アートマガジンVOID chicken

  • ¥0

    無料

現代アートマガジン「VOID/VOID chicken」のメルマガ版 です。アート&カルチャーに関するツウな話題が満載~!展覧会情報、チケットプレゼント、オルタナティブなアート情報も漏れなくレビュー。アートを身近に感じたい現代アートファン必読です!!

著者サイト
 

メールマガジンを登録(無料)

もしくは

※ 各サービスのリンクをクリックすると認証画面に移動します。
※ 各サービスで登録しているメールアドレス宛に届きます。

メールマガジンを解除

もしくは

※ 各サービスのリンクをクリックすると認証画面に移動します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
 
メルマガ名
アートマガジンVOID chicken
発行周期
月刊・不定期刊
最終発行日
2017年12月25日
 
発行部数
251部
メルマガID
0000164509
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
アート・文芸 > 美術・デザイン > 美術館・ギャラリー

まぐまぐ!メールマガジンの用語集です。
下記の用語以外の不明な点はこちらをご覧ください。

 
発行周期
週1回、月1回などの発行頻度です。
部数
メルマガの配信数を記しています。
カテゴリ
まぐまぐ!に登録されているカテゴリです。
形式
メルマガには以下の配信形式があります。下部「メルマガ形式」をご参照下さい。
 
最終発行日
最後にメルマガが配信された日付です。
メルマガID
メルマガを特定するIDです。
RSSフィード
RSSを登録すると、更新情報を受け取ることができます。

― メルマガ形式 ―

  • PC向け
    パソコンでの閲覧に最適化したメルマガ
  • 携帯向け
    スマートフォンやフィーチャーフォンでの
  • PC・携帯向け
    PC・携帯どちらでも快適にご購読いただけます。
  • テキスト形式
    文書だけで構成された、一般的なメールです。
  • HTML形式
    ホームページのように文字や画像が装飾されたメールです。
  • テキスト・HTML形式
    号によって形式が変更する場合があります。

閉じる

メールマガジン最新号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃VOID Chicken Nuggets 2017年12月25日号
┃‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┃快調アート小咄ブログ ⇒http://voidchicke.exblog.jp/

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2017/12/25━

C o n t e n t s

[1] 2017年 今年のベスト3!
[2] レビュー:「澁澤龍彦 ドラコニアの地平」by 塩崎浩子
[3] 編集後記

¯_(ツ)_/¯メルマガの事情で旧字体がでない文字があります。

◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

[1] 2017年 今年のベスト3!

さぼ:いよいよ今年も終わりますね。一年間で何回発行したのか不明ですが、
ご愛読ありがとうございました。

さかぐ:2017年のしめくくりに今年のベスト3をいろんな人にお願いしました。
アーティスト、キュレーター、コレクター、アートファン総勢32名によるノンジャンルベスト3!

さぼ:原稿の掲載は「先着順」ですのでご了承ください。

さかぐ:お正月にのんびりゆっくり読んでお楽しみくださいね!(つづく)


==========================================================

2017今年のベスト3
(届いた順に掲載)

_____________________________________________________________


「現れよ。森羅の生命― 木彫家 藤戸竹喜の世界」(札幌芸術の森美術館)
https://artpark.or.jp/tenrankai-event/現れよ%E3%80%82森羅の生命―%E3%80%80木彫家%E3%80%80藤戸竹喜の世界/
専門的な美術教育を受けず、土産用の木彫作りを生業にしてきた藤戸の作品は、そうした背景を忘れさせる、破綻のない造形と崇高さすら感じさせる。


「日産アートアワード」における石川竜一の作品
https://www.nissan-global.com/JP/CITIZENSHIP/NAA/FINALIST/03/
これまでもっぱら「他者」を取り続けてきた石川が、自宅内を撮り、自宅からの風景を撮るという自身の中の「他者」にストレートに向き合った作品。

「石川真生 大琉球写真絵巻」(那覇市民ギャラリー)
https://www.facebook.com/events/674031809465065/
琉球(沖縄)の支配の歴史を現代の沖縄を舞台に再現し、4巻の絵巻として展示。沖縄に生を受けたすべての人々とヤマト(日本人)の記憶を
喚起するこれまでになかった形式の写真。

天野太郎(横浜市民ギャラリーあざみ野主席学芸員、プログラム・ディレクター)
_____________________________________________________________

1. ドクメンタ14
 ジョナス・メカスにブラボー!(下記参照)
 http://realkyoto.jp/blog/documenta14/

2. 『見立てと想像力――千利休とマルセル・デュシャンへのオマージュ』展
 自画自賛ではなく、8人(+1人)のアーティストにブラボー!(下記参照) 
http://realkyoto.jp/blog/mitate_exhibitio/

3. ヒグマの掌
 猟師さんにブラボー!(どこで食べたかは教えません)


小崎哲哉(編集者、アートプロデューサー、REALKYOTO発行人兼編集長)
_____________________________________________________________

「インスタ映えのベスト・スリー・オブ・2017」
ジョージ・マイケル逝去、SMAP解散、禁煙成功。体重以外は失ってばかりの2017年でした。そのためか、この一年は
古典の再確認や黄金時代のスタンダートへの憧憬的な目配せがあったように思えます。
現にSpotifyが視聴履歴から自動生成してくれたマイ・ベスト・ソングスが古い曲ばかりでした。

La La Landララランド
愛しさと、やるせなさと、ほろ苦さと。の気持ちになるエンディングが大好き。夢を追うふたりの邂逅から何となく『追憶』を想起させます。
https://instagram.com/p/BQ54hQLlOQM/

Deutschlandドイチェランド
念願のドクメンタとミュンスターに行きました。EU60周年だし「世界の中心はヨーロッパなんだよ!」とのメッセージを受け止めて戻ってきました。
https://instagram.com/p/BXsxqzLBk3J/

Arcimboldoアルチンボルド
アルチンボルドと高橋真琴モチーフにしたコムデギャルソンのドレスは、コンテンポラリーにおける新しさはとは何か?と教えてくれ、未来を感じました。
https://instagram.com/p/BcpZ-ohHqGO/

佐藤わたる(ミーハーでハードコアな粋人)
_____________________________________________________________

シャルジャ・ビエンナーレ13, ACT 2
(ベイルート・エディション、2017年10月16日-2018年1月19日、一部の展示は本年11月に終了)
財団が本部を置くUAEでの大量の秀作を投入したACT 1(3-6月)とは打って変わって、キュレータ、クリスティーヌ・トームが
オープニング週のイベント群でぶつけてきたのは、「このモザイク都市を歩きつつ思考せよ」というメッセージ。
70年代内戦の弾痕を残す路地裏を抜けて、モスクからの朗誦に包まれて、アートセンターから劇場へ、クラブから映画館へ、美術館から「ポスト=ビエンナーレのビエンナーレ」へ町を漂った。
http://www.biennialfoundation.org/2017/09/sharjah-biennial-13-beirut-off-site-projects-upon-shifting-plate-act-ii/

