元証券会社社長・澤田聖陽が教える「投資に勝つニュースの読み方」 - まぐスぺインタビュー

澤田聖陽さんは新卒で証券会社に入社後、投資銀行事業やFintech事業を次々に手掛け、証券会社社長にまで上り詰めた経歴の持ち主。現在は20年を超える業界経験を活かして投資・コンサル事業を展開、複数の企業のブレーンとして活躍しています。 今回はメルマガ創刊を記念して、ニュースを投資に活かすコツや、内外経済の今後の見通しをインタビュー。「新型コロナショックはリーマンショックにはならない」や「中国の共産党独裁体制は10年以内に崩壊する」など、興味深いお話を伺うことができました。

澤田聖陽さんのメルマガおすすめポイント
①ニュースに惑わされず投資に活かせる技術が身に付く
②公開情報分析など、インテリジェンスの能力が高まる
③澤田さんの国際ネットワークから独自情報を得られる

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Q1.澤田さんは「元証券会社社長」だそうですね。これまでどのようなご経歴で、どのような分野で活躍されてきたのでしょうか?

主に投資銀行分野と言われている企業向けのサービスを行ってきました。具体的にはM&Aやファンドの組成、不動産証券化等です。

投資銀行業務は、一言で言いますとエキサイティングでアドレナリンが出る仕事です。

一つ決めれば結構大きな収入になりますので、非常にやりがいもある反面、かなりストレスが溜まる仕事でもあります。

その他に前職のSAMURAI証券では、投資型クラウドファンディングビジネス(貸付型はソーシャルレンディングとも言われています)を立ち上げました。2015年にサービスを開始して、今では順調に拡大しています。立ち上げ当時はまだ業者も少なく、証券会社としては先進的な試みだったと思います。実際に立ち上げる際にはかなり苦労しました。今ではこの分野は急拡大していまして、ある調査業者の調べでは年間1,600億円規模の市場になっているそうです。

Q2.メルマガのテーマは「投資に勝つニュースの読み方」ですが、そもそも投資家に求められるメディアリテラシーとは、どのようなものでしょうか?日本人のメディアリテラシーは世界と比較してどの程度のレベルにあるのかも含めて教えていただけますか?

メディアリテラシーという点では、日本人のリテラシーが必ずしも低いとは思いませんが、アメリカに比べると投資が大衆化していない為、メディアが報じるニュースを分析してどのように投資に活かすのかという視点でニュースを見る人は、相対的に少ないのではないかと思います。

ニュースをどのように実践に活かすのか、そのような視点で日々にニュースを見たり読んだりすると見方が違ってきますし、ニュースを見たり読んだりするのが楽しくなるのではないかと思います。

Q3.同じニュース、同じテーマでもメディアによって論調が違うことがありますよね。自立した投資家としては、日経新聞をただ読んでいるだけではやはり不十分ということでしょうか?

情報という言葉は英語で訳すとインフォメーションとインテリジェンスの2つに訳せます。日本語では同じ情報という言葉ですが、インフォメーションと、インテリジェンスの意味は大きく異なります。

インフォメーションは単なる情報であり、加工されない生の状態です。日経新聞等に載っている記事も、殆どがインフォメーションのレベルだと思っています。インテリジェンスは、意思決定者のためにインフォメーションを加工、分析して得られたものです。

私のメルマガで提供するのはインフォメーションではなく、インテリジェンスのレベルのものを提供しているつもりです。

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Q4.澤田さんの経験上、ニュースをうまく活用する投資家と、ニュースに振り回される投資家、両者の最大の違いは何だと思いますか?

ニュースに飛び付くのではなく、自分の確固たる投資スタンスを持った上で、投資に臨むのが必要だと思います。ニュースが出たら、そのニュースに関係する株を飛びついて買うような投資家はあまり儲けられません。何故ならば、ニュースとして出ている時点で市場は織り込んでいる(織り込み始めている)からです。

日々のニュースを分析していくことで、投資戦略を練る力を身に着け、自分なりの投資スタンスを築き上げるのが大事なのです。

Q5.配信中のメルマガでは、週刊で最近のニュースを分析していますが、直近だと読者の方からの質問に対して、「新型コロナショックはリーマンショックにはならない」と回答されていましたね。

今回のコロナショックは、ウイルスの蔓延により起こったアクシデンタルな出来事です。新型コロナウィルスの感染拡大によって製造や個人消費等の経済活動が止まり、実体経済が影響を受けるという構図です。今のところ各国の金融システムに崩壊の兆しはなく、この点がリーマンショックとは大きく異なります。

一方で、メルマガでは想定される回復期間も含めて詳しく書きましたが、中国のサプライチェーンが完全に元の状態に戻るにはかなりの時間がかかるでしょう。これは世界経済にとって大きな痛手ですし、日本経済もまさに正念場を迎えています。このトピックはメルマガで引き続きフォローしていく予定です。

実は中国経済はコロナショック前からかなり悪かったのですが、今回の事態は共産党や習近平総書記に追い討ちをかけることになるでしょうね。

Q6.もう少し長いスパンで、今後10年の世界経済はどのように動くと考えていますか?澤田さんの見通しを教えていただけますか?

