紙と美

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わが国平安時代に創始された美しい装飾紙「料紙」「継ぎ紙」の話題を中心にお届けします。「かな書」を書く紙として伝えられてきた「料紙」の話や「和紙」「美術和紙表装」「展覧会インフォメーション」や「技法紹介」など。

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メルマガ名
紙と美
発行周期
不定期
最終発行日
2018年07月04日
 
発行部数
137部
メルマガID
0000037703
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
アート・文芸 > 美術・デザイン > 工芸

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メールマガジン最新号

==紙と美 NO.250 =======================
< kamitobi>
2018年7月4日発行
================================
■■■■
■■主な項目

………▼大阪に当会料紙の取扱店が出来ました
   ▼「田中親美―平安朝美の蘇生に捧げた百年の生涯―」出版について
   ▼「料紙」関連古書籍新着情報
    「田中親美―平安朝美の蘇生に捧げた百年の生涯―」

…………………………………………………………………………………………
▽大阪に当会料紙の取扱店が出来ました

 鎌田敏輝制作の料紙は、原則として直売方式で取り扱っておりますが、この度
大阪市・上本町の天義堂様で常備頂くことになりました。
 ただ今、13銘柄程度納品しています。
 今後、新作を引き続きお納めしていく予定です。
 直接ご覧頂き、一枚から購入頂くことが出来ます。
 現在、東京は、玉川堂様、小津和紙様、名古屋は紙の温度様にてお取り扱い頂
いていますが、大阪地区では初めてのお取り扱い店です。
 老舗の書道用品店ですので、是非一度お立ち寄り下さい。
 その節には、鎌田の料紙とご指定下さい。
 
 ちょうど7月5日(木)~7日(土)、「夏の卸市」が開催されrます。

 住所・大阪市天王寺区上之宮町5-9
 電話・06-6773-1010
 営業時間・9:00→17:00

 アクセス、その他の情報はこちらまで
 →http://tengido.co.jp/

…………………………………………………………………………………………
▽「田中親美―平安朝美の蘇生に捧げた百年の生涯―」出版について

 今般、久しぶりに、単行本「田中親美―平安朝美の蘇生に捧げた百年の生涯―」
を入手したので、そのことについて少々書いて見たいと思います。
 出版年が、1985年ですから、もう30年以上前のことです。
 私は何冊か本を出していますが、この本は、唯一歴史に残る出版物だと思ってい
ます。(これは編著ですのでそのように評価します。)
 田中親美研究というテーマでくくると、後にも先にもこの本以外に、田中親美の
研究書というものはありません。
 それほどこの本は貴重な出版物です。
 平安美術や、かな書、料紙を語る人にとっては、必読書だと思います。
 有数の平安美術の研究文献の参考文献として、各文献にも取り上げられています。

 さてこの頃、私は何をしていたかというと、「三十六人家集」のカラー複製を出
版する事業を中心に、主に出版事業を営んでいました。
 その傍ら、料紙の技法研究も始めていた時期でもあります。
 その関連事業として、「かみと美」という情報誌を、ユーザー向けに発行してい
ました。
 もっともこれは事業としては成り立ってはおらず、実際のところは、私の研究ノ
ートをストックするという意味合いの強いものでした。
 この小冊子のお陰で、取材という名目で、いろんな名士や職人とご縁ができ、い
ろいろ学ぶことができたわけです。
 役得というものでしょうか。
 福田喜兵衛氏、福田行雄氏、田中春子・親美令夫人、ご子息の田中重氏、植村和
堂氏をはじめ、「木版本源氏絵巻」の彫刻を担当した彫師の前田謙太郎氏や、京都
の摺師・松本節太郎氏、近藤富江氏他多くの人士と交わることができました。

 「三十六人家集」のカラー複製の話ですが、原本は西本願寺に所蔵されており、
国宝に指定されていることもあって、これを底本にすることはほぼ不可能な話でし
た。
 そこで、この「三十六人家集」をすべて肉筆で模写された田中親美本を底本にす
ることになったわけです。

