毎日のように手紙は来るけれどバックナンバーリスト

2011年04月

2011/04/30 20110430（30）結婚はめでたいことだ　臨終はかなしいことだ　まちがえるなよ
2011/04/28 20110428（29）はみ出してしまったものを押しこめた　ちぎり取った　あああ愛だったのに
2011/04/27 20110427（28）好きだった雨、雨だったあのころの日々、あのころの日々だった君
2011/04/26 20110426（27）ハッピーじゃない　だからこそハッピーな歌をつくって口ずさむのだ
2011/04/25 20110425（26）政治家は大なり小なり政治家になろうと思うような性格
2011/04/24 20110424（25）カッコして笑いと書いてマルを打つだけですべてが冗談みたい（笑）。
2011/04/23 20110423（24）本音さえおうおうにして意地悪にかたむきすぎて偽悪している
2011/04/22 20110422（23）赤ちゃんのうちに手相の矯正をするのにつかう銀製の型
2011/04/21 20110421（22）愛という字は乱暴にでかく書く　なるべく詩には見えないように
2011/04/20 20110420（21）ゲイじゃない男もみんな男なら男とやってみればいいのに
2011/04/19 20110419（20）強姦をする側にいて立っている自分をいかに否定しようか
2011/04/18 20110418（19）しめきりに追われるような毎日はいつかの僕が夢みた暮らし
2011/04/17 20110417（18）本棚が銀色夏生いっしょくに染まったような彼女の暮らし
2011/04/16 20110416（17）階段にすわって朝を待ちながらゆうべの夢をうちあけ合った
2011/04/15 20110415（16）街じゅうが朝なのだった　店を出てこれから眠る僕ら以外は
2011/04/14 20110414（15）とりかえしのつかないことをしたあとでなおくりかえす悪夢や夢や
2011/04/13 20110413（14）詩人にはならないという約束を交わす二十歳の聖なる儀式
2011/04/12 20110412（13）Ｂ案の顔に決めたらＡ案とＣ案はもう次のお客へ
2011/04/11 20110411（12）口笛を吹けない人が増えたのは吹く必要がないからだろう
2011/04/10 20110410（11）さまざまな説が飛び交う　口笛を吹けない人が増えた理由は
2011/04/09 20110409（10）だれからも愛されないということの自由気ままを誇りつつ咲け
2011/04/08 20110408（9）靴下のたるみをなおす要領で俺を肯定したい日もある
2011/04/07 20110407（8）クールさを競い合っても死体にはかなわないから生きてる僕ら
2011/04/06 20110406（7）八月の正岡さんは永遠に早坂くんを好きにならない
2011/04/06 20110406（6）サクラサク自分のために生きるよりだれかのために死ぬほうが楽
2011/04/05 20110405（5）ストローの袋みたいに軽薄な俺の苦笑が風に転がる
2011/04/04 20110404（4）大声を出さず見て見ぬふりすれば君も痴漢の共犯者です
2011/04/03 20110403（3）新大阪到着前に「まちぶせ」をおんちに歌うようなメロディ
2011/04/02 20110402（2）増野ではなく升野でも舛野でも桝野でもない枡野なんです
2011/04/01 20110401（1）　嘘でした　でも愛でした　始まりのなかった嘘に終わりはあって

毎日のように手紙は来るけれど