ゆる～いカフェ

＜人生の化粧品代。いくら？
ー　その使い道を選べるかー　＞

●女性の化粧品代
日本の女性の場合。
高校を卒業するあたりから、日々化粧をする生活をする人が多くなります。
高校でも中学でもすでに化粧はしているかもしれませんが。
朝から夜まで本格的に化粧をするのは、おそらく１８歳以上でしょう。
今日は、こうしたそれなりにお金をかけるオトナの女性のケースを考えます。
以下、数字は化粧品のプロさんからのこぼれ話。

個人差はかなりありそうですが。
たとえば、ひと月に化粧品代に２万円かけるとします。
（「そんなにかけないよ～」という人もいますが。）
これで行くと１年に２４万円。
１０年で２４０万円。
１８歳～６０歳の４２年で１００８万円。
（一応、６０歳で定年退職。「化粧しなくちゃ！」からの解放としておきます。）

ざっと１０００万円が化粧品代・・・。
あらためて計算したら、大きな額でした。
それだけの価値あり！という人も、
他に使いたい！という人も、いろいろでしょう。
そう、いろいろのはず。



●「化粧しなくてもOK」と宣言した職場
ちょっと前ですが。英国の大手航空会社がキャビンアテンダント（CA）に、
ノーメイクで働くことをOKにしました。
メイクしたくないなら、男女を問わずノーメイクで勤務して良い。
これはフライトするスタッフだけでなくて、地上勤務の人も。
制服もパンツスタイルが加わった。
化粧も服も選択肢が増えて、自分で決められる。
従業員に聞き取りをして導入されたそうです。
管理職は、スタッフは居心地よく過ごせるようになり、
自分らしさを表現する選択肢が増えた、と
言っているそうです。

制服に関しては、LCCの中には、動きやすい制服にしているところもあります。
でも、大手の会社はなかなかそこを崩しません。
その中では、珍しいことです。
業界的にも珍しいので、影響（メッセージ性）は
あると思われます。

さて、化粧の話です。
「化粧せよ」というコード（規定）がない会社でも、
ノーメイクで出社すると注意を受ける、
なんてことはあります。
そこでノーメイク「宣言」があれば、そういう注意は受けなくなる。
わざわざ「宣言」することの違いはあるかもしれません。



●「選べる職場」？「選べない職場」？
化粧も制服も、良い面もあります。
あえて求める声もあります。
一種のステータスシンボルとして。
そこは、今回、置いておきます。
ポイントは「選択できる」ということです。
「選べる」。
副社長さんは「自分らしさを表現する選択肢」と言っています。

選べるということは、自分で決めてよい、ということ。
自分なりの考えを表現してよいということ。
自分なりの表現スタイル、表したい考えがある人は、
こうした職場をあえて選ぶかもしれません。
「自分で考えて決める」のは面倒だという声もありますが、
選べないことの多い毎日を送るうちに、
「無」の自分になって行く心配もあります。
「面倒」は自分を作る大事な作業なのです。

先ほどふれた１０００万円。
化粧品ではなく、他のことに使いたい人もいるかもしれません。
全てを他のことに、あるいは一部を他のことに。
これだけの大金をどう使うかは、人生のあり方も左右します。
その選択権がある職場。
そうでない職場。
その違いがもたらす人生のありかたは、
金額以上に大きな差を生むかもしれません。


●化粧というコードと仕事
化粧。
アメリカの知人によれば（全てについて言っているわけではないことを了解ください）、
周囲の女性たちは、職場にいるときはノーメイクで、
仕事が終わってプライベートになると化粧をするそうです。
職場で求められるのは、仕事の出来（質）。
評価もそれによって行われる。
（不快感を与えるような見た目でないことは、
　最低の条件でああり、言うまでもないこととして）
もちろん、自己表現として化粧する人もいるそうです。

人生の質を高める効果もありますので、
化粧のメリットは大きいと思います。
それは承知の上で、
コードとして仕事に結びつけることを考えてみます。

メークには時間とお金がかかります（あと人によっては精神力も？）
それを合計すると、上記のように
かなりの負担であることがわかります。
会社が望むのが「仕事の質」なのであれば、
規定メイク分のエネルギーを仕事自体に振り向け、
パフォーマンスを向上させることも考えられます。

今まで当たり前のように求められていたものでも、
不都合があるなら、窮屈に思えるなら、
力が思うように発揮できないなら、
意味が見いだせないのなら、
自分で決めたいですね、そこは。
人生時間の使い方として。