地下鉄サリンから28年 遺族ら「忘れてはならない」―東京

2023.03.20
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by 時事通信


地下鉄サリン事件から28年となり、東京メトロ霞ケ関駅で手を合わせる遺族の高橋シズヱさん=20日午前、東京都千代田区(代表撮影)

地下鉄サリン事件から28年となり、東京メトロ霞ケ関駅で手を合わせる遺族の高橋シズヱさん=20日午前、東京都千代田区(代表撮影)

  • 地下鉄サリン事件から28年となり、東京メトロ霞ケ関駅で黙とうする駅員=20日午前、東京都千代田区(代表撮影)

 14人が死亡、6000人以上が負傷したオウム真理教による地下鉄サリン事件は、20日で発生から28年となった。東京メトロ霞ケ関駅(東京都千代田区)では、遺族の高橋シズヱさん(76)らが犠牲者らを追悼した。
 発生時刻に近い午前8時、駅員14人が黙とうをささげ、同駅務管区長の古沢茂明さん(55)が献花した。午前10時前に訪れた高橋さんは「事件を知らない人も多くなっている。他のカルトの問題も出てきているし、忘れてはならない」と話した。
 1995年3月20日朝、当時の教団幹部が霞ケ関駅を通る3路線の車内で猛毒サリンを散布した。同駅では助役で高橋さんの夫一正さん=当時(50)=と、代々木電車区助役の菱沼恒夫さん=同(51)=が亡くなった。
 オウム真理教による一連の事件では、松本智津夫元代表=執行時(63)=ら13人の死刑が確定し、2018年7月に刑が執行された。(2023/03/20-12:05)

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