アートマガジンVOID chicken

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メルマガ名
アートマガジンVOID chicken
発行周期
月刊・不定期刊
最終発行日
2018年05月21日
 
発行部数
251部
メルマガID
0000164509
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
アート・文芸 > 美術・デザイン > 美術館・ギャラリー

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┃VOID Chicken Nuggets 2018年5月20日号
┃‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
┃快調アート小咄ブログ ⇒http://voidchicke.exblog.jp/

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2018/5/20━


C o n t e n t s

[1] 漫談「清山飯坂温泉芸術祭」SIAF2018
[2]レビュー 刈谷博展「ひとつの/そして/無数に偏在する/それ」 竹重伸一
[3] おすすめレビューサイト RealTokyo!オープン!
[5] 編集後記


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1. 漫談 清山飯坂温泉芸術祭 SIAF2018 @福島市飯坂温泉
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漫談「清山飯坂温泉芸術祭」SIAF2018


さぼ:いま飯坂温泉にて芸術祭を楽しんでるナウ!「清山飯坂温泉芸術祭」最高〜!

さかぐ:略してSIAF2018 ! よく来たね!ウェルカム〜
飯坂温泉のはずれにある休業中の旅館清山で土日のみ6月3日まで開催中です。
足湯から絶賛レポートお届けしてます!


さぼ:温泉と芸術を一緒に楽しめるってぇーのはなかなか粋だね。


さかぐ:飯坂温泉のお湯は劇熱で有名、でも眠気覚ましには最高〜!
音楽の印象が強かったプロジェクトFUKUSHIMA! が手がけた初めての芸術祭ということで、
企画も運営もかなりフリーダムにやってます。
こうしなくちゃいけないっていうのがないってすごくいい。
しかも会場の旅館清山は、代表の山岸清之進の実家!
手作りでアットホームな芸術祭。リラックスしてみてってね〜


さぼ:この「ゆるり」とした感じが他の芸術祭にはないよね。
いちいちあーしろ、こーしろ、荷物はここにおけ、これは触るなとか
うるさいよね。最近は。観るだけなのになー。アートを。


さかぐ:空気はゆるいけど、作品は全力投球な力作揃い。それがこのバブル期に増築を重ねていった
旅館全体に広がってて、カオス感が勝手に場と共鳴しちゃってる。
知らない作家も知ってる作家も、2018年の今の福島で作品を見せる意味を考えた
いろんな表現があつまってるから、ほんといろんな人に見てほしいな。


さぼ:昭和の高度成長期のまんまフリーズしている空間がいいな。
展示作品と場所の雰囲気が絶妙に呼応してる。「ご☆せいざん」の
箸置きの映像作品には唸りました。宿や行き方など困ったら、
さかぐに連絡したら教えてくれる?の?


さかぐ:作家も気づいたら40名以上、じっくりみたら3時間以上かかるし、
週末ごとにイベントもいろいろあるので、飯坂温泉に泊まって、翌日は朝風呂+カフェひらながでモーニングがおすすめ!


さぼ:土日のみ 6月3日(日)まで。週末は新幹線に乗って来てね!
福島駅から飯坂線でしゃきーーんとすぐだよん。


さかぐ:福島の美味しいコーヒーやさんやカレー屋さんも日替わりで出店中。
ゆっくり話そう。お待ちしてまーす!


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清山飯坂温泉芸術祭(SIAF2018 )
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2018年5月5日(土)〜6月3日(日)の土・日(計10日間)
10:00〜17:00(イベントは17:00以降も開催)
【会場】旅館清山(福島県福島市飯坂町中野字山岸7)
【主催】特定非営利活動法人プロジェクトFUKUSHIMA
会期中何度でも入れる鑑賞パスポート1000円(中高大生500円)

http://siaf2018.tumblr.com/about

会場アクセス (福島駅から福島交通飯坂線で約20分「花水坂」下車。徒歩5分)
http://siaf2018.tumblr.com/access

飯坂温泉 お泊り処、お食事処、お湯処
https://iizaka.com




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2. レビュー:刈谷博展「ひとつの/そして/無数に偏在する/それ」
  竹重伸一(ダンス批評)
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 確かに筆者である「私」はこの展覧会が開催されたミヅマアートギャラリーの空間に2度足を踏み入れた。しかしその時「私」は一体どこに存在していたのだろう?

