栗野的視点

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「中小企業の活性化」をテーマにしたジャーナリスト・栗野 良の経営・社会評論。「九州・岡山の技術」「九州の頑張る企業」も紹介。ベンチャーサポート組織「リエゾン九州」代表。最近は中小企業の活性化、流通、経営に関する講演活動を精力的に行っている。

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メルマガ名
栗野的視点
発行周期
ほぼ 週刊
最終発行日
2019年02月20日
 
発行部数
253部
メルマガID
0000138716
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
ビジネス・キャリア > 経営 > その他

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メールマガジン最新号

栗野的視点(No.634_1)                   2019年2月20日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「文明が滅びる時」に関係して届いた読者の投稿
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 今回の配信は少し悩みました。「No.634」に対するコメントという意味では長すぎるし、
内容がほとんど絡んでなく、数回読み直しましたが、どちらかと言えば環境問題と技術の
関わりに近いような内容かと思いました。
もう少し要点がまとまっているといいのですが。
 「No.634」に関するコメントいうより、「No.634」に関して展開した内容のメールという
感じを受けたので配信するか否か悩みましたが、読者の中には技術関連分野の方もいらっ
しゃるだろうし、そういう方には参考になる意見かも分かりませんから配信することにしました。

   ----------------------------------------------------------

難しい内容の文章でした。タイトルを考えると、文明の発展も衰退も技術に関係する面はあります。

火、石、金属を使いこなし日々の暮らしをより良い方向にして平均寿命を延ばしてきた人類。

我々技術者は、技術は社会をよくする方向と信じて努力するがその結果がもたら
負担、負債も技術で解決するというサイクルの必要性も感じます。文明の衝突と
言う本が有りましたが、技術が破綻したり、技術を制御出来なくなって人類が滅
びるというSF小説もあるようで。、、。

栗野さんの意図や栗野さんは文明が滅びないことをどの様に考えているかなど絡
み合ってないかもしれませんし、整理も不十分ですが、送ります。



若い頃、技術開発と進展における(1)リニア―モデル、(2)並行過程モデル、
あるいは最先端技術分野ではコンカレントモデルを学びました。それも数十年前
のモデルなので、今はコンカレントモデルがさらに複雑になってるでしょうし、
むしろイノベーションにベースを置きオープンな議論の方が盛んですが。

技術が初期段階の頃は、基礎研究をもとに開発結果Aを受けてBが出来る。Bが
実用化されまたその発展がCを生みだすことをリニア―モデルと呼んでいた。そ
れに対して、複雑な技術の組み合わせとニーズドリブンで発展のスピードも速く、
AがBを生み、さらに、Cが発展すると同時に、間髪を入れずC‘,C’‘も生
まれる。CのエンジニアはA,Bのエンジニアに声をかけフィードバックをし、
さらに良い物の開発努力を促す。一方、C’ ,C”の影響で生まれたDはA,B,C、C
'など多数をしかも公開情報を交えて応用技術の将来をフォーキャストする。そ
うした形で行きつ戻りつ、途中の飛び込み的な発展が並行過程モデル、あるいは
コンカレントモデルとしてリニア―モデルとは明確に区別した。シーズ型R&Dで
なくニーズ型と言う見方でもある。



半導体分野を事例とすると、高集積化が世界中で進み、LSI,メモリなどの発
展は様々なデジタル応用の市場を大きく変えた。応用の動向、その先の読みで部
品などの開発競争がし烈になり、技術、ビジネス、経済の複合、シナジーの関係
をもとに、R&Dに必要な人のスカウトや装置導入、更にはM&Aをビジネス視点で
繰り返す。リニアーな研究開発モデルではなくまたスパイラルでもない紆余曲折
の世界である。エンジニアのキャリアーパスにとっては何が起こるか分からず、
成果の価値観、付加価値論が共有できずにR&Dのササエティから外れる、外され
るあまりハッピーでない人もたくさん生まれているようだ。こうなると、技術者
が描いていたR&Dの将来の絵姿像はかなり異なるし、今や情報化社会を迎え情報
デバイドと言う言葉も取り沙汰され、個人から国レベルも含めて情報技術に関連
する技術の生み出した貧富の問題はある意味で深刻である。



今、私は電気エネルギーの世界でR&Dのことを考えている。

電気エネルギーは利便性、制御性、可搬性が高く社会でこれから受け入れ機会は
多くなる。ただし、先進国と途上国でのインセンティブは大きく異なる。途上国
ではバイオ系燃料で熱を使い、火で明りを得てる状況から一変して、太陽光パネ
ル(畜電池は要る)を導入すればLEDの照明を一晩使え、規模を大きくすれば冷蔵
庫などへの応用、生活文化の向上も可能である。このトレンドは止まることはな
いし、先進国も応援する仕組みである。携帯電話と同じく送電設備などの大規模
インフラ整備を待たずに小規模分散電源による電気の利用が急速に広がる。しか
し先進国ではその種の発展モデルはなく、もう少し込み入った普及と課題を考え
なければならない。その課題の一つは、「電気エネルギを使うことで温暖化問題
の解決への貢献」である。今まで化石燃料を利用しかなりの排熱を伴う発電施設
を利用して電気を得ていた。利用者はコンセントと機器の間しか見てなく、エア
コンでは石油ストーブと違って二酸化炭素も煤も出さないとグリーンを理解。一
部の評論家は、電気自動車は温暖化ガスを排出しない、燃料電池車は水だけしか
出さない究極の環境対策車と言う意見も散見した。コンセント以前に化石燃料を
使う段階で二酸化炭素付け替えに気付かないか、エコ議論のために無視をている
か。

