栗野的視点

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「中小企業の活性化」をテーマにしたジャーナリスト・栗野 良の経営・社会評論。「九州・岡山の技術」「九州の頑張る企業」も紹介。ベンチャーサポート組織「リエゾン九州」代表。最近は中小企業の活性化、流通、経営に関する講演活動を精力的に行っている。

 

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栗野的視点(No.582)                   2017年6月24日
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住宅に見るセキュリティーとコミニュケーション~広場と通りの関係
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 早朝、歩いているといろんなものに出合い、いろんなことを発見する。都会の子
は一様に疲れた顔をし、重いバッグを引きずるように歩いている。あんなに重そう
なバッグを肩から提げていれば学校に着いた時は疲れているだろうと、つい同情さ
えしてしまう。それに比べれば田舎の子はまだ元気だ。朝出会えば「おはようござ
います」と挨拶をして通り過ぎる。学校帰りには何と言うのだろうと思っていると
「ただいま帰りました」と挨拶された。

◆幼稚園建設に反対する高齢者

 住宅地を歩くとほかにもいろんなものを見かける。気になるのは空き屋の多さだ。
はっきり空き屋とは分からないまでもそれらしきものも含めると結構多い。高齢で
亡くなったのか、あるいは子供達と同居するようになったのだろうか。そこそこの
造りの家が空き屋というのはもったいない気もするが、まるっきり他人事とも思え
ずなんとも複雑な気になる。
 その一方で新築住宅も増えている。つい数か月前まで空き地か別の建物が建って
いたはずだが、建物ができてしまうとその場所の以前の姿がほとんど思い出せない
から不思議だ。

 こうして街は姿を変えていくのかと思うが、新住民が増えると地域のコミュニテ
ィーが崩れていくという声は全国で聞く。最近では町内会にも入りたがらないそう
だ。たしかに町内の付き合いは煩わしい面もある。できるだけ煩わしいことは避け
たいと考えるのは人の常。といっても山の中の一軒家ならいざ知らず、街(町)で
暮らしていると他人の世話にならないわけにはいかない。
 それでも干渉するのも干渉されるのも嫌だという人が増え、ちょっとしたことで
隣近所や行政に文句を言う。腑に落ちないのは保育園、幼稚園の建設に「子供の声
がうるさい」からと反対する人が増えていることだ。それも高齢者が反対すると言
う。
 それってちょっと違はないかと思うが、近頃は老いも若きも皆内向き。自分のこ
としか考えないようだ。なんとも住みにくい世の中になったものだ。

◆新築住宅の二極化

 こうした傾向は住宅にも現れている。新築住宅(そのほとんどは新住民が造る住
宅だが)を見ていると大きく2つの傾向に分かれることに気づく。
 一つは塀や囲いを2、3mと高くして外から中を窺い知れないようにしている家
で、もう一つはオープンテラスを導入し内と外の境界をなくしている(より正確に
言えば内と外との間に駐車スペースや庭などの緩衝帯を設け、内と外の境界を低く
している)家で、二極化する傾向にある。
 前者はセキュリティ重視、後者はコミュニケーションにウェイトを置いた造りと
いえ、それぞれに建築者の思想が窺えると同時に、いまの社会情勢を反映している
ようで興味深い。

 宅地面積が広い家、それは往々にして富裕層の家だが、それらに共通しているの
はまるでコンクリートの城壁で守られているような造りで、自他の境界を明確にし、
ここから内に一歩でも入るのは許さないと自己主張しているように感じられる。
 昨今は犯罪も多く、いつ、どこで、どんな犯罪に合わないとも限らない故、防犯
面から囲いを厳重にする気持ちは分からなくもない。それにしても、まるで中世の
城のように高い城壁で囲わなくてもと思ってしまう。
 囲いの中(塀の中ではない)には広い庭があり、そこで子供を遊ばせたり、時に
は友達を呼んで茶会を開いたりすることもでき、囲いの中こそが社会だと考えてい
るのかもしれないが、閉め出されているのはよからぬ侵入者だけでなく隣近所の地
域住民まで拒絶されているような気がする。

◆欧米の「広場」と日本の「通り」

 この閉じた住宅と、オープンテラスを備えた住宅は西洋の「広場」と、日本や一
部のアジアに見られる「通り」の違いよであり、内と外、セキュリティーとコミュニ
ティー(=コミュニケーション)に対する考え方の違いを表しており面白い。
 西洋の住宅は内と外の境界に塀や囲いを作り、両者をはっきり分けているのに対
して、日本の住宅は内と外の境界が曖昧である、あるいは曖昧なままにしていると
いえる。
                                (続く)


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栗野 良
 ジャーナリスト(Technology & Economy)

OFFICE KURINO 〒811-1362
福岡市南区長住5-11-23-403

 E-mail kurino@liaison-q.com
 HP  http://www.liaison-q.com(九州・岡山の技術・頑張る企業収録)

 ブログ「栗野的視点~ジャーナリスト・栗野の辛口コラム」
       http://blog.goo.ne.jp/kurino30
 ブログ「栗野的風景~フォトエッセー」
       http://blog.livedoor.jp/kurino30/
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最終発行日
2017年06月23日
 
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カテゴリ
ビジネス・キャリア > 経営 > その他

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