みんな知るべき非モテコミット!

- 堀江
- 小説(『ぼくは愛を証明しようと思う。
』)売れてますねー、相変わらず。
- 藤沢
- ボチボチですねー。じつは、いま小説をマンガ化していて、女性の漫画家が描いてくれてるんですよ。これ、ここだけの話なんですけど。
- 堀江
- いいね、いいじゃないすか!
- 藤沢
- 最初、男性の実力派の新人作家にいろいろ持っていったんですけど、なんかねえ「この話は面白いし、売れると思うけど、僕はこの話は描けない・・」みたいな。その漫画家の周りの編集者の人たちもザワザワしてたらしくてね。やっぱり、男の人は、表立ってこういう話を描けないんですよね。逆に女の人のほうが、冷静に見れるんですよ。
- 堀江
- へー、そうなんだ。
- 藤沢
- 男性作家って、なんというかこう、非モテコミットの話をいかに美しく描くか、みたいなのを競ってるところがあるんですよね。男って、みんな誠実ぶりたいんだなあ、と。
- 堀江
- 僕は誠実ぶってないから、全然。だって、誠実ぶったら終わりじゃないすか。面倒くさいですよ、誠実ぶるのって。誠実ぶって、実は・・・とかなると、局部切られますよね。最初から誠実じゃないって、言ってたほうがいいですよ。
- 藤沢
- あれは極稀な猟奇的な事件で、皆が切られるわけではないですよ。しかも、誠実ぶって切られたわけじゃないし・・・。
- 堀江
- いや、ほんと怖いすよ。だから、不倫とか絶対したくないですもん。
- 藤沢
- 確かに怖いですね。
- 堀江
- だって、プロボクサーですよ。プロボクサーにボコボコにされて、意識朦朧としているところに、ちょん切られてトイレに流されるって、最悪じゃないすか。
- 藤沢
- 最悪なんてもんじゃないですよね。
- 堀江
- まあ、でもこれはゲイの人が取る時に貰うっていう。KABA.ちゃんから貰えばいいよね、もうすぐ取るし。
- 藤沢
- 移植手術ですか?
- 堀江
- 実際、繋がった人もいるみたいですよ。サイズがデカくなるかもしれないし(笑)。
- 藤沢
- ああ、なるほど。他の臓器より、移植用のは出回りやすいんですね。そういう供給ルートがあるなら、不幸中の幸いかもしれませんね・・・。
- 堀江
- あの人(加害者)すごく寡黙で暗い人なんだってね。
- 藤沢
- まあ、暗い人で、頭がおかしい人じゃないとあんなことしないでしょう。
- 堀江
- だから奥さんに対してこう、のめりこんじゃってるんですよ。
- 藤沢
- 非モテコミットですよね。彼も『ぼく愛』を読んで、恋愛工学を知っていたら、こんな悲劇は避けられたんじゃないかって。
- 堀江
- それは本当にそう思いますよ。非モテコミットの典型例ですよね。
- 藤沢
- まさに、非モテコミット。

- 堀江
- とにかく、非モテコミットや誠実プレイなんて、何の役にも立たないですよ。モテないし、モテてもめんどくさい。
- 藤沢
- 堀江さんは、最初から、誠実プレイしないから、後々トラブルになったり、面倒くさくなったりしないんですよね。
- 堀江
- いや、そういう風にやっていても面倒くさくはなるんですよ。女ってそういう生き物じゃないですか。最初は、「私は他に女がいてもいいのよ」みたいなこと言っていたのに、後々、全然違うとか。
- 藤沢
- それ、よくありますね。あれ、ちょっと契約違反ですよね。しかし、ひとつの戦略なんでしょうね。まずは男のテリトリーに入っていって、都合のいい女を演じて、ある程度自分の地位を掴んでおいてから、他を排除して、独占権を主張するという。結構そのパターン多いですよね。
- 堀江
- 多いね。しかし、非モテコミットが好きな人が多いんですよね。本当に。
- 藤沢
- そういう人たちは、よく恋愛工学を批判するんですよね。それでよく、お前たちみたいに非誠実なやり方では、いわゆる緩い女しか相手にしてもらえないんだ、みたいな負け惜しみを言われるんですけど、全然そんなことないんですよ。そういうことをする女と、しない女がいるというよりは、ひとりの女の中にそういうモテてる非誠実な男に惹かれる部分もあれば、やっぱり誠実な男がいいな、という部分が同居しているんですね。
- 堀江
- 確かに! しかも、ずっと、「アンタとやらないわよ!」みたいなこと言ってて、ころっと変わる瞬間がある。
- 藤沢
- ころっと変わる瞬間って、僕の場合、上手くディスれた時が多いんですよね。ご飯とか食べていて、「俺、ふだんは女の子とふたりでご飯食べてると、すぐ口説いたりするんだけど、◯◯ちゃんとは、なんかぜんぜんそんな気が起きないんだよね。なんでだろ?」みたいなこと言うと、なんかこう、難攻不落だった女が、急に自分からアピールして来たり(笑)。
- 堀江
- あとは、彼氏と別れたとかっていうのもあるね。
- 藤沢
- それはもちろんそうですよね。逆にそこで、非モテコミットしちゃってて、下手に出ていると、都合のいい友だちフォルダのままだから、せっかく彼氏と別れても、男としては声がかからない。
- 堀江
- 非モテコミットしないでキープインタッチが一番!
