Cinemaの王国

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メルマガ名
Cinemaの王国
発行周期
週刊(毎週金曜+不定期の水曜)
最終発行日
2018年04月20日
 
発行部数
1,046部
メルマガID
0000021508
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
エンターテイメント > 映画 > レビュー・映画評

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【INDEX】
◆1.今週のこの1本!
  ─『女は二度決断する』─
◆2.ぽちのひとりごと
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◆1.今週のこの1本! ~『女は二度決断する』~
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●『女は二度決断する』(AUS DEM NICHTS)
(2017年 ドイツ)(上映時間1時間46分)
監督・脚本:ファティ・アキン
出演:ダイアン・クルーガー、デニス・モシット、ヨハネス・クリシュ、サミ
ア・シャンクラン、ヌーマン・アチャル、ウルリッヒ・トゥクール
*ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国公開中
ホームページ http://www.bitters.co.jp/ketsudan/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
<ストーリー>
ドイツ・ハンブルク。生粋のドイツ人のカティヤ(ダイアン・クルーガー)は、
学生時代に出会ったトルコ系移民のヌーリと結婚する。息子ロッコにも恵まれ、
幸せな日々を送っていたが、ある日、ヌーリの事務所前で爆発事件が起こり、
夫と息子が犠牲になってしまう。警察は外国人同士の抗争を疑うが、カティヤ
は移民を狙ったネオナチによるテロに違いないと訴える。やがてカティヤの主
張通り、ネオナチの若いドイツ人夫婦が逮捕され、裁判にかけられるのだが…
…。

<レビュー>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
家族を殺された女性の心理がリアルに伝わる社会派サスペンス
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大映画祭で受賞歴を誇るドイツのファテ
ィ・アキン監督が、ドイツで起きたネオナチによる連続テロ事件にインスパイ
アされたサスペンス。

冒頭に登場するのは刑務所のシーン。ある受刑者がタキシードを着て、受刑者
仲間から祝福されています。麻薬取引で服役しているトルコ系移民のヌーリと
いうその男と、ドイツ人女性のカティヤの結婚式が行われます。手持ちカメラ
を使いプライベートフィルム風に見せるその映像が出色です。

3章構成の映画。そこから1章がスタートします。数年後、ヌーリは出所して、
トルコ人街で在住外国人相手にコンサルタント会社を始め、カティヤは経理を
担当。2人の間には6歳の息子ロッコもいて、幸せな日々を送っています。

そんなある日、親友とスパに行くために、カティヤはロッコをヌーリの職場に
連れて行き世話を任せます。しかし、それからしばらくして、ヌーリの事務所
前で爆発事件が起こり、夫と息子が犠牲になってしまいます。警察はヌーリが
トルコ系移民であることから外国人同士の抗争を疑いますが、カティヤは移民
を狙ったネオナチによるテロに違いないと訴えます。

主人公カティヤは生粋のドイツ人。それでも移民と関わったことでテロ事件の
被害者となり、警察からも理不尽な扱いを受けてしまいます。こうした経緯を
見れば、どんな人でも移民問題は他人事ではないと感じるはず。

1章で目につくのはヌーリの心理描写のリアルさです。爆発事故を知った時の戸
惑いと混乱、夫と息子が犠牲になったと聞いた時の放心状態。警察の理不尽な
質問に対する怒り。そして拭いようもない喪失感。

アキン監督は、カティヤのアップを中心に彼女の心理を切り取っていきます。
それに応えたダイアン・クルーガーの演技が素晴らしい。激しい演技から抑制
的な演技まで、すべての演技が納得できるし、見応えがあります。特に感情を
押し殺しつつも、そこからにじみ出してくる言いようのない思いが伝わる演技
が絶品です。

やがてカティヤの主張通り、ネオナチの若いドイツ人夫婦が逮捕されます。と
なれば、2章は法廷劇。逮捕されたネオナチ夫婦は、どう見ても真犯人。それで
も判決の行方に不穏な空気を漂わせます。特に被告側弁護士の強烈なキャラが、
法廷劇の緊迫感を煽り立てます。彼は些細なことに拘泥し、狡猾な法廷戦術に
よって事実を捻じ曲げようとします。それを通して法廷サスペンスとしての醍
醐味が膨らんでいきます。

もちろん、カティヤの心理描写も大きな見どころ。遺体の損壊状況を語る検死
官の証言を聞いて、そのむごたらしさに耐えられなくなった彼女の心痛。真実
は明らかなのに、それがなかなか判決につながらない苛立ちや怒り。そうした
心理がひしひしと伝わってきます。

はたして、「正義」は貫かれるのか。裁判の結果は意外なもの。それによって
司法の持つ限界がさらけ出されます。

3章は復讐がテーマ。すでに2章までのリアルで切迫感に満ちた心理描写によっ
て、ほとんどの観客はカティヤに感情移入し、彼女の復讐の思いを肯定的に受
け止めているはず。

その思いに応えるかのように、ネオナチ夫婦を追い自ら復讐の手を下そうとす
るカティヤですが、そこには当然ためらいもあります。はたして、彼女はどん
な決断をするのか。

ラストのカティヤの行動は衝撃的。こうしたラストを選択したことによって、
アキン監督はカティヤの復讐を後押しした観客に対して、「それは本当に正し
いのか?」と重たい問いを投げかけたのでしょう。

移民、司法、復讐など硬派の社会的テーマを抱え込みつつ、リアルでスリリン
グなサスペンスとしてエンタメ性もきちんと確保しています。個人的には傑作
の部類に入る映画だと感じました。

≪ぽちの満足度≫
★★★★☆(+1/2★)
(94点)

2018年4月17日(火)ヒューマントラストシネマ有楽町にて。午後12時10分の回
                       (ぽち)

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◆2.ぽちのひとりごと
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*映画をたくさん観ると、感想を書く時間がなくなるという矛盾。
                          (ぽち)

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