駐中国大使「あらゆる意思疎通を」 日中有識者フォーラム閉幕

2022.12.08
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by 時事通信


垂秀夫駐中国大使=11月1日、北京

垂秀夫駐中国大使=11月1日、北京

 【北京時事】日中の有識者らが参加して両国関係の課題を議論する「東京―北京フォーラム」が8日、閉幕した。参加した垂秀夫駐中国大使は、両国の関係改善に向け「あらゆるレベルで意思疎通を積み重ねる」ことの重要性を訴えた。
 フォーラムは日本の民間団体「言論NPO」などが主催。両国の会場をオンラインで結び、7日から2日間の日程で開催された。
 垂氏は、沖縄県石垣市の尖閣諸島沖で繰り返される中国公船の領海侵入などを例に、「こうした行為が続けば、(日本の中国に対する)国民感情は容易に改善しない」と指摘。「首脳間の頻繁な意思疎通によって政治的相互信頼の基盤を固める」ため、まずは外相の早期の訪中実現が必要だと述べた。
 中国の孔鉉佑駐日大使は「(日中は)互いに協力パートナーであり、一部の人が唱える中国脅威論に対しては重大な懸念を表明したい。冷静に中国を見つめ、両国の共通認識を行動に移すことを願う」と話した。
 閉幕に当たって、日中が共同で世界やアジアの平和構築に努めていくとする「平和協力宣言」を発表した。(2022/12/08-18:56)

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