ビジネスでも恋愛でも大切なモテスパイラル
- 堀江
- ところで、これ(『ぼく愛』)ってドラマになるんじゃないですか?
- 藤沢
- ドラマ化の話はちょくちょく来てはいるんですけどね。僕はもちろん『ぼく愛』は映像化したら、すごく面白いと思うんですけど・・・。こういう、ある意味でチャラい男というのは、一部の男の人達は本当に嫌いなんですよね。まあ、だから反対意見は出るだろうから、そういう賛否両論があることも含めてテレビ局でちゃんと予算が付けばいいんですけどね。
- 堀江
- なんで、嫌いなんですかね?
- 藤沢
- そりゃ、ムカつくじゃないですか。自分に股を開いてくれない女が、他で簡単に開いてたら(笑)。
- 堀江
- 確かにそうかも。僕も恨まれてるんだろうなー。でも女子は逆ですよね。凄いっすよね、あの人達のぐいぐい来る感じは(笑)。モテスパイラルに乗ると、ガァーっと来ますよね。また、あの人達の嗅覚の鋭さたるや。
- 藤沢
- そうそう。女の中でこの女は素敵って思われてるキラキラしたモデルさんとか、そういう女の人の中で「格が高い」女と付き合うと、パーッと一気に来ますよね。その格と、男の好みはまた違うんですけどね。
- 堀江
- 僕も某タレントさんと噂になってた時とかね、もうそれだけで「H先輩と付き合ってるんですか!」みたいな感じで、色んな女の子がぐいぐいきましたね(笑)。

- 藤沢
- それって女にかぎらず、ビジネスでも同じなんですよね。新しいサービスを売ろうとするじゃないですか。それで、格が高い会社が買ってくれると、それだけで他の会社からも信用されますよね。メディア関係だと、広告枠にエステとかコンプレックスビジネスの広告しか入ってないと、なんだ?って感じになっちゃうけど、いい会社、例えばトヨタ自動車とかの広告が入っていると、このメディアすげえじゃん、とか思いますよね。それと同じですよ。
- 堀江
- そういうことですね(笑)。
- 編集
- 非モテコミットの重要性がわかってきた所で、いわゆる「モテる女性」に詳しいお二人に、傾向と対策を伺って宜しいでしょうか?