Tawlet(レストラン)/Souk El Tayeb(その運営組織)
(ポスト)エル・ブリも(ネクスト)ノーマも関係なし。カフェ文化もオーガニックも他人ごと。
料理はいまコンテンポラリー・レバネーズ。
アレッポ脱出後UNTACのカフェで働いていたおばさんのつくる豆料理がすこぶる美味い!
http://www.soukeltayeb.com/the-organisation/the-story/

グレアム・ハーマン著『四方対象: オブジェクト指向存在論入門』(岡嶋隆佑他訳)
炎は愚かにも綿を燃やす[ハーマン] 人間は愚かにも人間として死ぬ[森岡]
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b286932.html

森岡祥倫(東京造形大学教授)
_____________________________________________________________

1. エドワード・ヤン監督「クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」
胸のざわめきと、美しい風景を存分に吸い込んだ15歳くらいの感じを思い出す揺らぎ体験。

2. 泉太郎「溶けたソルベの足跡」(「メルセデス・ベンツ アート・スコープ 2015-2017 漂泊する想像力」(原美術館)に出品していた作品)
落書きで覆われた空が繋がり、想像の風景は現実が象っていたと知った初夏。

3. 「エドウィン・マルハウス」スティーブン・ミルハウザー(河出文庫)
11才で急逝した天才作家エドウィンの評伝。ダークな子ども時代を思い出すならカズオイシグロよりミルハウザー。

水田紗弥子(Little Barrelキュレーター)
_____________________________________________________________

純粋に印象に最も残ったベスト3

・Massive Attack & Young Fathersの来日公演2日間
ステヤンの愛称で知られる信用が薄く中2病のような招聘元のせいで直前まで一喜一憂したけど、チケット代も含めネタとして楽しめた。
レベルミュージックとしての姿勢は一貫していて一部日本仕様、パフォーマンスはさすがに素晴らしい。
Young Fathersの2ndアルバムのタイトル"White men are black men too"というタイトルはこの数年のベストタイトルだと思う。

・根本敬「樹海」
新ゲルニカ計画と称しクラウドファンディングを立ち上げたものの、いつの間にか鉄工島フェスに飲み込まれ、出資者にちゃんと絵を見せないという決断をしたことは忘れるわけにはいかない。根本さんとも話しクレームし続けた結果、根本さんが自分で鍵を開け示して対応して絵を公開してくれた時にゆっくり見れたことが良かった。
その後、MIZUMA ART GALLERYで展示されることになった。作品が素晴らしいことは言うまでもない。

・LIQUIDROOM presents doon kanda DJ SET + Jesse Kanda ART SHOW ステージに登場したお坊さんが普通のお葬式のようにフロアの僕らに向き合いお経をあげること30分以上、このまま終わるのか?と思いきや、DJを始めるも、中近東の音楽に、異形のエレクトロニカ、そして山口百恵や高田みずえまで、経験したことのないレベルの困惑は生涯引きずるレベル。
中途半端なインテリが言語化するのに苦労する世界観。そんなカンダさんも、世界のエンターテインメントの中心にいることが素晴らしい。

佃義徳(Art Advisor)
_____________________________________________________________

●サウジアラビアで市民権を得たAI人型ロボ ソフィア 
I will destroy a human 発言が超かっこよかった。 
https://youtu.be/W0_DPi0PmF0

●安楽死が許されるオランダの医師が安楽死マシーン完成させる。
https://tonic.vice.com/en_us/article/434yaj/a-doctor-built-a-machine-that-helps-people-die?utm_source=vicefbus

●植物に知性はあるのかを追求した作品。Diana Scherer絨毯
http://dianascherer.nl/


モンノカヅエ(TOCHKA)
_____________________________________________________________

・グラン・カナリア島
ヨーロッパのハワイともいわれるスペインの南の島。景色はもちろん食のレベルが高い。4週間の滞在中、毎日食事が楽しみだったヨーロッパは珍しい。
Taxが他のヨーロッパより安いのでショッピングも◎。

・ドイツ人アーティスト、トビアス・ハントマン(Tobias Hantmann)。
カーペットの毛足を逆立てただけのドローイングは無加工だというからスリリング。ステンレスの鍋底や蓋に微妙な塗装を施した彫刻作品のシリーズも素敵だ。http://www.galerie-kugler.at/artists/tobias-hantmann-selected-works/

・オーストリアの安売りスーパー・Hoferのショッピングバッグ。
オーストリアの現代アートの巨匠・ヘルマン・ニッチェ(Hermann Nitsch)のペインティングのパクリだと思ってたら、本当にニッチェだったので、お土産用に慌ててまとめ買い。
https://www.hofer.at/de/unternehmen/presse/presseaussendungen/produkte/kulturtragetaschen-nitsch/

三田村光土里(美術作家)

_____________________________________________________________

今年のベスト3

1. テート・モダン新館(ロンドン)
H&deM設計によるスイッチ・ハウス。魅惑の建築もちろんのこと、参加型作品や女性作家の歴史をたどる企画も◎。

2. フォルクヴァンク美術館(エッセン)
D・チッパーフィールドによる改築部分を含めた展示空間が白眉。充実のコレクション群に個人的発見多数。

3. ジュネーヴ近現代美術館(ジュネーヴ)
通称「MAMCO」。1960-70年代のミニマリズム、コンセプチュアリズムを中心とする収蔵品が非常に魅力的。

福居伸宏(アーティスト、291 workshop主宰)
_____________________________________________________________

2017年の展示、私のベスト3

1.「GINZA 24H SQUAD」4月1日14:00~4月2日14:00
銀座4丁目の廃ビル1棟を借り切って、24時間限定で行われた展示。30組以上のアーティストが参加した。場所は非公開とされたが、Twitterのハッシュタグ#G24Sにより配信される情報から多くの人が会場を訪れた。
様々な作品展示のほか、DJブース、動画を切り売りするブース、24時間合コンブースなど会場は24時間、熱気で満ちていた。アーティストたちは変わりゆく街を感じながらそれぞれのイメージを余すことなくぶちまけていた。
会場の模様は、
Twitterのハッシュタグ #G24S
http://www.volcom.jp/news/ginza-24h-squad-by-joji-shimamoto/ 
https://www.flickr.com/photos/hanapusa/sets/72157682128295175/ 
で、公開されている。

2. 小泉明郎展「帝国は今日も歌う」
5月3日(水祝)~5月11日(木)会場:VACANT
https://www.vacant.vc/todaymyempiresings
反天皇制運動のデモとそれらに対するヘイトスピーチの場面に、作家が見た夢の中で、警察に連行される父親の姿を思わせる場面を織り交ぜて、現実と虚構があいまいになる映像作品である。
反天皇制運動とそれに浴びせられるヘイトスピーチ。これは、近代国家における表現の自由の名のもとに、国家主義と民主主義が予定調和的にそれぞれの役割をあたかも演じていることで日本の天皇性国家が維持されている。そのことを極めて的確に表現していると思った。

