藤井、最年少六冠 史上2人目、棋王も奪取―将棋

2023.03.19
0
by 時事通信


渡辺明棋王(右)に勝利した藤井聡太六冠=19日午後、栃木県日光市(代表撮影)

渡辺明棋王(右)に勝利した藤井聡太六冠=19日午後、栃木県日光市(代表撮影)

  • 史上最年少で六冠を達成した藤井聡太新棋王=19日午後、栃木県日光市(代表撮影)
  • 【図解】藤井聡太六冠の歩み
  • 【図解】将棋・六冠獲得年少記録

 将棋の藤井聡太五冠(20)=竜王、王位、叡王、王将、棋聖=は19日、栃木県日光市で指された第48期棋王戦5番勝負の第4局で渡辺明棋王(38)=名人と合わせ二冠=に後手番132手で勝ち、3勝1敗で初めて棋王を獲得した。1994年に羽生善治九段(52)が達成して以来、史上2人目の六冠となった。20歳8カ月での六冠は羽生九段の24歳2カ月を更新する最年少記録。
 藤井六冠は終局後に記者会見し、「まだ獲得できた実感はないが、何とか結果を残せて良かった」と述べた。
 八大タイトルのうち、残るは名人と王座となった。藤井六冠は4月5日から始まる名人戦7番勝負で渡辺名人と再び対戦し、最年少「七冠」に挑む。全タイトル制覇について問われると「実力的にまだまだ足りないところがあるので、少しでも高めていきたい」と語った。
 この日は渡辺名人の猛攻をしのぎ切り、棋王奪取を決めた。棋王戦は第3局で藤井六冠が詰みを逃して敗れるなど終盤もつれる展開が多く、「難しい局面を考えることができた収穫の多いシリーズだった」と振り返った。
 4月からは名人戦と、叡王の防衛戦を並行して戦う。「良い状態で臨んで、良い将棋にしたい」と意気込みを見せた。
 一方、棋王戦11連覇を阻まれた渡辺名人は終局後、「棋王戦を振り返りつつ、また向かっていければ」と述べた。(2023/03/19-23:06)

print

人気のオススメ記事