要だ」と強調。中国の王毅国務委員兼外相もメッセージを寄せ、国交正常化50年に言及し「次の50年を展望し、新時代の要求にふさわしい中日関係を共に切り開かなければならない」と述べた。
 王氏は一方で「歴史や台湾など敏感な問題で一線を越えてはならない」とくぎを刺し、「香港や新疆は中国の内政で、日本側が干渉すべきでない」とも主張した。
 フォーラムは日本の民間団体「言論NPO」などが主催した。8日に閉幕する。(2022/12/07-16:35)

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