森田実氏死去、90歳 平和主義貫いた政治評論家

2023.02.08
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by 時事通信


森田実さん

森田実さん

 「戦後政治の生き証人」と称された政治評論家の森田実(もりた・みのる)氏が7日午後2時26分、悪性リンパ腫のため、東京都江東区のがん研究会有明病院で死去した。90歳だった。静岡県伊東市出身。葬儀は15日午前10時から東京都品川区西五反田5の32の20の桐ケ谷斎場で。喪主は妻茂子(しげこ)さん。後日お別れの会を開く予定。
 東大在学中に学生運動に参加。共産党に入党し、全日本学生自治会総連合(全学連)執行委員として米軍立川基地の拡張計画に反対した「砂川闘争」の指揮を執ったが、「極左冒険主義」に反対し、共産党を除名された。
 出版社勤務を経て1973年に政治評論家として独立。半世紀にわたり辛口の政治評論で鳴らし、講演活動のほか、ラジオやテレビでも活躍した。「平和主義」の立場を徹底し、安倍政権が進めた安全保障関連法制定を批判した。(2023/02/08-19:10)

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