松風(先生)の遊びの中に哲学を探そう

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メルマガ名
松風(先生)の遊びの中に哲学を探そう
発行周期
月1回
最終発行日
2018年08月01日
 
発行部数
61部
メルマガID
0000137082
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
アート・文芸 > 文芸 > エッセイ

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「松風(先生)の遊びの中に哲学を探そう」2018年7月号
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目次(ごあいさつ)
  (1)娯楽
  (2)哲学
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(ごあいさつ)
・日本とEUのEPA,続いてEUとアメリカの緊張緩和のニュースが続き、直
接影響を受ける立場ではないながらも、なんとなく安堵しています。
・現代の経済社会において、非営利とか低利益率であるような部門はお
そらく必然的に存在し、景気がよくなり強い起業家がたくさん出てきて
も、存在し続けるでしょう。「IT社長のやり方で、低利益率部門は社会
からなくなります!」と主張される方がもしいるのなら、私もちゃんとは
考えていないですがとりあえず「え?」というと思います。最近は、この
ような部門におけるイノベーションについて考えています。今月も最後
までお楽しみに。(2017年7月高山)

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(1) 娯楽
・将棋~居飛車対振り飛車における居飛車の端歩
大山升田対局集を相変わらず並べています。今回取り上げる77局目は升
田名人が三冠王に輝いた時期です。
 後手大山さんの四間飛車に対して、先手升田さんの居飛車急戦、46歩
からの早仕掛けになりました。早仕掛けに対して、四間飛車側は、高美
濃を目指して仕掛けを待つやり方と、本局のように独走銀を使うときが
あります。大山名人が独走銀を使ったのも少し意外でしたが、序盤の升
田名人の早いタイミングでの16歩には、並べている手が止まりました。
早いといっても68銀と左銀を上がった後で、持久戦はほぼないといって
いいタイミングです。元来、居飛車急戦では、この端歩はできれば省き
たいといわれています。その名の通り急戦を仕掛けるのですから、中央
の争点に手をかけたいという考えからです。
 といって、これが緩手かというと、これも難しいところです。振り飛
車を持っていたら、普通に受けても悪くなさそう。大山名人も14歩と受
けたわけですが、後に鋭い端攻めを誘発することになりました。ですが、
16歩で43銀はちょっとやりにくい感じがします。これで15歩となって54
銀ならどうか。68銀が77に上がることもできるため、ちょっと早くやり
づらいでしょう。後手としては57銀左のあとに作戦を決めたいところで
す。
 この形の実戦をいくつも見ているわけではないですが、68銀のところ
での端歩を打診するのは、やってみたい手のように思えてきました。68
銀型は振り飛車側からの仕掛けが難しいとされており、ここでの反撃は、
多分何とかなると予想できます。ここで端を打診しておいて、43銀なら、
端を突き越しておいて、受けに回る。玉頭位取りに切り替えてみるよう
な指し方も試してみたいです。後手としては43銀でなくて12香も相当指
しにくいでしょう。これで玉頭位取りになれば、12香は甘い手になりそ
うです。57銀左、43銀に、55歩もこれならいけそうな気が。
 本局は独走銀になって、先手は55歩を突いて銀を呼び込みました。振
り飛車の銀は味方がおらず心細いですが、居飛車としてもかなり嫌らし
い銀でして、87銀捨てさえも警戒を要します。本局はそういう大味な展
開にはならず、居飛車の抑え込みと振り飛車の捌きという、将棋のだい
ご味ともいえる一局だったと思います。
 実戦の居飛車急戦対振り飛車は、振り飛車は必要以上に手損を気にせ
ず、堅さを頼みに捌きの機会を伺っていればかなり戦えるはずです。
 急戦の居飛車が16歩を指さない意味としては、後手に15角と指す余地
をつくる含みもあるようです。これは振り飛車の15角が甘くなりやすい
からであるようです。指されても困らないばかりかこちらが有利になる
のなら、それもありだと思います。(2018年7月30日高山)