3. OPEN SITE 2017-2018不純物と免疫 
10月14日~11月26日 会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷
http://impurityimmunity.jp
人体が不純物を拒絶しアレルギー反応を起こすこともあれば、免疫化して受け入れる場合もある。美術がいわば不純物であるとすると、それを社会が拒絶するか受け入れるかにかかわらず、不純物は普通に存在する。
そのような状況を展示および作家によるパフォーマンス、そして展示期間前から多く開催されたトークイベントを通して示そうとしたという。展示作家は、壁と破裂する風船を展示した大和田俊、原爆開発と
人口宝石発明に携わった学者にまつわる絵画を展示した佐々木健、鯨鍋の広告からアメリカについて考えた作品を展示した谷中祐輔、ホテル内の部屋をカニが歩き回る映像作品の中本拡史、都市になる前の建材と都市になった後の廃材のある風景写真の百頭たけし、原子核の放射性崩壊が
起こる構造を示した迎英里子。各展示は、会場一帯をスリリングなものにしていた。

大坂恵一(団体職員)
_____________________________________________________________

高田冬彦ベスト3 (順不同)

飴屋法水『銃』/SCOOL
Q (市原佐都子主宰)『妖精の問題』/こまばアゴラ劇場
アピチャッポン・ウィーラセタクン『フィーバー・ルーム』/KAAT神奈川芸術劇場ホール

『銃』は、様々な銃とその銃声を飴屋さんが黙々と紹介していき、同時にその場で「撃たれ」続ける独演パフォーマンス。例えば映画からサンプリングされた散弾銃の音声と共に、飴屋の体が蜂の巣にされる(ような動きをする)。シンプルなアイデアは強い。僕は見ている時恐ろしくて体がガクガク震えてしまった。陳腐な言い方だけど、魔法のようだった。

『妖精の問題』は、ほぼ竹中香子の一人芝居。独立した3章に分かれている。特に1章の「ブス」では、容姿の醜い「ブス」2人の卑屈すぎる会話が落語風に表現される。話題は徐々にエスカレートし、優生思想や先日の障害者殺傷事件まで連想させるようになる。劣等コンプレックスや自意識のこじらせの問題は、普通は「思春期で卒業してよ」というレベルのものなのかもしれない。
でもそれは他者を受け入れられるか、という問題ときっと繋がっている。市原さんはそこを執拗に追求している。

『フィーバールーム』は、アピチャッポンらしく、前後にぱっきり分かれた構成。前半ではタイの穏やかな日常風景の映像投影。
後半は一転。舞台奥に置かれたプロジェクターから観客席に向けて強い光が浴びせられ、それが会場中にたかれたスモークに様々なイメージを浮かび上がらせる。「光のトンネル」のスペクタクルは、臨死体験を思わせる。同時に、アピチャッポンが、「映画のスクリーンの中」を客に体験させようとしたのは明らかだと思う。(実際、客席が設けられたのは通常の舞台の上であり、通常は観客席である側に置かれたプロジェクターから光が放たれていた。)
いつも映画のことばかり考えているからこそできる、一度きりの舞台作品なのだろうと思った。

高田冬彦(現代美術家)
_____________________________________________________________

1.「Cycles」大城真さん/OUT of PLACE
空間の壁に多数配置されたユニットの、リレーのスイッチが時間差でズレ重なり合い、時間軸の中繰り返す音を聴く見る作品。
押し寄せ織り成す音の波に圧倒され、気づくと空間に何十分も立ち尽くす自分がいた。
http://www.outofplace.jp/tokio/

2.「Piledriver」杉野晋平さん/あをば荘
三原回さんキュレーション杉野晋平さんの初個展。太い杭にギターの構造を作り、外で地中にトンカチで埋めていき、破壊されるまでの音をアンプで増幅させるパフォーマンスビデオ作品。新しい世代のサウンドアートの、新たなアプローチに期待を込めて。
http://awobasoh.com/archives/1287

3.「リズム風景」展/韓国文化院
チョ・ヘジョン&キム・スクヒョン「感情の時代:サービス労働の関係美学」
韓国の様々なサービス業に従事する人達の行動と感情を、ジェスチャー振付け、言葉のセリフで再構築した映像作品。資本主義社会の中でのサービス業が賃金以上に過剰に求められるものについて考えさせられた。
http://www.koreanculture.jp/search_news_category_view.php?cate=&page=1&number=5527&keyfield=&key

畔柳 佐季子 (space dike 運営)
_____________________________________________________________

1.
Alexandra Bachzetsis (振付家・アーティスト)
https://alexandrabachzetsis.com/index.php/home.html
数多く観たアーティストの中では2017年最大の衝撃。ポンピドゥー、スイス文化会館、ドクメンタでの3公演を観に行くなど、可能な限りおっかけました。

2.
Camille Henrot『Days are Dogs』Palais de Tokyo
http://www.palaisdetokyo.com/fr/evenement/carte-blanche-camille-henrot
現代美術と文化人類学的なアプローチが交差する作品はヨーロッパでも山ほど観てきましたが、みんなどこか真面目で、彼女ほど自由で突き抜けた作家はいなかったので痛快でした。

3.
泉太郎『Pan』Palais de Tokyo
http://www.palaisdetokyo.com/en/event/taro-izumi
少しだけお手伝いしましたが、贔屓目なしで歴史の残る展覧会だったと思います。カタログが発行されなかったのが唯一残念。

志村信裕(アーティスト。2016年より文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてパリに滞在。2018年はフランス、オーストラリアで個展を予定)

_____________________________________________________________

1)ヨコトリ
2)サンシャワー展
3)オペラシティの韓国の展示
ほぼほぼ都内の23区内で限定的に美術鑑賞をしている自分にとって、東~南アジアを中心に世界の戦後~同時代の美術に目を向ける、
良い窓口になっていたかなぁと。

加藤大輔 (アート好きな介護職)
_____________________________________________________________

1) コンニチハ技術トシテノ美術 /せんだいメディアテーク
http://www.smt.jp/
見終わった後も、何度も考えさせられる展示だった。技術という側面から美術を捉える時、それは作り手が生きている現実を把握し、より深く知るため、あるいは現実における困難を切り抜けるためのひとつの技術であったことに気がつく。技術とは本来切実なものだ。作品を通じてその作家にとっての切実な技術をみたときに、いい展示をみたと思うのだろう。

2) この世界の片隅に / 映画
ベスト3ということでこの映画は是非あげたいのですが、なかなかうまく言葉にできません。様々なメッセージを映画の中から感じることができると思います。自分としては、なにか今の時代にものを作り続けることの意義のようなものを受け取ったような気がしました。
 