 私は、東京へ出て、本格的に出版事業をする前に、すでに大阪で、名宝刊行会を
法人化する前に、田中親美の「三十六人家集」のダイジェスト版を手がけていて、
すでに田中親美の偉大さは承知していました。
 ところが、田中親美の研究文献というものはまったくありませんでした。
 断片的に、親美翁が語った口述筆記が、お茶の雑誌や、限定本として散見する程
度でした。
 その中で唯一、まとまった文献として、昭和35年に「芸術新潮」に連載された、
竹田道太郎氏の『田中親美翁聞書』がありました。
 これは、田中親美が「三十六人家集」をはじめ、「平家納経」「源氏絵巻」を模
写する事業の全貌を鳥瞰したもので、平安美術の流転などの興味深い話が満載され
ていました。
 しかし、雑誌というものは、単行本のように広く流通し、後世に残す文献として
は不向きです。
 残念ながら、この記事は単行本化されませんでした。
 そういうことだったので、その後当然のことながら、この文献を、単行本「田中
親美」に全収録することになったのです。
 さて私が、この本の企画を考えたとき、田中親美というあまりにも偉大な芸術家
の全体像をとらえた出版物を手がけると云うことが、はたして自分の力量に耐えら
れるものであろうかと危惧しました。
 それを強力に後押ししてくれたのは、書壇院の市岡弘氏と福田行雄氏でした。
 もちろん、出版を引き受けてくれた展転社の協力があってのことです。
 本文の構成や、セレクトする文献などの収集に大いに力を貸してくださいました。
 その過程で、埋もれていた文献や資料なども新たに発見することができました。
 その中で、貴重な座談会の録音テープがありました。
 これは、市岡氏が保管されていたもので、田中親美翁の一年祭(親美翁の葬儀は
神式で行われたので、仏式の一周忌にあたる。)の折、「一年祭を迎えて田中親美
翁を偲ぶ」というテーマで行われたものです。
 出席者は、そうそうたる名士ばかりです。
 それは当たり前のことで、親美翁に親近した人ばかりですから。
 因みに出席された方は、次の七名の方々です。
 縣治郎、田中重、植村和堂、佐藤真令、加藤湘堂、市岡弘、前本菁竹(敬称略)
 この座談会の模様を全収録したわけです。

 本書「田中親美―平安朝美の蘇生に捧げた百年の生涯―」の構成は、四部仕立て
になっています。
 第一部は、先ほど述べた、竹田道太郎氏が、昭和35年1月より12月まで、「芸術
新潮」に連載された『田中親美翁聞書』の全収録です。
 当時の「芸術新潮」自体極めて入手困難になっており、本書への収録によって、
今後更に光を放つことでしょう。
 近年「芸術新潮」は、時代の風潮もあり、グラフ誌的になっていますが、当時の
雑誌は、どちらかというと学術的傾向が強いものがあり、後世に残したい文献もた
くさん掲載されていました。
 「田中親美」の第二部は、昭和31年より同32年まで、「陶説」誌に連載された
「田中親美翁昔語り」の全収録です。
 この「陶説」という雑誌も、私はそのときまで知りませんでした。
 田中親美が、直接関わった古筆・古画にまつわる裏面史で、誠に興味深い論編で
す。
 第三部は、昭和51年11月23日、田中親美一年祭の前日、(財)書壇院主催で行われ
た座談会「一年祭を迎えて田中親美翁を偲ぶ」の全収録です。
 これによって、人間田中親美の一面が伺い知れます。
 そして第四部は、田中親美が折にふれて発表した論稿(その殆どが口述筆記)や、
講演筆記の中から、田中親美研究に欠かせない資料を何点か収録しました。

 ご参考までに、この本に寄せられたレビューを一件紹介します。
「この本を読めば分かるが、西本願寺三十六人集、平家納経、源氏物語絵巻、三十
六歌仙(自ら切断を手がけた)・・・・関わった平安朝の美は数えればきりが無い
程。日本美術の巨人であり恩人であり不世出の天才の生涯を知る唯一の書として大
変貴重。鈍翁、三渓を知る人、上記の日本美術史上の傑作を知る人は多いが、この
人の隠れた功績を知る人は(一般には)少ない。なぜこの人についての本が日本に
この一冊しか無いのか不思議だし、作品を一同に見ることが今もってできないのも
残念。平安朝の美や古筆に関心のある人は勿論、日本の美に興味ある人はせめてこ
の本読んで勉強しましょう。」

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▽「料紙」関連古書籍新着情報

○「田中親美―平安朝美の蘇生に捧げた百年の生涯―」

 昭和60年 上製 函入り 270頁
 名宝刊行会編 展転社刊
 発売時の定価 4,800円(税別)

 頒布価 8,500円(税込み・送料別)

函の角に小へこみあります。
 表紙に少ヤケあります。
 本体部分は、とくに使用歴も傷みもなく保存良好です。

 その他の新着情報はこちらをご覧下さい。
 →http://ihatov.la.coocan.jp/kosy.htm

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2018年7月4日発行
発行者 鎌田敏輝
URL「料紙で彩る宮沢賢治とイーハト―ヴ」http://ihatov.la.coocan.jp/index.htm
Eメール kamata-ihatov@nifty.com

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