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K I S A R A G I vol.917    2017/06/18
   編集/発行:みやこたまち
                      E-mail:tamachim@yahoo.co.jp
         http://mmkisaragi.blogspot.jp/
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通信欄:たまさん。春雨物語の連載200回記念! 「樊カイ」おもしろすぎです!
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今週のお話

◆ "古典へのいざない" [688]
   春雨物語 [200] 樊カイ [53]
   作者 たまさん

◆ 連続愛の小説 E [34]
  作者 みやこたまち

◆ 空想技術集団 [34]
作者 みやこたまち

● KISARAGIについて

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古典へのいざない [688]

 春雨物語 [200] 樊カイ[53]           作者:たまさん

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広い場所へ二人を連れて行き、血を拭い、顔や手足を洗って身なりを整え
ると、ものも言わせずに走った。
 江戸を離れてふと気がつくと、金を包んだ包みが失われていた。
「恐らくどこかで落としたと思うが、引き返しても手に入らぬだろう。お前
たちのために大損をしてしまったではないか。どうせ以前に分け与えた金も
持っておるまい」
「博打に負け、遊郭や酒代にばらまいてきましたが、今日、あの侍の懐から
盗んだものがここにあります。小判はないでしょうが、酒代くらいならあり
ましょう」
 巾着《きんちゃく》を開けてみると、わずかに一分《いちぶ》金が入って
いたので、これでまた酒を買い、河豚《ふぐ》汁を食べまくった。その後、
「江戸にはもう出ることができぬ」と東に向かって行くうちに、下野《しも
つけ》の那須野《なすの》の原で日が暮れた。
(続く)


 江戸を離れた三人は、ほぼ一文無しでさらに旅を進めます。
 ちなみに「那須野の原」は、栃木県の「那須野が原」に当たります。本文
中には「東に向かった」とありますが、江戸から見るとほぼ北の方角になり
ます。
 この続きは次回にお届けします。それではまた。

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HP
「かたかご」http://yamanekoya.jp/
 趣味で読んでいる古典文学の現代語訳と参考文献を主に掲載しています

「山猫屋本舗」http://yamanekoya.net/
 写真日記を綴っています

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連続愛の小説 E [34]

e-5 Swing [e5-5]               作者:みやこたまち

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e5-5
 人間は変わらない。変わらない人間が引き付ける人間の種類もまた生涯変わらないの
だろう。この年齢になって振り返ってみると、自分が世間にとってどのような立ち位置
を占めており、どういった人間が近づいてくるものかが明確になってきた。
私は大多数の人々にとっては無用であり、まともに取り合う価値は皆無な人間である。
これまで相当のお金を支払ってきたはずの自転車屋の従業員ですら、私が店に入っても
なんの挨拶もしてくれないし、それぞれの仕事の手を止めることも、会釈をしてくれる
こともない。これは、その自転車屋の従業員教育のせいというわけではない。レストラ
ンでも、コンビニでも、美術館でも、私が声をかけないかぎり私を見る人はいなかった
し、こちらから声をかけたところで、機械的に金を受けとり商品をつつみ、釣りを渡す
だけのことだった。
愛想よくニコニコしていても不審な顔で見てみぬふりをされるだけだし、仏頂面でいよ
うものなら完璧に無視される。小学生の頃、いやというほど受けてきた無視の視線は、
いくつになって慣れることはない。ただ、あきらめてやり過ごすことはできる。最低限
のサービスをうけられれればそれでいいではないか。スマイル0円の時代はとうに終
わっていた。

 だが、ひどく弱っている人間、困っている人間、精神疾患を抱えた人間。そういうた
ぐいの連中からは、率先して声をかけられるし、好意をもたれるのだ。津島奈美も、新
しいクラスで浮いてしまった頃、私に興味をもったようだし、尾花友希は、安定してい
たがその安定こそが彼女が自らの不遇を浄化するために身に着けたろ過装置であったこ
とから、同じく病んでいたのだし、鈴木幸子にしてもあちらから声をかけてきたのは後
にも先にも自殺の前日なのであった。だから、私にかかわりたがる人間はみな、病気
だったのだ。
ただひとり、先生だけを除いて。
みなが私に潜在的に救いを求めてくる理由は分からないが、私は先生に救いを求めてい
たことは事実だ。となれば、先生もまた、不具な者達の大勢ひきうけていたということ
になるだろう。私と先生とが決定的に違うのは、私は迷わぬ迷子であり、先生は迷える母
であったという点である。(20170619)
 