 この将棋

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(2) 哲学

・どこかに穴がある思考実験を深く考えてみる~「バタフライエフェク
ト」
 このバタフライエフェクトは、通常流布している形であれば、間違い
なく成立しない種類の概念です。
 ある事象の系列を、一連の記述に置き換えた後で、その系列における
「蝶の羽ばたきのような微細な差異」が、その事象のその後に莫大な差
異をもたらす場合がある、ということのために使われているのを私も読
んだことがあります。似たような事象の微細な差異が、大きな差異を生
むことはもちろんありうるでしょう。
 一読して感じたのは、第一に制御不可能。第二に、描写の全体に蓋然
性が欠けている。という2点です。
 たとえば、劇的な例をあげるとすると、映画でよくある隕石の衝突を
取り上げてみます。
 物理学的に計算された軌道を通って地球に衝突すると予測された隕石
は、たしかに非常に低い確率で、地球に衝突しないようなケースを想定
することができるでしょう。あるいは言い換えれば、衝突しない可能性
が発生するところまで、遡って現象を記述することも私たちはできるで
ありましょう。しかしながら、この効果が述べているのは、気象の大変
動のような変化が、蝶の羽ばたきの差異から引き起こされているという
ことです。
 ということは、衝突しない可能性が発生しはじめた時から、過去に向
かって遡って記述した現象の中で、隕石が衝突しない系列をすべて挙げ
たうえで、衝突する系列の事象と照合し、事象の中の大勢を占めるわけ
ではない微細な違いだけがあるような、そういう系列を指している。
 そういうことになりはしないか(ショーペンハウアーの口癖です)。
 とすると、生起した(または相当な確度で生起するであろう)特定の
事象の過去に位置する可能な現象の総体のうちで、「非常にわずかな」
系列だけが、この効果では取り上げられているのではないだろうか。
 そういう疑問が沸きます。
 別の見方をすると、99.5%の確率で地球から逸れるであろう隕石の運
行という事象があるとして、その確率をできるだけ多く展開して、たと
えば10000記述したとしたら、そのうちの9950では地球は無事です。50の
系列ではまさかの事態が起きます。
 この50の事象について、たしかに一つくらいは、蝶の羽ばたきくらい
の何かがそれを生じせしめている可能性もあるかもしれません。
 そうだとしても、この事象の記述の始点に立ち返ったときに、相変わ
らず隕石は、おそらく地球にはぶつからないだろうと私たちは予想する
でしょう。そしてまさかのバタフライエフェクトが何かを、その時点で
はおそらくは知りえないでしょう。
 こうしたまさかの効果を探すよりは、私なら、0.5%の確率をゼロにす
る手段を探したくなります。みなさんはいかがでしょうか。
 ここではかなり単純化して書きましたが、蝶の羽ばたきレベルの不確
実性を記述するのであれば、当然にそれと同等の階層のすべての不確実
性も記述しなければなりません。気象変動という大規模な対象において、
これは絶望的なほどの分岐を生み出すことでしょう(かつ相変わらず何か
起きる確率が例えば80%だとしたらこの分岐を探索する動機はあるでし
ょうか?)。
 生起した事象の過去を記述するにあたり、流布している例では、蝶の
羽ばたき以外の現象は事実上定数のように扱われていますが、現実には、
そのレベルの事象すべて、つまり、その現象を構成する蝶の羽ばたきレ
ベルに細分化された要素のすべてが確率的に変動すると考えるべきです。
人間の頭には、それが有限であっても無限のサイコロを無限に投げるく
らいの事象に見えてしまいます。

・なぜこの話題を出すのか
 それは、私はこの効果のうちに有意義なものを見出せるような予感が
あるからです。最後の文章で私は「見えてしまいます」と書きましたが、
まさにその点、そう見えてしまうような世の中について考えています。
 
