僕らはみんな生きている!

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メルマガ名
僕らはみんな生きている!
発行周期
週刊
最終発行日
2017年10月18日
 
発行部数
150部
メルマガID
0000062264
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
アート・文芸 > 文芸 > エッセイ

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杉山武子のコラム&エッセイメールマガジン◇◆◇2017年10月18日発行

     【僕らはみんな生きている!】     687回

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           「 思いやりの心 」

あれは確か高校生の頃だった、と思い出して年齢を計算して驚いた。なんと
今から半世紀も前のこと。われながら長く生きたものだ。と思う一方、日本
人女性の平均寿命まであと20年もあるではないかと気づいて、これまたびっ
くり。余命や余生などと言っている場合ではない長さである。

それはさておき、高校時代のある日のこと。めったに怒らない父が母を叱っ
ている場面に遭遇した。「お前には思いやりというものがない」と父が諫め、
母はしおらしく首をうなだれていた。父からは一度も叱られた経験のない私
は、驚いてそっとその場を離れた。

兄弟姉妹が6~7人は普通という、産めよ増やせよの時代に生まれた母には
生まれる前に兄が2人いた。しかし弟のほうは5歳のとき、用水路に落ちて
溺死したという。その直後に生れた母は大事に育てられたが、たった1人の
兄は太平洋戦争中に徴兵されて戦死。母は一人っ子になってしまったのだ。

母は戦死した兄とは一回り年が離れていたこともあり、ただ可愛がられた思
い出だけで、けんかした経験などなかったという。一人娘なので競争相手が
おらず、我慢する必要がないので自由気ままに育ち、けっこう「ワガママ娘」
だったと母は自分でも言っていた。

「思いやり」を辞書で引くと「他人の身の上や心情に心を配ること」と書い
てある。「思いやり」という言葉を知って以来、私って人に対して「思いや
り」の心があるのだろうかと考えてみたがわからなかった。それで母のどん
なところが父を怒らせたのだろうかと、実践的に学ぶことにした。

工務店を営んでいた父は、大きなバイクを愛用していた。家には建築資材を
運ぶトラックはあったが、運転はもっぱら兄の仕事。暑い日も寒い日も、父
はバイクに乗ってあちこちの建築現場を監督するために駆け回っていた。冬
は革のジャンパー姿だったが、やはり寒かったのだろう。よく風邪をひいた。

ある日、父が私をバイクの後ろに乗せて10分ほどの場所まで送ってくれたこ
ことがあった。真冬ではなかったがバイクが走り出すや寒風をまともに受け
て体中が冷えた。着いた頃には寒さで手足も口もガクガクと震えて、しゃべ
ることさえままならなかった。父がひと冬に何度も風邪をひく理由が分かっ
た気がした。

ところが風邪をひかないことを自慢にする丈夫な体の持ち主の母は、「また
風邪ひいて」などと平気で言っていた。風邪気味の父の為に滋養のある温か
い食べ物を作るとか、防寒着の心配をすることもなかった。その無頓着こそ
が「思いやり」がないことなのだと、私はそんなふうに思った。

私の結婚した相手はよく風邪をひいて寝付く人だった。私は母に似たのか冬
でも風邪をひいたことがなく、子ども2人を保育園に送り、仕事が終われば
迎えに行って夕食・入浴等々、毎日子供の世話でてんてこ舞いの忙しさ。つ
い、風邪ひきさんは楽でいいなと、愚痴めいた感情が湧いて来る。

そんな気持は顔に出るのか相手に伝わるようで「病人の気持も知らないで」
と、痛い言葉が返って来た。そのとき、病気をしない私は病人の辛い気持に
とんと疎いのだと気づかされた。母と同じで「思いやりがない」と父に叱ら
れた気がした。それから数十年経つが、亡き父の教えはいまも日々新しい。

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<あとがき>

 いつもご愛読いただき、ありがとうございます。
 予定より1週間遅れの配信になりました。

 例年ですとまた残暑の厳しい鹿児島地方ですが、今年は雨が多く、
 いつになく気温が低い毎日です。

 霧島連山では新燃岳が6年ぶりに噴火を始めていて、気になります。
 桜島もけっこう活発に噴煙を上げています。

 火山列島日本に住む以上、地震・津波・噴火のデメリットはつきものとは
 いえ、マグマよどうぞ静まれと、願わずにはいられません。
  
    ※このメルマガはブログにも転載しています。
   ブログ:http://bronte.at.webry.info/

 次回は10月25日(水)配信予定です。どうぞお元気で!
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【僕らはみんな生きている!】月2回発行(第2・4水曜日)2001年3月創刊 
著作・編集・発行:杉山武子  
※発行者ウェブサイト  http://www5a.biglobe.ne.jp/~takeko/  
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