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空想技術集団 [34]

4 福利厚生部の水の女 14
                           作者:みやこたまち
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4-14
「沙漠は夢を見すぎる」
男の声が続いた。私は耳を塞いでしまいたかった。だが塞ぐための手がどこにあるのか
分からなくなっていた。真っ暗でありながら眩しかった。チカチカとした閃光が絶え間
なく私の皮膚を削っていった。削られるたびにそこが自分の皮膚だったのだと気が付い
た。そうしてその痛みの輪郭の内部にこそ私の領分があるのだと思っていた。だが、輪
郭のどちらが内側でどちらが外側なのかは、判断できなかった。
「空想は過去と希望とのミックスだが、希望とは結局は過去からの演繹にすぎない。先
生が発見した『純粋空想』とはまさしく「過去」の呪縛を逃れた『純粋希望』に他なら
なかった」
「それはエゴだわ」
 平喇香鳴の声が割り込んだ。鼓膜がビリビリとした。それはとても小さくて丸いセミ
の翅のように感じられた。香鳴の声は金属的で尖っていて、鼓膜を突き刺してくる。と、
同時にどこか鼻にかかった嬌声のような響きをも含んでいた。こんなダブルバインドな
声でカウンセリングをするのでは、クライアントはますます自閉するに違いないと思っ
た。現に、私はこんなに自閉しているではないかと気が付いた。そして、私自身ンリド
ルホスピタルのやけに時代がかったクレゾールの匂いのしみついた診察室での一幕を、
いまさらながら思い出していた。
私は香鳴に誘惑され、二人で使うには窮屈すぎるカウチの上でコトに及んだ。とたん
に、私は勃起していた。ペニスの感覚はやけに遠くにあった。沙漠の砂の底に溺れつつ
あるらしい私のペニスが屹立している場所は、どう考えてもタイラカナル総合図案株式
会社の中庭でなければ、この距離感覚の辻褄が合わないのであった。それはつまり、勤
怠管理部と福利厚生部とを斜めに結んだ重心点に位置しており、どうやらそこそが、ン
リドルホスピタルの脳外科ICUと、目下絶賛埋葬中の私がいるここ、「イフガメ沙漠」
との対称軸座標に近似していたようである。

「ふふん。手をつかうまでもなかったわ」
「純粋な不純空想のなせるわざだろう」
「ただの淫夢よ。夢精されるまえにコンドームを嵌めとかないと」
「中庭のナンバー19に受精させてみるって手もあるぜ」
「やめてよ。作品としてなら管理できるけど、人身そのものの作品化にはまだまだ越えな
ければならないハードルが山積みなんだから」
 ならば、生きながら勤怠管理部のメインコンソールへメタモルフォーゼさせられた地媚
真巳瑠のことは、どうだというのだ!

 思わず私は叫んでいた。

だが残念なことに、呼吸と生体と舌と口蓋との位置関係がどうにも曖昧だったため、私が
発したかった音素を構成することはできていなかったようだった。私はペニスだけでなく全
身をきついゴムで覆われていった。これがコンドームの感触だとしたら、第一に、こんな締
め付けがきついものを装着していたら、立っているものもしぼんでしまうだろうということ
と、第二に、私の全体が今一本のペニスにメタモルフォーゼしている可能性も0ではないと
いうことになるのだった。
35年も生きてきて、砂のなかで一本のペニスになってしまう人生というものを、どう判
断すべきだろう?
 サイズのあわないズボンをはくために平喇香鳴を死姦して射精した夜の物語が亀頭をよ
ぎった。あれは、事実だったのか、願望にすぎなかったのか、それとも私以外の誰かの体験
だったのか… 

確かなことは、今灼熱の閉そく感の渦中にいるのは、間違いなく私自身だということだけ
だった。(20170619)
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http://mochizuki.hatenablog.jp/

星空文庫 過去作品上げていきます https://slib.net/a/20077/
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最終発行日
2017年06月18日
 
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メルマガID
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カテゴリ
アート・文芸 > 文芸 > 小説

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