今後10年で、私が最も注目しているのは中国の情勢です。メルマガでも何度も記載させていただいているのですが、現在の中国経済は深刻な状況に陥っており、私は今後10年で中国は現在の共産党による統治体制を維持できなくなるのではないかと考えています。

ご存じの通り、中国は政治は共産主義、経済は資本主義というゆがんだ形の体制をとっています。もともと結構無理のある体制なのですが、経済が成長し、豊かになることで国民の不満を抑えてきました。

以前は中国がGDPで8%以下の成長率になると、中国の今の体制は持たないと言われていました。現在は6%程度の成長になっており、まだ中国共産党による統治体制は維持できていますが、香港で暴動が起きたりして少し揺れている感じです。もともと中国の経済指標は信頼性が低く、実際はもっと低い数字なのではないかという人もいます。

そのような状況の中で、今回の武漢発の新型肺炎の件があり、中国経済はかなりのダメージを受けるでしょう。中国の過去の王朝の多くが農民の反乱により滅びています。

経済成長率の低下+新型肺炎による追い打ちで、そのような反乱が各地で起こってくる可能性があります。

キーポイントは軍がどのように動くかだと思います。軍の中で今の体制に対する不満が爆発した場合は一気に体制崩壊という方向に向かうでしょう。他国の過去の歴史を見ても、軍が民衆に味方し、民衆が蜂起したとき、体制が崩壊しています。

中国共産党による統治体制が崩壊して、その後どのような統治体制になるかは分かりませんが、崩壊した場合の一時的な世界経済への影響はかなりあるでしょう。日本は中国に対する依存が結構大きいので、かなりの影響を受けると思います。チャイナショックはいつ来るかわかりませんが、個人的には今後10年間の間には必ず来ると思っています。

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Q7.では国内はどうでしょうか?日本の今後10年は明るい?それとも暗い?

日本国内で深刻なのは、高齢化と人口減少ですね。働き世代が急激に減少してくると予想されています。

長寿国なので、人口自体は比較的緩らかに減っていきますが(それでも現在約1億2,600万人の人口が2050年には約9,500万人に減少すると言われています)、働き手の数(生産年齢人口 15~64歳)の減少はもっと深刻で、現在約7545万人が2050年には約4900万人になると言われています。働き手不足で倒産する企業も出てくる等、既に働き手不足の影響は出ていますが、このままいくとどんどん深刻な状況になります。

日本は製造業を中心に高い技術力を有していますが、働き世代が減少してくることによって、技術の継承が出来ず、その技術力が保てなくなってくるリスクがあります。

そうは言っても、高齢化や人口減少は急には止められないので、今後はAIやロボティクスを如何に上手く使っていけるか、そこに日本の命運が掛かっているような気がしますね。

あとは移民を受け入れるかですが、EUの例を見ても、移民を受け入れて摩擦が起こるなど、あまり上手くいっていない国の方が多いような気がします。少なくとも日本が今のままの土壌で移民を受け入れるのは、なかなか難しいでしょう。

やはり如何にAIやロボティクスによって生産効率を高めるということが現実的な気がします。

Q8. 日々、数えきれないほどの多くのニュースがありますが、メルマガではどのような基準でニュースを選んで分析されているのでしょうか。また、これまでの分析で反響の良かったものはありますか?

新聞やインターネットで日々気になるニュースをピックアップしておき、週末にその中からメルマガにどのニュースを取り上げるか選びます。やはり話題性のあるニュースが皆さん関心があるかと思いますので、その週にメディアで取り上げられたニュースを選び、もっと深堀りして解説する形にしています。もちろん他のメディアにはない、私自身の独自の分析を内容に入れるようにしています。

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Q9.1つのテーマを分析するのに、どの程度の時間とコストをかけていますか?例えば、「中国経済について」(2020年1月7日号)では、足元の米中貿易摩擦問題にはじまり、中国政府による資金持ち出し規制や、中国国民のリアルな景気実感まで、世界中のネットワークを駆使して幅広くリサーチし、今後の「チャイナクラッシュ」の可能性にまで言及されています。毎年恒例バイロン・ウィーン氏(ブラックストーン・グループ副会長)のびっくり予想とも異なる、投資家ならぜひ押さえておきたい内容でした。

一つのニュースに対して深堀りするのに、情報収集等にそれなりの時間をかけています。

例えば中国経済については、私の仕事の関係で中国人、台湾人との付き合いが多く、その人達と日ごろビジネスで話したり、ご飯を食べたりしている訳ですが、彼らのような中国関連のビジネスに実際に関わっている人から、肌感覚的な情報を聞いています。単純にマクロ指標等を分析して話しているだけではなく、その現場にいる人の生の情報をもとにメルマガで見解を記載しています。2020年以降の中国及び中国経済の行方については、1月7日発行(Vol.005)のメルマガにて、詳細を記載しました。

なお1月7日発行(Vol.005)、1月14日発行(Vol.006)のメルマガでは、澤田が予想する今年起こるであろう5つの予想(これはウォール街の有名ストラテジストである、

ブラックストーン・グループのバイロン・ウィーン氏が毎年年初に行っている「びっくり10大予想」にちなんだものです)というの記載しております。

中国及び中国経済の行方についても、その中の予想の一つとして書いております。

既存のマスメディアがあまり報じない内容も含めていますので、こちらは是非読んでいただきたい内容です。

Q10.このメルマガは具体的にはどんな人に読んでもらいたいですか?最後にこのメルマガを読むか迷っている方に向け、メッセージをいただけますか?

学生さんから現役ビジネスマン、引退後に資産運用を行っている方等々、幅広く読んでいただきたいと考えています。

経済や投資に関するニュースがあまり得意ではないという方にもわかりやすいように、出来る限り平易な言葉で書くように心がけいています。

1年間私のメルマガを読んでいただければ、経済や投資に関しての一定の知識が付くような構成にしていくつもりです。是非一度読んでみてください。

*記事初出時より一部内容を変更しました

澤田聖陽さん プロフィール
新卒で証券会社に入社。その後、投資銀行事業、Fintech事業を手掛ける。2013年から2019年までSAMURAI証券株式会社の代表を務める。現在は、投資とコンサルティング事業を行いながら、複数の企業に顧問として携わっている。

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元証券会社社長・澤田聖陽が教える「投資に勝つニュースの読み方」

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