国枝さんが引退会見 「やり残したことない」―車いすテニス
車いすテニスの第一人者として長く活躍し、1月に世界ランキング1位のまま現役引退した国枝慎吾さん(38)が7日、東京都内で記者会見し、「成績、タイトルでやり残したことがないと思えたのは最高の幸せ」と心境を語った。
引退を決意したのは昨年の全米オープン後。「ふとした瞬間、『やり切ったな』と口に出るようになった。そういうタイミングだと思った」。政府が国民栄誉賞授与を検討していることには、「やってきたことが評価されて光栄」と述べた。
脊髄腫瘍のため9歳で車いす生活になり、11歳で競技を始めた。17歳からツアー参戦。昨年7月にウィンブルドン選手権で初優勝し、四大大会とパラリンピックを全て制する「生涯ゴールデンスラム」を達成。四大大会優勝はシングルス28度、ダブルス22度。パラリンピックは単複合わせて金メダル4個を獲得した。(2023/02/07-17:30)