Cinemaの王国

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メルマガ名
Cinemaの王国
発行周期
週刊(毎週金曜+不定期の水曜)
最終発行日
2019年02月14日
 
発行部数
1,010部
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形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
エンターテイメント > 映画 > レビュー・映画評

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【INDEX】
◆1.今週のこの1本!
  ─『ちいさな独裁者』─
◆2.ぽちのひとりごと
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◆1.今週のこの1本! ~『ちいさな独裁者』~
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●『ちいさな独裁者』(DER HAUPTMANN)
(2017年 ドイツ・フランス・ポーランド)(上映時間1時間59分)
監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:マックス・フーバッヒャー、ミラン・ペシェル、フレデリック・ラウ、
アレクサンダー・フェーリング、ベルント・ヘルシャー、サッシャ・アレクサ
ンダー・ゲアサク、ザムエル・フィンツィ、ヴォルフラム・コッホ
*ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほ
かにて公開中
ホームページ http://dokusaisha-movie.jp/
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<ストーリー>
第二次世界大戦末期の1945年4月。敗色濃厚なドイツ軍では、兵士による軍規
違反が続発していた。若い兵士ヘロルト(マックス・フーバッヒャー)も命か
らがら部隊を脱走し、無人の荒野をさまよっていた。その時、偶然にも軍服を
発見し、それを身につける。まもなく出会った部隊からはぐれたという兵士は、
へロルトを大尉と勘違いする。彼を部下として受け入れたへロルトは、その後
も道中で出会った兵士たちを言葉巧みに部下にしていく。やがて総統直々の命
を受けたとする"特殊部隊H"のリーダーと称するようになった彼は、脱走兵の
収容所を訪れて暴走を始める……。

<レビュー>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
成りすましの独裁者と同調する人々の恐ろしさ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『フライトプラン』『RED/レッド』などハリウッド映画で活躍してきたロ
ベルト・シュヴェンケ監督が、母国ドイツで撮った映画です。

映画の冒頭、一人の若き兵士が必死の形相で追っ手から逃げ回っています。彼
の名前はヘロルト。部隊から脱走してきたのです。時は第二次世界大戦末期の1
945年4月。敗色濃厚なドイツ軍では、彼と同じように脱走などの兵士による軍
規違反が続発していました。

その時のヘロルトの顔は薄汚れ、表情は歪み、目だけが異様に白く光っていま
す。まさに命からがらの、ギリギリの状態。その表情が、やがて一変します。

ヘロルトは、たまたま道に乗り捨てられた車の中から軍服を発見します。小柄
なヘロルトにとってかなり大きな軍服でしたが、寒さに震えるヘロルトはその
軍服を身につけます。

その直後にヘロルトは「部隊からはぐれた」と主張する1人の兵士と出会います。
男はヘロルトを大尉と勘違いして、ひたすらへりくだります。それを見たヘロ
ルトは、これ以降、大尉として振る舞うようになります。

ヘロルトは男を部下に従え、その後も道中で出会った兵士たちを言葉巧みに服
従させて、部下にしていきます。ヘロルトが自ら大尉に成りすましたのではな
く、出会った相手の態度がきっかけでそうなったという展開が興味深いところ。
制服=権威に弱い人々と、それに乗せられてますます増長する権力者という構
図は、今も何ら変わることがないでしょう。

それでも前半は、ヘロルトにとって、「もしかしたら成りすましがバレるので
は」というピンチが何度か訪れます。そのハラハラ感を観客にも同時体験させ
るあたりは、さすがにハリウッドのエンタメ映画で鍛えられたシュヴェンケ監
督。

スリリングな演出、そして独特の映像。モノクロに近いような暗く、くすんだ
ような映像が緊迫感を高め、当時の時代が持つ重い雰囲気と不気味さを表現し
ます。

ドラマの転機になるのは、ヘロルトたち一行が、脱走兵などの軍規違反者を収
容した収容所を訪れたこと。そこで、ヘロルトはますます増長し、独裁者とし
ての振る舞いをエスカレートさせます。そして、ここでも周囲が彼を持ち上げ
ます。

すっかり暴君へと変貌を遂げたヘロルト。その表情は自信に満ち、冷酷で、独
裁者そのものの顔になっています。そして、ついに彼は大量殺戮へと暴走を始
めるのでした。

その場面は背筋が凍るほどの恐ろしさ。人が死ぬ場面を直接見せるだけでなく、
半死の人のうめき声を聞かせるなどして、そのおぞましさを描き出します。

この話は実話をもとにしているというから驚きます。弱々しい脱走兵が、いつ
の間にやら残虐な独裁者に変貌するというだけでも恐ろしい話ですが、それに
周囲の人々が同調し、彼の権威を利用するというのがもっと恐ろしいところ。

そして必見のエンドロール。そこで描かれるのは、まるで悪ふざけのようなヘ
ロルトたちの振る舞い。だが、その舞台は現代のドイツです。これを観れば、
シュヴェンケ監督がこの映画を撮った理由がクッキリとわかるはず。へロルた
ちがやったことは、今の社会でも起こりうること。いや、現実にすでに起きて
いるのではないか。シュヴェンケ監督はそこに危機感を抱いたのでしょう。

暗く重く、目をそむけたくなるシーンもある映画ですが、今観るべき作品だと
思います。

≪ぽちの満足度≫
★★★★☆
(90点)

2019年2月10日(日)ヒューマントラストシネマ有楽町にて。午後2時40分の回
                       (ぽち)

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◆2.ぽちのひとりごと
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*2日続けての配信ですが、これで在庫が底をつきました。また映画館に行かな
くちゃ。
                       (ぽち)

~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~◇~
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