ヘイトの意味について
旧統一教会は過去の高額献金の被害などにおける、多くの批判と指摘を受けるなか、「宗教ヘイト」などという言葉で、自分たちこそ被害を受けている側といった言動をネットなどで繰り返しています。
8月28日に行われた日本記者クラブの会見で、全国統一教会被害対策弁護団の副団長である紀藤弁護士は統一教会の主張する「ヘイトスピーチや宗教迫害の言葉にも騙されないで頂きたいと思います」と注意を呼びかけます。
「ヘイトスピーチというのは、民族ないし、個人をヘイトという動機のみで批判するとうものがヘイトスピーチであって、そこに正当な理由があれば、当然、表現の自由として許されるというのが、国際的な共通の理解であって、我々が統一教会を批判しているのは、正当な理由、霊感商法や家族被害、社会の被害があるからしています。この批判に答えずに、統一教会がヘイトスピーチ、宗教迫害というのは、まったく間違っている」といいます。
今もそうですが、旧統一教会の被害者らは勇気をもって声をあげると、SNSなどを通じて、信者と思しき人たちは組織だって、同じような誹謗中傷を盛んに行ってきます。それにより、声をあげた被害者の心を折ろうとしてくるわけです。この行為は被害者の側ではなく、加害行為の側なのではないかと思います。
被害者家族の橋田達夫さんのもとには「お前殺す」などの電話もあり、これらは批判や被害の声を上げさせないように仕向けるためのもので、こうした行為は、組織が個人を攻撃している構図となっています。自らは被害者の顔をしながら、信者らが徒党を組み、個人に対して、誹謗中傷を繰り返す行為は、絶対にやめて頂きたいと思います。
それに被害者が反論すると、今度は信者らは「宗教ヘイトだ」と言い出す。もはや、当たり屋行為に近いものだと思っています。
ちなみに私のSNSにも信者らしき人物たちが、記事とは関係のない言葉を次々に書き込むなどして当たってきますが、無視しています。
(この記事はメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』2023年9月14日号の一部抜粋です。続きは、ご登録の上お楽しみください、初月無料です)
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image by: Sun Myung Moon, CC BY-SA 4.0, ウィキメディア・コモンズ経由で