世代限定ダート重賞ユニコーンSはダート界を背負う逸材を探せ

2020.06.19
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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ダート戦「負け知らず」3頭の三つ巴、注目すべきは…

2020年現在、JRAの世代限定ダート重賞は2レースしかなく、そのうちの1つが今週末に東京競馬場のダート1600mで行われるG3ユニコーンSだ。タイキシャトルやアグネスデジタル、カネヒキリなど、種牡馬としても偉大な功績を残す名馬たちが過去の勝ち馬として名を連ねており、直近5年の勝ち馬も後にG1またはJpn1を制しているように、今後のダート界を占う意味でも刮目に値するレースとなっている。

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過去10年の勝ち馬はいずれも1~3番人気の支持を集めていた上位人気馬で、4番人気以下からの優勝例は現行コースで施行されるようになった2003年以降でも、2006年ナイキアースワーク(4番人気)、2004年トップオブワールド(5番人気)の2頭しかいない。世代限定戦ということもあり、これまでの戦歴や血統背景から素質の片鱗を見せている馬を素直に評価すべきレースと言えるだろう(以下のデータはいずれも過去10年)。

昨年の勝ち馬ワイドファラオは、ダート替わりが奏功し、前走G1NHKマイルC・9着から一変してみせた。ただし、基本的には凡走からの巻き返しは望みにくく、3着以内に好走した31頭(2013年は3着同着)のうち29頭が前走4着以内、そのなかでもオープン特別に出走していた馬が25頭と大半を占めている。

今年はダート戦では負け知らずの3頭が三つ巴のオッズを形成することになりそうだ。そのうちの1頭となる(1)デュードヴァンは東京ダート1600mで3勝を挙げるコース巧者。非凡な勝負根性の持ち主でもあり、馬場や展開を問わずに結果を残していることが最大の強みでもある。

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粗削りな部分を残しながらも2戦2勝と底を見せていないのが(16)カフェファラオ。父American Pharoahは2015年に37年ぶり12頭目のアメリカクラシック三冠馬となるほか、同年にG1BCクラシックも制したことで史上初となるグランドスラム(四冠)を達成。本馬はその初年度産駒という点でも、注目度の高さが窺い知れるだろう。

ほか、本競走では種牡馬として3勝を挙げるゴールドアリュールを父に持つ(10)サトノラファール、デビューから2戦とも影も踏ませぬ圧巻の逃走劇を披露している(5)レッチェバロック、堅実な末脚を武器に一線級の活躍を続ける(13)タガノビューティーなど、今年も同世代のダート戦線を担う逸材が揃った印象だ。

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【ユニコーンS】6月21日東京、G3・ダート1600m、フルゲート16頭 発走15:45 サラ系3歳 オープン(国際)(指定) 別定

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今年は例年以上に魅力的な馬が多く、予想においては頭を抱えることになりそうだ。それだけに今後の活躍が楽しみになるようなレースを心待ちにしたい。

text: シンヤカズヒロ

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image by:Shutterstock.com

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