3) Ahn Kyuchul ”Words just for you” / Kukje Gallery (ソウル)
https://www.artsy.net/show/kukje-gallery-ahn-kyuchul-words-just-for-you
ソウルでAhn kyuchulに会う機会があった。彼は自分のことを日曜画家ならぬ、30分アーティストだという。
毎朝出勤前の30分間だけ机に向かいノートにその日思いついたアイディアやイメージを描いたりする、その時間だけがアーティストとしての自分の時間だからだ。その他の時間彼は彼の生活、つまりソウルに暮らす市民の一人としての人生を生きている。彼がこの個展において、観客に投げかけたメッセージをどう読み取るだろうか?「人生からアートを差し引いたとしても人生はなにひとつ損なわれはしない。逆に人生にアートを加えたとしても人生はやはり人生のままだ。」

鈴木悠哉(美術家)
_____________________________________________________________

林 菜穂 展「見ている人を見ている人」@トーキョーワンダーサイト本郷
短歌になぞらえて展示されたインスタレーションは、誤読や余白などにも意識が向き、さまざまな気づきを得ました。

「サピエンス全史」 ユヴァル・ノア・ハラリ著
2016年に邦訳版が出版され購入したものの、年が明けて2017年に読んで、認知革命おもしろかった。

「Before Sunrise」「Before Sunset」「Before Midnight」
それぞれ1995年、2004年、2013年の映画ですが、Amazon Fire TVを入手して、よく知らずに2作目から見てしまった。 主演の男女が、ウィーンで、パリで、ギリシャで歩き回って話し続けているだけなんですが、大好きな映画になりました。

米山肇(バンビナートギャラリー ディレクター)
_____________________________________________________________

「東大寺二月堂 修二会」
世界中が分断され、対立を深める時代。その空気の中に身を置いているだけで思考や身体がガチガチになっていくのを感じる。原始宗教や景教をも飲み込む、時空を超えた松明の炎に解放された。
http://www.todaiji.or.jp/contents/function/02-03syunie1.html#s02

「The Weeknd」
R&Bのフォーマットをまとっていながら、トリップホップやダブステップなどの要素を内包するニューウェイヴの進化系。その越境性と今どきドンパチ&流血やり放題のPVに解放された。
https://www.theweeknd.com/

「荒木経惟 センチメンタルな旅/写狂老人A」
2017年は7本の展覧会を開催したアラーキーの作り方とこれから。現代美術の最先端であり、国芳や北斎に代表される江戸の洒脱な町人文化の正統な後継者を繋ぐ圧倒的なセンスに解放された。
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2795.html
http://www.operacity.jp/ag/exh199/


藤野ともね(ライター/編集者、のつもりが隠遁生活者)
_____________________________________________________________

1. ヤなことそっとミュート 『BUBBLE』
https://www.amazon.co.jp/dp/B06XFZ8PDV/

2. 3776(みななろ)『公開実験《静岡版》』/ 『公開実験《山梨版》』
https://www.amazon.co.jp/dp/B071251MXZ/
https://www.amazon.co.jp/dp/B071PF48VH/

3. MELLOW GREEN WONDER / Mash Berry『発見』
https://www.amazon.co.jp/dp/B06X3QR2D3

インディ・アイドル、エクストリーム・アイドル、地下アイドルなどと称されている界隈の新譜から、3作(4枚)選んでみました。

1. のヤなミューは、グランジ~シューゲイザーといったオルタナティブ・ロックに乗せて歌う4人組。BiS~BiSHの擡頭以降、ラウド・ロック系アイドルはいささか食傷気味ななかで、頭ひとつ頭角を現していて好感触。COALTAR OF THE DEEPERSやENVYといったエモ・コア・グループのリスナーにもお勧めできる仕上がり。

2. 主要メンバー井出ちよのの高校進学に合わせ、2015年リリースの一大傑作『3776を聴かない理由があるとすれば』以降のSeason#3体制に終止符をうち「リンクアイドル[*]」として再生した、富士山ご当地アイドル・3776。その楽曲的実験の音盤。 *註・リンクアイドル:2つの離れたステージで(歌詞と曲調の異なる)同タイトルの楽曲に合わせて歌唱し、観客は2つのステージの間で両方の音と歌を楽しむという、ある種のサウンド・インスタレーション形式のアイドル・ライブ。

3. ウクライナと日本のハーフによる小学生ヒップホップ・ユニットのMashBerryと、レーベルメイト・MELLOW GREEN WONDERのスプリット・アルバム(レコードならA面/B面で分かれるところ)。出落ちに近いMashBerryと比べて、メログリの楽曲の完成度の素晴らしいことよ! 麗子像と奈良美智をミックスしたようなジャケ絵は、小鳥こたお(あヴぁんだんど、友沢ミミヨ女史の娘)の手によるもので、これまたグー!

木村重樹(編集者・ライター)
_____________________________________________________________

今年良かった展覧会

一つ目
クロニクル クロニクル!
Creative center OSAKA
http://www.chronicle-chronicle.jp
同一会場で1年間を通して2回の展覧会を行うことをコンセプトとした企画。繰り返すことで何が見えるか、参加者に様々な視点で考えさせる展覧会でした。

二つ目
江之子島芸術の日々2017「他の方法」
http://enokojima.info/event/464
10人の若手~中堅アーティストによるグループ展。アーティストによる自主企画で、作家同士が切磋琢磨してレベルアップに繋がるいい展示でした。

三つ目
ディアスポラ・ナウ!~故郷(ワタン)をめぐる現代美術
http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/page5461.php
日本ではなかなか実感できない難民や内戦などの社会問題に正面から向き合った展覧会。でもその表現は軽やかで美しい。アートの社会での役割を強く認識させる良企画。来年1/8まで。

四国のサラリーマン
_____________________________________________________________

1位 「GINZA 24H SQUAD」銀座某所
廃ビルでの展示・イベントでありながら、昨今のオルタナティブアートシーンで流行りのローカリズムやサイトスペシフィシティに走らない、震災以前のアートシーンを思わせる祝祭的な“パーティー”だった。現代のルネサンスと言っては大袈裟だろうか。アートの多様性の1つとして大いに好感を持てたとともに、憧れを抱いてのぞんだ。

2位 「片山正通的百科全書」東京オペラシティアートギャラリー
コレクションを観るということの面白さをあらためて気づかされる展示。個人コレクションであるため、蒐集する作品のチョイス(キュレーション)からその背景にいるコレクターの人物像を垣間見ることができるのも興味深い。その蒐集基準に偏りがあるゆえに見えてくる強烈な世界観と説得力は、コレクション本来の姿であり、こういった展示が増えてくれることを願う。