 私たちのうちのある者は、判断をAIに委ねるようになります。こちら
には理由の分からない回答が出されてくる。それはいいとして、そのよ
く分からない回答群が、「ある期間を取ってみると、人間がやるよりは
よい結果を出す」ということだけが統計的に明らかになる。こうなると
理由は分からないけれども、人間に任せないほうがよい、ということに
なります。なぜだか分からないような収束や発散が起きてしまうかもし
れませんが、それでも人間が考えるよりはきっとよいのだ、そういうこ
とになってしまうかもしれません。 
 人間性を理解し、それを優先するAIもあるかもしれないですが、当然
そうはしないものもあるかもしれません。人間性を理解し、回答におい
てそれへの影響を第一に考えてくれるものが実際にもっとも優秀である
のなら、それは幸運なことだと思います。少なくとも心ある人間は味方
につくでしょう。このことが優位に働いてくれるとよいのですが。
 一人の人間としてみれば、することは今までとそれほど変わらないで
しょう。自然現象をはじめ、人間が理解しないまま対処している現象は
昔からあります。自己というものは、簡単には揺るがない砦ですから、
まともな判断力を養い変化に備え、こちらから変化に働きかけていくチ
ャレンジを続けたいものです。(2018年7月31日高山)



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(編集後記)
・今年は夏の甲子園大会が100年目だそうです。記憶に残る、隠れた好取
組を覚えていれば毎月載せていこうと思います。
・初戦における強豪対決~箕島
初戦で強豪同士がいきなり対決。抽選会場がどよめき、大会の予想はそ
の試合に色めき立ちます。今月取り上げるのは和歌山県の強豪箕島です。
優勝回数はいちいち数えません。多数です。いかにも温暖な気候の県の
代表校らしく、練習量豊富なチームだなという印象を受けていました。
箕島の初戦の強豪対決で有名なのは、昭和57年選抜一回戦「箕島対上
尾」です。この試合は戦前かなり騒がれまして、私はこの「上尾」の読
み方がよく分からないのと、強さのイメージが両校ともにつかめていな
いので、「とにかくすごい」という前評判をあてこんで観戦しました。
結果は6対2と箕島が意外にもあっさりと勝ったのですが、春の大会特有
の、エンジンがかからないまま試合が終わってしまったという感じで、
上尾には気の毒だったなと思っています。あとで見返してみると、上尾
の投手陣がなかなかよかったらしいのと、少し前の夏の大会で上尾が牛
島・香川の浪商と大激戦を演じている、というのがこの高い前評判の根
拠になっていたようです。
 もう少しそのあたりの情報を知っていたら、もっと入れ込んで見たの
でしょうが今にして思うと残念です。
 もう一試合は、夏の大会「箕島対取手二」です。以前も触れましたが、
ドラフト一位指名投手2枚の箕島、2年次からのレギュラーが多数残り、
秋の関東大会をずば抜けた強さで勝った取手二。ただし、取手二は投手
陣のけがが心配されていたのと、箕島については、春に出ていないので、
どのくらい強いのか私には測りかねるものがありました。KKのPLに匹敵
するなら、果たして秋の大会で負けるだろうか?そういう疑問もよぎり
まして、どちらにもどことなく不安要素がある、そんなふうに見ていま
した。
 試合のほうは、序盤から小刻みに点を重ねた箕島のペースで進行。し
かし終盤、もともと力のある取手二の打線が強力投手陣を捉えて逆転。
この大会で取手二は茨城県勢初の優勝を果たしました。箕島とするとイ
メージ通りに試合が進みすぎたのかもしれません。終盤、おそらくこの
ままいけるだろう、みたいな雰囲気だったかもしれません。7回裏に3点
目を追加、これはさすがに取手が苦しいか、と思ったとたんに8回表に一
挙5点。ずいぶん唐突に劇的場面が来てしまいました。 
 この試合は、優勝候補同士のがっぷり4つというよりは、天候も含めて
予測不能な展開だったと思います。終わってみると守備やプレー精度に
課題のあった箕島と、投手陣のコンディションにやや不安の取手二、高
い潜在能力と不安要素が混ざり合って、印象深い試合になりました。

・来月もどうぞお楽しみに。  


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