- 堀江
- 彼女たちはベンチャー投資には向いてないですね。というのも、男を選ぶ時に、高値つかみしがちだから。
- 藤沢
- 基本、男見る目ないですね、彼女たち。イケイケの女子の中でも尊敬されている女の人って、割としょぼい男と付き合ったりするんですよ。だいたい変な男を、スッ高値でつかみにいきますよね。だから二線級の女の人の方が虎視眈々と、いい男を狙っていて、ちゃんと割安の時にエントリーするから、投資が上手いんです。結果的に、一番イケてる女たちより、二番手でちょっと地味な女の方が、いい男を捕まえるんですよね。
- 堀江
- ですね。
- 藤沢
- モテる女って、高値の男に、他の女が寄っていったところを確認してから、掴みに行くじゃないですか。だから粉飾で業績嵩上げしてスッ高値になっちゃってるところをジャンピングキャッチ! そんで、インチキアルファみたいなのに引っかかるんですよ。本当のアルファより、そういうインチキアルファのほうが、アルファに見えますからね。
- 堀江
- そうそう。
- 藤沢
- 男の場合だと、本当にすごい人って、謙虚で腰が低くて、それは男同士だとわかるじゃないですか。でも、女の人ってそれがぜんぜんわからないんですよね。
- 堀江
- でまた、彼女らが結婚してすぐ離婚しちゃうんですよね。
- 藤沢
- まあ、それはそうでしょうね(笑)。
衝撃「堀江800人リスト」と青少年保護育成条例の闇
- 編集
- 堀江さんは結婚はもちろん、不倫もしないということですが、他に何か女性との交際で、ルールってありますか?
- 堀江
- 酔っ払っている時は無理にしない!
- 藤沢
- 確かに。女の人もいい感じでちょっと一夜の関係を結んじゃうとかあるじゃないですか。それがたまたま彼氏にバレた時に、あれはむりやりだったから私は悪くない!という言い訳をするインセンティブが働いちゃうんですよ。
- 堀江
- あと僕、未成年には行かないです。あえて19歳以下に行く意味がわからない。
- 藤沢
- 18歳未満としたのがバレると、青少年保護育成条例ですぐに逮捕されちゃいますよね。
- 堀江
- だから絶対年齢を聞いて20未満だったら、もうお前は呑むな!って。あとほら、僕捕まったじゃないですか、証券取引法違反で。あの時に僕と関係したかもしれない女の子のリストが検察庁にあったんですよ。その名も「堀江800人リスト」。
- 一同
- 800人!
- 藤沢
- 仮に未成年がいて証拠があったら、これで引っ張ってやろうってことですね。
- 堀江
- 証拠無かったから、なんともなかったけどね。

- 藤沢
- でもね、青少年保護育成条例って、経済学的に考えると、ぜんぜん未成年守ってないんですよ。だって、まともな男は絶対未成年の女の子を避けるじゃないですか。だから、未成年の女の子の恋愛市場はまともな男が入ってこないんですよ。でも、彼女たちも、もちろん性に関してすごく興味があるわけじゃないですか。そこに、まともな男が、まったく応えられない。そこの18歳未満の恋愛市場が、ある種の、真空状態になっちゃってる。
- 堀江
- うん。
- 藤沢
- だから実際には、バレて捕まったら、ちょっとムショに入ってればいいやっていう、クズな男たちが、そこにガーッと行っちゃっているんですよ。ライバルがいないから、楽勝なんですよ。未成年を守るための法律であるにも関わらず、まともな男が未成年の女の子に手を出さないから、アウトローの男ばかりに食い荒らされている状況になっている。いわゆるセクシータレントがどんどん綺麗になったのと、この青少年保護育成条例ができたのって、僕は時を同じくしていると思っていてね。そういうところで、半分アウトローみたいなスカウトをやってる男の人が手を付けた未成年が18歳になったら、今度はセクシーDVDに出される、みたいな流れができてると思うんですよね。未成年の恋愛市場は、そういう人たちの狩り場になっちゃってるんですよね、多分。
- 堀江
- なるほどー。
- 藤沢
- 法律家とかジャーナリストとか、モラルとかを主張する人達が作った規制によって、逆の効果が出るという現象って、ミクロ経済学では超よくあるパターンじゃないですか。古くは禁酒法で、マフィア大繁盛!みたいな。青少年保護育成条例って、それになっちゃってるんじゃないかなって思うんですよね。
- 堀江
- それはとても面白い視点ですね。
―と、前編はここまで!大いに盛り上がる二人の対談、いよいよ後編は「2人の考えるネットビジネスの未来!」という興味津々のテーマが登場!
※今回お届けした2倍以上のボリュームで、「これからは素人革命の時代だ!」という必読テーマを含めた”対談完全バージョン“は堀江貴文、藤沢数希のいずれかのメルマガにご登録頂くと、読むことが出来ます。