関電、緊急対策本部を設置 森社長「深くおわび」―不正閲覧問題

2023.01.31
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by 時事通信


決算記者会見で頭を下げ陳謝する関西電力の森望社長(右端)ら=31日午後、大阪市北区

決算記者会見で頭を下げ陳謝する関西電力の森望社長(右端)ら=31日午後、大阪市北区

 関西電力は31日、子会社が管理する新電力の顧客情報を社員らが不正に閲覧していた問題で、森望社長を本部長とする緊急対策本部を設置したと発表した。森社長は同日の決算記者会見で、「小売り電気事業者間の公正な競争を揺るがすものと重く受け止めている。深くおわび申し上げる」と陳謝した。
 対策本部は今後、社外弁護士らによる調査と並行して原因究明を進める。森氏は「会社としての責任がある」と述べ、調査結果などを踏まえて関係者の処分を検討する考えを示した。
 これまでの調査によると、今年度だけで4万件超の顧客情報が不正に閲覧され、一部は営業活動に利用されていた。関与した社員らは1013人。森氏は社内での不正の広がりを認めた一方、「役員や幹部クラスによる閲覧はなく、認識もしていなかった」と経営陣の指示や関与は否定した。対策本部は、情報漏えいの原因となったシステムの不備についても故意によるものではなかったか調査する。(2023/01/31-19:24)

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