3位 「すみだ春のペンタゴン(杉野晋平 個展「Piledriver」、Three Delta Triangles 個展「第三世界」他)」あをば荘、ドマトトコ 他
私自身も企画に携わっている展示で失礼。墨田区の文花・京島界隈のオルタナティブスペース5ヶ所が連携したプログラム。その名称から受ける印象に反して、ノンサイトで硬派な展示が多かった。1位 の「GINZA 24H SQUAD」と同じく震災以前を思わせるが、こちらはクールな印象。地域アートというよりは広域のアートコンプレックスといったところか。

三原回(アーティスト)
_____________________________________________________________

2017年の幕開けは去年の11月、アメリカ大統領選挙の思いがけない展開結末の影響から反政治運動や社会復興支援の慌ただしさで動き出した。貧富の格差、文化やヒュマニティに対する需要と付加価値、実用面などいままでもそうであったのだがさらに深く考えさせられる一年でもあった。
そんな悪夢のような最中、各国のギャグ政治がどこまで苦笑いで堪え切れるのか、夢遊してその状況を伺うしかない様子でもある。さて、ここでサボさんからのリクエストでこの一年で感じたベスト3の発表をします。

1. Jim Jarmusch「Paterson」
「Stranger Than Paradise」や「Down By Law」以来のジャームッシュの垢抜けたセンスを感じさせる傑作。ゆるく不思議で何気ない日常の中を繰り返しささやかな生活をしてる詩人のパターソンの七日間を描いてる。
https://www.youtube.com/watch?v=m8pGJBgiiDU

2. King Gizzard And The Lizard Wizard 「Flying Microtonal Banana」
待った無しでアルバムを連続で発表するのが有名なメルボルンの7人組サイケ・ロック・バンド。今年だけで新譜を5枚リリース。そのうちの第2段。トランス音が重くかかったSF系ギターエッフェクトや、ヘビ使いを想像させたりするコミックセンスを自由に操っている。
https://kinggizzard.bandcamp.com

3. Kerry James Marshall 「Mastry」MOCA / Los Angeles
美大の先輩、絵画の講師だったケリー・ジェームズ・マーシャルの過去最大の回顧展。ニューヨークメトロポリタン、シカゴのMCAを巡回してロサンゼルスのMOCAで今年の3月から7月、美術館の規模半分を埋め尽くす、約35年間に渡る作品80点が紹介された。
アメリカの現代美術史上の「ブラックペインティング」の意味を塗り変えるアフロアメリカン代表の巨匠。人種摩擦が再び浮上してる時勢、アメリカのモダン、ポストモダン文化の立ち位置を考え直させられる。
http://www.latimes.com/entertainment/arts/la-et-cm-kerry-james-marshall-moca-20170320-htmlstory.html


Kio Griffith (キオ・グリフィス) (アーティスト/キュレーター/音楽家)
_____________________________________________________________

今年私がひっくりかえされたものベスト3

「フィーバー・ルーム」アピチャッポン・ウィーラセタクン
TPAM2017 @KAAT神奈川芸術劇場 ホール
https://www.tpam.or.jp/2017/?program=fever-room
映画なのか、映像なのか、演劇なのか、はたまたインスタレーションか。
何を見ているのかといえば、霧に映る光の像。そう、これはまさに「映る像をみた」のだ。


「明るい部屋 絵を描く ロラン・バルト展」@柿傳ギャラリー
http://www.kakiden.com/gallery/archives/20999/
http://www.kakiden.com/gallery/archives/22034/
1970年代の一時、ロラン・バルトが描いた水彩。1980年代、これらの散逸を防ぐために「明るい部屋」が結成され、作品の共同所有がはじまる。呼びかけ人は浅田彰、浅葉克己、中沢新一。2年に一度の所有者シャッフルの機会に作品が一堂に会し、一般にも公開される。
各作品のキャプションには歴代所有者が記載されており、これがまた錚々たるメンバーで、坂本龍一、細野晴臣などの名も。もしかしてこれが次は自分の部屋に、、なんて野望も生まれてしまう。美術作品の所有の意義や公共性について等々、いろいろヒントをもらった。

「抽象の力」
岡崎乾二郎 監修 @豊田市美術館
http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2017/special/okazaki.html
http://abstract-art-as-impact.org
http://abstract-art-as-impact.org/jp-text.html
出来立ての図書館には本が少ないのと同じで、後発の美術館はキラキラ綺麗でもコレクションには偏りがある。豊田市美術館にはアメリカの抽象表現主義の作品が一点もないことを逆手にとって、そのコレクションを軸に、近代美術史を大胆に読みなおし、抽象表現のもつ本来の意図とその力を浮かび上がらせようとする試み。
この展覧会がもはやひとつの作品ともいえる。監修は岡崎乾二郎。

細淵 太麻紀(文化の日生まれ)
_____________________________________________________________

ワエル・シャウキー『十字軍芝居』
@フェスティバルトーキョー、ヨコハマトリエンナーレ
聖書で育った素朴な頭をスーフィズム旋回させるヴェネツィアングラスの操り人形劇。

杉戸洋
@東京都美術館
美術館のモダニズム建築ごと芳醇なフィクションの世界に変容させる絵画の錬金術。

羅生門
@シアターコクーン
美しい屍を乗り越えて地獄に咲き誇る、中世日本発イスラエル熟成のディストピア幻想。

海外編
ソフィ・カル
@パリ狩猟博物館
魔女の釜で煮たり焼いたり宝石を施された動物の骸がパリを逆襲、フレンチな満腹感。

住吉智恵(アートプロデューサー、ライター)
_____________________________________________________________

1)「クー嶺街少年殺人事件」(映画)
終盤の1シーンに向かって疾走する3時間56分の青春がせつなく美しい。

2)「エリザベス ペイトン:Still life 静/生」展(原美術館)
静物と生物、対象への愛しさがあふれ出す絵画。空間との調和も見事。

3)SLAPP HAPPY(ライブ)
16年ぶりの来日。ダグマー・クラウゼの変わらぬ姿、声は妖精のよう。

塩崎浩子(ライター)
_____________________________________________________________

今年は例年以上に国内外を移動する機会が多くありました。
そんな中つくづく感じるのが、グローバリゼーションという均質化(もしくは都市に対するステロイド注入)がもたらす弊害です。
すっかり観光地化が進み、ツーリスト・トラップやチェーン店ばかりが蔓延し、イマイチ面白みに欠けるバルセロナの呑み事情。
東京もオリンピックを前に、都市の「高級化」が進み、内からも外からも魅力が感じられないツマラナイ街になりつつある状況の中、
やはりそのような風潮に抗う哲学を持って経営されている店主のお店の存在は大変勉強になるものです。それらしく演出できたとしても、
真の「フツー」な雰囲気は、一朝一夕では生まれない。そのことを思い知らされます。