もう少し複雑だが、温暖化ガスの問題で、脱原発と再エネ導入が同じレベルだっ
たり、石炭火力がかなり悪者と言った技術の一部側面をベースにした議論、二者
択一と言った単純な論調もある。エネルギーはコスト、環境、温暖など単独の指
標だけでは議論できないし、また常に最適解が得られるとも限らない地政学的な
課題を含むため、時には政治的な判断が強く出る。



電力化によるエコを達成するには省エネや、節電も必要であるが、グリーンな電
源の導入も不可欠である。つまり、太陽光、風力などの再生(自然)エネルギーが
候補である。その価値が認められて、割高と言われた再生エネルギー(理由は紙
面の関係で今は省く)に買い取り制度を適用し、2012年から電気料金に賦課金と
して上乗せして経産省は導入を計っている。いろいろ意見はあるがヨーロッパの
環境政策に学ぶ点もあって、世界の再エネ導入トレンドに足並みをそろえてる政
策として歓迎されている面と、後年度の国民負担の問題で持続的な政策かの議論
は起きてはいる。



再エネは技術的にも裏方は大変である。風力発電はピタリと止まることは少ない
が、太陽光発電は曇り、雨、そして夜は全く発電しない変動性が有る。そのため、
蓄電(蓄電池、揚水発電所)機能か、火力発電所を利用したバックアップ電源が必
要である。スタートキーを押せばすぐに発電する補助ディーゼル電源でないので、
昼間はアイドリング状態を続け夜には需要に合わせ稼働する。その時二酸化炭素
を排出するが、昼間の再エネ分は確かに削減できるとしても、イナーシャの大き
い発電機の変動運転は効率を下げ発電コストや二酸化炭素排出にも影響をしてい
る。同じことは、電気自動車にも言え、電池の充電は当分は火力発電所由来なの
で、二酸化炭素の排出は大雑把に言ってガソリン車の2分の一程度しか削減効果
がない。太陽光由来にすればよいと評論家は言うが、バックアップ体制や蓄電池
によるバッファーの費用対効果、投資のペイバックタイムなどの総合的な評価を
通して初めてシステムは動く。こうした努力の積み重ねによって、過去に人類が
蓄積した燃焼による二酸化炭素の問題解決を少しづづ進める宿命を技術は追って
いる。



技術に対して、もっと慎重に、そして利便性だけでなく地球と言う住処に問題を
起こさないことを考える学問が有る。LCA(Life Cycle Assessment)と言われ、
製品の誕生から生涯を終えるまで、製品が原料(例えば鉱山からどの様にして得
られたか)、加工、製造、利用過程と言った各段階でのエネルギー収支、二酸化
炭素排出などを厳密に評価する。ユーザーはどうしても、目につく利便性や、費
用対効果を重んじるが、社会的責任において製造責任を評価しなければならない。
やはり、R&Dとして良い点だけをピックアップする線型的な考え方だけでは成り
立たなくなる。エネルギー政策は環境、技術、温暖化、そして社会の後年度負担
と言った様々な課題に鑑みて、LCA的に成り立たない技術は存続できない見本で
ある。その辺りが、栗野さんの文明の滅びると言う事は同じでも技術の分野では
フィードバックを働かせ滅びさせない努力の可能性に我々は明りを見出そうとし
ている。ただ、COPの様な会議でも、時間をかけてコンセンサスを得る努力、技
術以外の経済他のサポートと言う重荷も先進国は強いられているし、しなければ
ならない。



以上は、一般的には興味のない話かもしれないし、栗野さんの「世界は一直線に
進んではいないと言う」内容の文章に必ずしも議論を絡められるわけでないが、
技術開発も一直線でないし、その使われ方も開発者が思い描いていた姿とはかな
り異なる。何年か前国連がSustainable Development Goals をうたい確か、17分
野で、例えば、貧困や、食糧、エネルギーと言った努力目標を定め、わが国でも
政府、経団連などの取り組みが進み始めた。技術の進歩が最早一直線ではなく、
進歩の恩恵から遠いいデバイドに対してそれを解決するために新たな技術努力を
する。今までは文明の進歩に技術開発がつながっていることを若い頃は信じてい
たが、多様な価値観、評価が必要であり、更には持続的発展と言う言葉すらも見
直す必要が有るという意見も出てきている。古くは、ローマンクラブの意見、昨
今はSustainable Development Goalsだが、具体的に実施は国、社会、個人がそ
れぞれ考え、地球と言う住処が滅びないことを信じて技術者は活動を続けなけれ
ばいけない難しい社会でもある。



追伸

人類が火、石、金属を使ってた文明を起こし、計画的に生活をする農耕文化にた
どり着き、徐々に平均寿命が延びるという非常に厳しく長く貴重な文明の歴史を
築いた。その長い間に彼らは文明が滅びるという局面にも接しただろう。対処の
努力をしただろうが、滅ぼす力は彼らの力を超えていたのかもしれない。時間軸
も1,2桁長い文明を我々は見ていて、グラフを対数的にすれば線型の変化で、今
のように人種、宗教、経済に起因する様々な争いが地球のどこかで日々は起きて
なかった可能性は高い。栗野さんのいうスパイラルかどうかは分からないし、文
明が滅びると言ったことを議論する識者はまだ育っていなかっただろう。必ず問
題解決できるとは大げさだが、古代人に比べ予知や対策への英知も集められるの
で、もしかして起こるかも施肥れない滅びるまでの時間を少しでも長くすること
を技術側がやれるといいですが。

     一般社団法人NPERC-J・清水 肇

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栗野 良
 ジャーナリスト(Technology & Economy)

OFFICE KURINO 〒811-1362
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 tel/fax 092-553-1041  Skype:kurino30
 携帯090-5024-7682
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HP  http://www.liaison-q.com(九州・岡山の技術、頑張る企業収録)
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