音声読み上げで初の代表質問　重度障害のれいわ・舩後氏

　参院本会議で行われた２７日の各党代表質問で、難病の筋萎縮性側索硬化症（ＡＬＳ）を患う、れいわ新選組の舩後靖彦議員が質問に臨んだ。事前に用意した文章を読み上げるノートパソコンの機能を使い、岸田文雄首相に防衛予算の減額などを迫った。衆参両院事務局によると、機械が質問を読み上げる形式での本会議の質疑は初めて。
　舩後氏は介助者らとともに登壇し、「私だけでなく、他の人工呼吸器利用者、言語障害のある人が当たり前に本会議場で質問できる道が開けた」と意義を強調した。
　舩後氏は２０１９年の参院選で初当選。４０代で体を動かせなくなるＡＬＳを患い、声を出して話すことができない。
　同党は２２年の参院選で３議席増やし、計５議席となったため、今国会で１９年の結党以来初めて代表質問の枠を得た。（2023/01/27-18:26）