《Bodega Armando》
Carrer del Bisbe Laguarda, 3, 08001 Barcelona, Spain
陽気な店主・アルマンドが経営するボデガ。こういう昔ながらのローカルなお店はバルセロナであまり見なくなってしまいました。とにかく安く、美味しく、夜遅くまでワイワイ楽しく呑めるお店。ブーケのような大皿サラミ盛り、チーズを頼めば「こんなに?!」というくらいとにかく盛ってくる。ちょっとツマミたいだけなのに、量で推してくるのはアルマンドの気さくなサービス精神なのであろうか。ハウスワインのお勘定は自己申告制というザックリさ加減もGOOD。MACBA近く、要スペイン語。

《成田家 田町店》
岡山県岡山市北区田町1-7-21
2016年の岡山芸術交流に参加の折に教えてもらった居酒屋さん。味よし、値段よし、文句なし、今年も春先の出張ついでについつい足を運んでしまいました。成田家さんは岡山市内に何店舗か存在するのですが、この田町店が特にオススメで大好きです。季節を慈しみ、旬の食材をサッと提供してくれるところに間違いはありません。なのに、安いッ…!ビバ大衆。

《AM-A-LAB》
東京都品川区小山3-24-14 1F
ほぼ毎週土日営業、の知る人ぞ知るジャークチキンハウス。もともと建築を勉強されていた店主の菅野さんが、
ジャマイカの郷土料理ジャークチキンに魅せられジャークチキンハウスを開いたものの、ご本人はまだ「ジャマイカに行ったことがない」
という衝撃発言に画家アンリ・ルソーのスピリットを感じてしまいました。
筆者もジャマイカは訪れたことがないので、ジャークチキンの「正解」が如何なるものなのか未だにわからないままなのですが、スパイシーなのに風味豊かで、ついカリブ海に想いを馳せてしまうこちらのジャークチキン弁当は本当に絶品なのです。弁当・オブ・ザ・イヤー。

荒木悠(美術家)
____________________________________________________________


まず2017年を振り返るとやっぱり一番でかいのがトランプ大統領の誕生ですかね。そこから信じられないようなことが連発したのが2017年ですね。
アートはかなりポリティカルな方面にグイッと引寄せられている印象があります。いろいろな物事が時代と逆流していく中で「フィジェットスピナー(日本だとハンドスピナー)」
という、謎の物体が「大流行」するという前時代的なことが、今起こるんだ!という驚きもありました。
ベスト3を上げるのはなかなか難しく、個人的なエピソードを3種類ほど上げてお茶を濁します。

1) まずは5月にやったNY初の個展「Milk on the Edge」を一つとしてあげたいです。NYに来て2年間のいろいろな経験を元にした、一つの成果発表にもなったと思います。
エキソニモ初のコマーシャル・ギャラリーでの個展でもありました。ここで一つ何かをやりきった感じがあって、これ以降しばらく抜け殻のような状態になりました。
http://www.cbc-net.com/topic/2017/06/exonemo_milkontheedge/

2) この質問を聞かれた時に、2017年のど頭に何をしてたのかと思ってAmazonの履歴を見たら、年の始め(January 7, 2017)にこれを買っていました。
Harry Potter And The Sorcerer's Stone
https://www.amazon.com/gp/product/0590353403/
当事7歳の子供が、興味をもったので英語の読書の訓練にもなると思って買ったものです。以降、子供はハリー・ポッター(本人はヘリー・ポッターと言いますがw)にハマり、ハロウィーンもハーマイオニーのコスプレ。
学校のハロウィーンのパーティでは、ハリーの格好をした子(アフリカン・アメリカン)とバッタリ出会い、アフリカン・アメリカンのハリーと、アジアンのハーマイオニーというダイバースな状況になってましたw
ハリー・ポッターは世界的にも沢山の人が通過する基本の道のようで、秋にベルギーに行った時には、ロンドンから来たアーティストと、地元ブリュッセルのアーティストと娘でハリー・ポッターの談義で盛り上がっていました
(僕は一人置いてけぼり)。

3) それ以外には、なんかいろいろあったなぁーと思うのですが、そういえば今年くらいからなんとなくYouTubeの存在感が変わったなぁという印象があります。
これもあくまで個人的な使い方なのですが、YouTubeのトップページに行くと、いろいろオススメされてて、そこから見たりもするようになり、なんとなく「暇だからテレビつける」みたいな行為がYouTubeに取って代わられた感じというか。
そんななか2017年の年末のYouTubeがしきりにオススメしてくるこの動画
https://www.youtube.com/watch?v=N1w-hDiJ4dM
タイラー・ザ・クリエイターというラッパーが、NPRのTiny Desk Concertというシリーズに出ているのですが、これが良かった。
タイラーと言えばふざけた感じのラッパーというイメージが強いけれど、これみるとスゲーちゃんと音楽やってるんですよね。
照明とか衣装も含めて、センスいいなぁと。実はかなり子供の頃から音楽教育とかしっかり受けてるんじゃないかという。
このTiny Desk ConcertというのもNPRのオフィスでやるコンサートシリーズらしく、錚々たるメンツがやってます。
ちょっと高円寺の円盤(まだあるのかなぁ)でライブを見ているような身近な雰囲気が良いです。
タイラーと言えばこちらも最高です。
https://www.youtube.com/watch?v=SVhme1eb8SI これはEric Andreのショウに出てるやつですが、めちゃくちゃで最高です。
Eric Andreは他のビデオも見てみると、本当にめちゃくちゃで最高ですね。あとはYouTubeネタですが、このMVは結構ぐっと来ました
(https://www.youtube.com/watch?v=s616v2pSWDU)Major LazerのMVですが、今は誰でもがスマートフォンの時代だと思ってるし、スマホ的なギミックを多用したMVとかはたまに見るけど、そんな中でこれが一番、なんかギョッとしました。
オシャレに踊るパーリーピーポーが全員ずっとスマホやってるってだけなんですが。それだけで、今の時代を俯瞰してみている感覚があります。あとはよくストリートの
ダンスを見てました。King ImprintというダンサーのYouTuberとか、その周辺のAyo & Teoなど。画面ごし、ネット越しの向こう側のストリートで踊ってる生身の身体感覚が、その撮影するカメラやエフェクトと相乗効果で伝わってくるのが新鮮でした。というのも最近「Hit Dem Folks」という動きが基本になっているのだけど、そのHitの瞬間に撮影しているカメラを揺らすんですよね。カメラも一緒に踊っている。こういうの
https://www.youtube.com/watch?v=_Pmk6zn60cA
こうやってメディアとかテクノロジーを、現場からハックしていくようなことがいつの時代も起きていて、感動しました。
と、最終的にメディア・アーティスト的な締めくくりで。

千房けん輔(エキソニモ)
____________________________________________________________

いい展覧会やイベントはたくさんありましたが、友人との「無」についての研究から、図書館で調べていて出会ったすてきな一冊があったので、今年読んだ本ということでくくります。

