京のおかし歳時記

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京都生まれの京都育ち、和菓子屋に嫁いで?年のマサコはんが、京都のお菓子にまつわる伝統や行事をおもしろくご紹介します。

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メルマガ名
京のおかし歳時記
発行周期
月刊
最終発行日
2018年08月01日
 
発行部数
1,102部
メルマガID
0000050163
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
アート・文芸 > 文芸 > エッセイ

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      御菓子司「中村軒」
    http://www.nakamuraken.co.jp
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           京のおかし歳時記
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 8月15日(水)は臨時営業、8月17日(金)は代休のため休業します。
 今月の出店・出品予定はありません。

■■■■■■■■■■■■■エッセイ■■■■■■■■■■■

           第214回 虫干

   嫁ぎ来て 着ぬもの多し 土用干   小暮愛子

土用の晴天の日を選んでしまいこんでる着物や書画、書籍を陰干しにして
虫の害を防ぎます。両親の着物を干しながら古い習俗が薄れていくなあと
しみじみと思うのんです。

町内に行者講があった。
行者さんの掛軸をかけて拝むのやけど、父はいつも家の紋のはいった
黒の羽織を着ていかはった。
母は法事なんどで親戚が集まるときやっぱり黒の羽織を着ていかはる。

父の紋と母の紋がちがうやないの?とオバアちゃんに聞くと

「それは女紋ゆうのんがあるのや。

 江戸時代頃に娘が嫁ぐとき、自家の紋を着物や持ち物に付けるように
 なってな、家紋が矢とか剣のように武器の場合は他の優しげな模様の
 紋に変えたんが女紋のはじまりや。

 女紋は母から娘、その娘へと受け継がれてきたんえ。
 女紋は家や夫に従属せんと一人の人間としての証やと昔の女の人は
 大切にしてはった。

 悪霊は背後から忍び寄るさかい背中の紋はお守りにもなったし。
 実家から離れて暮らす娘は母親ゆずりの紋が支えの時代があったに
 違いおへん。

 今は嫁さんもダンナさん、シュウトメはんに堂々と意見を言うように
 なったけんど、昔の人は辛抱の一生やったんえ。」

「そやろか」と私は思う。
京の商家は嫁さんの労働力でなりたってたんとちゃうか。

京都で「衣類のことしてたらおとさずどす」と言われてた。
『おとさず(落とさず)』ゆうのんは仕事がなくなったり生活に困ったり
することがないという意味やそうな。

友禅の着物が完成する迄には上物やったら50あまりの工程を重ねんならん。
そのうちのたんとの部分は女の仕事やったんやろ。

私の友達のミヨちゃんが本業とは別に昔の着物を扱う仕事をしてはる。
外国のお客さんも多うて、日本人がみむきもせん着物、たとえば打掛や
昔の帯をクッションやお屏風に仕立て直したりして楽しんだはるんやて。
久しぶりにミヨちゃんを訪ねることにしました。

お土産にはミヨちゃんの大好きな中村軒の水羊羹をもっていこ。

ミヨちゃんのお店に足を踏み入れたとたん、懐かしい着物がいっぱい。
これ私の十三参りのときの着物に似てるわ。
手描きの友禅がなつかしい。
母は派手になった着物をほどいてふとんの鏡に作り変えたりしてはったなあ。

ミヨちゃんと着物の話をしてるととても楽しい。

帯も着物も昔のもんは山水画を見ているように格調高いのに、
値段が付いてるのんを見るとびっくりするくらい安いのんです。
子供の着物も色鮮やかやのに、染料が違うのんか深い味がある。

私もときおり着物をきまひょ。
虫干ししてる中に母の絽の着物があったわ。
昔でも夏に着物を着るのんは特別なときやったんやろ、背に女紋が入ってる。

「昔の紋は大きいえ」とミヨちゃんは言う。
家を大事にしやはった時代なんやろ。

「話は尽きひんけど又今度秋にあんたの好きな栗餅や栗赤飯持ってくるわな。
 そのときは着物を着てくるわ。」

日本人はやっぱし着物と和菓子どすえ。

ほなこの月もめでたし、めでたし。


■■■■■■■■■■■■■中村軒より■■■■■■■■■■

茶店ではかき氷が人気です。8月の季節の氷はすだち氷です。

おはぎの販売は8/9~16です。8/16(木)送り火の日は夜9時まで営業します。
8月15日(水)は臨時営業し、8月17日(金)は代休でお休みさせて頂きます。

美味しいお菓子をそろえて皆様のお越しをお待ちしております。
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京都桂離宮畔 中村軒 http://www.nakamuraken.co.jp/
株式会社 中村軒 京都市西京区桂浅原町61 (075)-381-2650
「京のおかし歳時記」第214回 平成30年8月1日発行
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