携帯電話6台所有 収容所で拘束中の1人―フィリピン裁判所で意見聴取開始

2023.02.02
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by 時事通信


フィリピンのマニラ首都圏パサイ市にある裁判所に入る渡辺優樹容疑者らの弁護士=2日午前、同市

フィリピンのマニラ首都圏パサイ市にある裁判所に入る渡辺優樹容疑者らの弁護士=2日午前、同市

 【マニラ時事】日本全国で相次ぐ強盗事件などへの関与が疑われ、フィリピンの入国管理局の収容所で拘束されている4人の容疑者のうち1人が、携帯電話を6台所持していたことが2日、分かった。収容所内で使っていたといい、強盗事件の指示もSNSなどを通じて行っていた可能性が高いとみられている。
 フィリピン警察は同日までに収容所内の捜索を実施。携帯電話やノートパソコンなどを押収したという。
 関係者によると、4人の中には強盗事件の指示役「ルフィ」が含まれているとされ、渡辺優樹容疑者(38)もその一人とみられている。4人はフィリピンを拠点とした特殊詐欺グループの幹部らで、強盗事件以前には、SNSで高額報酬などをうたい特殊詐欺のメンバーを募集。こうした「闇バイト」への応募者にはその後、追跡されにくい通信アプリ「テレグラム」を使って指示を出すなどしていたとされる。
 フィリピン政府は日本側の要請に基づき、4人を一緒に引き渡す方向で調整を進めている。日程などはまだ決まっていないという。(2023/02/02-12:53)

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