1「狛犬のきた道 幻のアジアハイウェイ」
鈴木英夫・著 (1990)
1969年、ぼくが生れた2年後の、いまから48年も前に、イタリアからインドへ陸路で横断した、歌人・鈴木英夫氏の紀行文。友人と「無」についての研究をしていて、阿吽の表情の考現学から獅子・狛犬を調べていて図書館で見つけた本。
題名にもあるように、狛犬のイメージを追想する旅愁のなかで「人間、この流れ去るもの」への感慨が過ぎゆく日々のなかにも空虚さを実体として実感するところに感銘をうけました。

2「宇宙戦艦ヤマトの真実-いかに誕生し、進化したか」
豊田有恒・著 (2017)
女子美での非常勤講師への旅のお供にジャケ買いしたものですが、当事者であったSF作家の豊田氏が松本零士氏を代弁するかのように、故・西崎義展氏への悲喜交々いたる道が語られるなかで、漫画や小説の出版界やテレビ番組舞台裏など、日本の創作物をめぐる今昔物語として、作品をつくるとはどういうことか、丁寧で優しい語り口でその功罪を問いかけ、静かに警鐘を鳴らす一冊。

3「内蔵とこころ」「生命とリズム」
三木成夫・著 (1982ー2013 / 1996ー2013)
昨年、薦められて読んだ「熊から王へ」(中沢新一・著)が非常によかったですが、それに続いて、こんな素敵な本を知らなかったなんて!
温故知新で単純明快な知識が夜型人間でいるのかいないのか時々わからなくなる絵かきとしての自分に道を示してくれたようです。頭や手足なんかより、顔と口と喉元と人の表情や言葉を生み出す器官は、魚の鰓呼吸の筋肉から来ているなんて、つまり、はらわたの筋肉の「はらわたの声」そのものだった。内蔵復興に今後は貢献して、宇宙のリズムと共鳴している植物を大先輩として、いままでとこれからの制作をしようとおもいました。

4「奇妙で美しい石の世界」
山田英春・著 (2017)
4番目なので載らなくてもいいのですが、以前に粘菌の本を買って読んだ時と同様に、溜息の出るようなめくるめく石の耽美な世界が散りばめられていて、まさしく「自然界の謎を石が背負っているように、石は人の心の謎を背負っている」(民俗学者の五来重氏の言葉)。

番外「松本力 時間の絵本_CHIKARA LIBRO DE ANIMACEON」松本力・著
2014年にリタさんがぼくらをメキシコに招いてくれた時に、クラテラ・インヴェルティドのアンドレスさんがつくってくれたぼくの本を、今年大阪でメキシコの同アートスペースを内山幸子さんが紹介する展覧会の時にも出させていたいものが、オランダのユトレヒトにある「Casco」というところで、友人の藤本裕美子さん(ARCUS)が見つけて、買ってくれた!という、個人的にはシンクロニシティなナンバーワンエピソードでした!

松本力(絵かき、映像・アニメーション作家)____________________________________________________________

いろんな評価軸の中、常にインスパイアされていたいという人としての欲求を主にして選ぶと、

展覧会:「宋冬:不知天命」@Rockbund Art Museum
http://www.rockbundartmuseum.org/en/exhibition/overview/9efcotr

第14回リヨン・ビエンナーレ
http://www.biennaledelyon.com/uk/

書籍:「9プリンシプルズ」
伊藤穰一(著)ジェフ・ハウ(著)山形浩生(訳)
http://amzn.asia/5YSWbeH

宋冬展は作家50歳記念。日常から社会・政治的コメントまで、映像、陶、食べる彫刻、油彩・・・と様々なアプローチでしたたかに表現。
国際展はリヨン以外にも第一回目のリボーン、第5回横浜、第2回札幌、第一回ホノルル、ドクメンタ14、第57回ベニス・・・爛熟したバイエニアルカルチャーの時代を生きる幸せを今年も噛みしめることに。
書籍は上記のほかボリス・グロイス「アート・パワー」邦訳や椹木野衣「震美術論」など労作に感謝しつつ、山下智博「上海の中国人、安倍総理はみんな嫌いだけど8割は日本文化中毒! 」が、私自身上海ー日本を往復しながら感じていた高度経済成長下の中国と日本の関係を鮮やかに描出、まさに2017年の本。

金澤 韻(かなざわ こだま:インディペンデント・キュレーター)
____________________________________________________________

子連れで行くオススメAir BnB ベスト3

・いすみ里の家 ISUMI VILLAGE HOUSE
https://www.airbnb.jp/rooms/10558270
千葉県。栄子さん&何でも作っちゃうチェコ人の旦那さんパヴェルさんが建てた山の斜面に建つお家。焚き火をしたりトレッキングをしたりと季節ごとのアクティビティも豊富です。

・わとや
https://www.airbnb.jp/rooms/7358369
千葉県大多喜町にある古民家を改装したAirBnb。かまどでご飯を炊いたり五右衛門風呂に入ったり。農作業体験や川遊びなど宿泊だけでなく田舎体験を満載で出来ます。

・HOLLY CAMP
https://www.airbnb.jp/rooms/19012420
奄美大島のキャンピングトレーラーを改造したAirBnb. 目の前の海を独り占めできるロケーションが素晴らしい。小さなキッチンでの料理も楽しい。奄美空港から車で20分弱。バニラエアの安い時期にひとっ飛びするのはいかがでしょう。

大岡寛典(デザイナー、柔術家)
____________________________________________________________

今年の3つ おいしかったもの 

西荻窪の大岩食堂のビリヤニ。東京駅にある南インドカレーの専門店、エリックサウスから独立した人のやっているお店。エリックサウスは心のナンバーワンビリヤニがありますが、大岩食堂の方は今年一番おいしいビリヤニでした。通常はチキンビリヤニですが季節によってはサンマビリヤニなどもあり、何度も通いたいお店です。

京都冨美家の鍋焼きうどん。二日酔いの朝、深酒のあとにはこれでしょ!ということで連れて行ってもらいました。京都のふよふよのうどんと良いお出汁(関西風)と、焼き餅、海老天(衣8割なところが逆にいい)お麩、生卵が落としてある!など、東京の濃い味の焼きうどんとはちがう、上品でかつやさしい味でした。

台湾の世界豆漿大王の豆乳スープ。今年は台湾に2回行って、なにもかもがおいしかったのですがなかでもおいしかったのが鹹豆漿(塩味の温かい豆乳スープ)。といっしょに揚げパンなどを注文して気楽に食べれる良い朝ごはんです。(おやつにも軽めの夕食にもばっちりなので、早く日本にも上陸してほしい・・・!)

平松るい(デザイナー、年賀雑誌「かど松」編集発行人)
____________________________________________________________

思い出に残った設営現場ベスト3

3 藤沢アートスペース
初の地元での展覧会でした。設営中は、実家にレジデンス。両親の手料理をみんなに振る舞った。(無料だった)

2 リヨンビエンナーレ
初のヨーロッパでの国際的な芸術祭の参加。2作品のインストールに、四苦八苦。
リヨンのレストランはどこもとても美味しかった。(三つ星レストランはさすがに高かった)

1 札幌国際芸術祭
2度目の参加となるSIAF。一年半かけて築きあげた自分史上最も大きなインスタレーションになった。長い廊下のため、1日、2万~3万歩あるいた。疲れた身体にレジデンスで食べたジンギスカンとビールが最高。(スーパーで肉を買って焼くだけ!うまい!やすい!楽チン!週2~3回食べた。)

※ 結局、食べ物ベスト3に最もなっております。

毛利悠子(美術家)
____________________________________________________________


総体的にグループ展が低調で、作家のソロ表現が良かった年。
選んだ4つはその中でも秀逸な企画。
自分がキュレーターとして関わっている企画や、自分が運営しているSNOW Contemporaryの作家たちが入っているのは手前味噌で不公平に感じるかもしれませんが、あしからず!

Nibroll『イマジネーション・レコード』KAAT
山川冬樹『70時間連続ライヴ』YCC ヨコハマ創造都市センター
竹内公太『写真は石碑を石にする、それでも人は』SNOW Contemporary
サン・ピッタヤー・ペーファン『私じゃなかった身体たち ー みんなで踊るヴォーグダンス』黄金町バザール

窪田研二(インディペンデントキュレーター、SNOW Contemporary共同ディレクター)


終わり。
ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました!


◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[2]レビュー 「澁澤龍彦 ドラコニアの地平」世田谷美術館 by塩崎浩子


世田谷文学館で澁澤龍彦の没後30年を迎えて行われた企画展「澁澤龍彦 ドラコニアの地平」は、澁澤ファンの筆者にとって見ごたえ十分の大回顧展であった(2017年12月17日まで)。
 作家自ら龍彦の領土すなわち「ドラコニア」と名付けたその独自の創作世界を、この展覧会では、過去を現在の視点で捉え、現代の事象のなかにノスタルジックなものを感知する「澁澤スタイル」として、新たな視点から紹介している。「球体、円環への志向」「精神のスタイル」「創作のスタイル」「生きることのスタイル」「高丘親王航海記」の5章で構成され、自筆原稿、蔵書、絵画やオブジェなどの収集品、愛用の品々、書簡など300点を超える資料が展示されている。展示の最初に、球体や円環を愛した作家の机に置かれていた古い地球儀が出迎えてくれる。
 その地球儀にはじまり、愛用のサングラスやパイプ(外出時にも必ず持ち歩いたそう)、飾り棚、凸面鏡、虫を閉じ込めた琥珀、妖しく光る鉱物、シブサハと名前が書かれた三角定規などの品々、、、そしてハンス・ベルメール、金子國義、四谷シモン、ピエール・モリニエらの作品、、、一つひとつにふれるたび、写真で見たあの書斎や応接間に足を踏み入れているかのようで、あぁと小さな声をあげているのは筆者だけではなかった。渋沢竜彦ではなく澁澤龍彦の世界だ。
 読みやすく丸みを帯びた字で綴られる原稿、その丹念な推敲の跡、創作ノートやメモ、書簡などの「紙もの」がたっぷり見られるのも文学館ならでは。病のため筆談を余儀なくされてからの夫人との会話が書かれたメモもあった。
 「過去とは新しさの宝庫」と澁澤が述べているように、古今東西のあらゆる事物や事象が、澁澤という宇宙の秩序の中にすべて等しくとりこまれてしまう。温故知新ではない、古さや新しさの概念もない、時代や空間が縦横無尽に交錯し、現在、過去、未来がぐるりとつながる円環の世界。展示空間も最終章の「高丘親王航海記」が展示の始まりに再びつながる円環構造になっていて、ドラコニア・ワールドを存分に堪能した。
 この世田谷文学館は東京23区初の地域総合文学館だという。東京都内だけで現在約90もの文学館があり、2017年9月には新宿区立漱石山房記念館がオープンして話題となった。
文学館には美術館にはない親密さが感じられる。こじんまりしていて場所も住宅地の中にぽつんと建っていたり。本を読むことは、美術作品と向き合うよりさらにもっと個人的で孤独な快楽に満ちたもので、同じ絵を同時に誰かと見ることはできても、本のページを誰かと同時にめくっていくことはほぼ不可能だ。だから文学館には一人で来ている人が多いのだろう。カフェは静かで居心地よく、小さめのカップに濃いコーヒーが似合う。 

文:塩崎浩子(ライター)

◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[3] 編集後記

2017年皆さんお世話になりました~来年はいづこへ。(さかぐ)

今年は札幌から奄美まで旅をしてうまいもんを食べたので来年もくうぞ。(さぼ)

(漫談続き)
さぼ:で、わしらのベスト3はなんじゃ?

さかぐ:今年は札幌にいたからどうしても道内周辺の出来事が多いんだけど、JR宗谷本線で旭川から稚内まで
北上したのがよかったな。いつ廃線になってもおかしくないJR北海道の赤字路線。
護岸工事してない天塩川に沿って、途中音威子府でヒッチハイクしたり(正確には熊が出るから歩くのは危ないと通りすがりの人に拾われた)、初めて会ったおばあさんの家でいっしょにご飯つくったり、こんな旅がまだできるんだっ北海道すげー!っておもった。展覧会は天野さんも取り上げてた藤戸竹喜展はほんとうにすごい衝撃でした。
大阪の国立民族学博物館に巡回するからぜったい見てほしい!
1月11日(木)~3月13日(火)
国立民族学博物館
http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/thematic/aynu20180111/index
あとはなんじゃ。

さぼ:札幌でしょう!

さかぐ:あ!札幌国際芸術祭2017!http://siaf.jp/

さぼは?

さぼ:https://youtu.be/naiC1fV_aAY?t=5m57s
「刑務所への慰問で、そこはかとないメッセージを伝える由紀さおり・安田祥子姉妹と
それを観賞する受刑者」
今年は「細かすぎてわからない」シリーズの阿佐ヶ谷姉妹だね!

+.d(・∀・*)♪゚+.゚ h a p p y h o l i d a y s +.d(・∀・*)♪゚+.゚

t h a n k y o u f o r s u b s c r i b i n g

VOIDCHICKEN is, Tokyo-based, an independent bilingual art paper.
Blog: VOID Chicken DAYS http://voidchicke.exblog.jp/
Facebook: https://www.facebook.com/voidchicken
tumblr: https://mlvoidchicken.tumblr.com/

お問い合わせ先
voidchickenあっとまーくvoidvoid.sakura.ne.jp
メルマガ全文を読む
 

▲ページトップへ

▲ページトップへ