こんなことを考えてしまうのは、この展示を見ることが、細部は多くの同サイズの小品から構成されながらも優れて全空間的な経験だったからである。そしてその空間は単なる一つ一つの作品の和とは次元を異にしたものだったのである。
刈谷博が1984年から豆粒に書き続けているという「the now is」という英語の言葉を筆者なりに考えてみたい。「the」という指示代名詞によって固有化された「now」
今という瞬間の運動が「is」空間的に存在する。この言葉が示しているのは切断された時間であり、時間の空間化のことではないだろうか。20紀以降の美術史は時間の
次元に表現の領域を拡大してきた歴史とも言えよう。例えばジャクソン・ポロックの抽象表現主義絵画には彼のアクション・ペインティングに伴った時間の痕跡も塗り
込められている。その時間はあくまでも持続する有機的な時間である。しかし刈谷の展示空間から感じる時間は逆に無機的な時間である。刈谷の「種子経」は先ず彼の毎日の生の痕跡を示している。「the now is」と書き込まれている一日一握りの豆粒が貼り付けられた同じ手の平サイズのアクリル板の一つ一つが、一日一日の「the now is」であると共に、私たちが実際にギャラリーで見るのはそのアクリル板の無数の反復された集積なのである。豆粒の群れは一つ一つのアクリル板で違う模様を描きながら、全体として微小な粒子の巨大な運動に見えてくる。
更に今回の展示では別の『顔経』と題されたシリーズも展示されていた。こちらの方は一つのアクリル板に一日一握りの豆粒が貼り付けられているのは同じながら、
裏側に「the now is」が書かれた豆粒の表側には一つ一つ違う人間の顔写真が貼り付けられている。ニューヨークタイムズから切り抜かれたそれらの写真の中には、
一目でわかる有名人も時折含まれているが、ほとんどが無名の人物であり、全体は固有性が消去された顔の巨大な群れである。人間に自己同一的なアイディンティティ
を保証する顔は豆粒にまで卑小化され、匿名な物質の集合に変容させられている。そしてその『顔経』シリーズのネガとして考えるべきなのが、ギャラリー入口
一番手前の左側壁に展示されていた『Rocket Attacks Attacks In Afgan Village』と題された、タリバンの発射したロケット弾によって殺されたという黄緑色のカバー
で覆われた男性の遺体を前に佇んでいる、アフガンの村民たちを写した報道写真をコラージュした作品である。こちらの方は顔が切り抜かれて消去され、豆粒大ののっぺらぼーな顔に変えられた元の新聞記事である。刈谷に彼らの顔を消去させたのは死の力である。もたらす否定の力、空虚の力である。豆粒大の人々の顔の裏側には同じ人々ののっぺらぼーな顔が貼り付いている。「私」は死の力によって消滅し、無数のものに変容する。
刈谷の作品の徹底的な平面性もそのことと深い関係があるように思う。そこには「私」とその内面性を支える「神」の制度が作り出す三次元的な奥行きは存在しない。
我々はあたかも一枚の皮膚のように広がる、それらのアクリル板の表面をひたすら見つめることができるだけである。しかし一度そのアクリル板に近づいてみると、
その画面は、板、紙、インクの文字という「地」からビニール樹脂に包まれた豆粒という「図」が浮かび上がる極めて豊かな表情を持っていることに気づかされるのである。遠くから見ると遺伝子のゲノムのように蠢いて見えるその多様な豆粒の模様は近づいて見ると人間の皮膚のように有機的で官能的である。特に今回ミヅマアートギャラリーの空間に合わせて特別に制作されたという縦336cm×横213cmの巨大な作品『ミヅマ一筆点線画 10000粒の景』の豆粒の群れは、まさに蛇のように8の字状に力強くうねっていてとりわけ印象的であった。
冒頭の問いに戻ろう。「私」が存在していたのは刈谷が今回の展示タイトルの中で「It (それ)」と名付けた非人称の匿名的な空間である。その空間は刈谷の
一日一日の反復的な行為に基盤を持ち、今回の展示を経過してまたそこに戻っていく。この展示空間はそうした日常の時間に開かれているが故にItには始めも終わりもないのである。刈谷博のそうしたItへのこだわりは河原温からの影響が大きいように思われる。しかしコンセプチュアルな匿名性を徹底するあまり『TODAY』シリーズで限りなくレディ・メイドに近づいた河原と違い、刈谷の作品においては手作業の技が復活している。人によってはそれを反動とみなす人もいるだろうが、筆者は現代美術の未踏の領野を切り開いたものと考えている。
文: 竹重伸一 (ダンス批評)


刈谷博展「ひとつの/そして/無数に偏在する/それ」
2018年01月13日(土) - 02月10日(土)
ミヅマアートギャラリー
http://mizuma-art.co.jp/exhibitions/1801_kariyahiroshi/



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3. おすすめレビューサイト RealTokyoオープン!
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休刊したRealTokyoのスピリットを受け継ぎ、新生バイリンガルカルチャーサイトRealTokyoが始動。
健全なカルチャーシーンを育てたいという思いから、後先考えずに立ち上がった
本格レビューマガジン。金はないけど、愛はある!

www.realtokyo.co.jp



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4. 編集後記
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何十年間もずっと<the now is>をかき続ける刈谷博と、福島の今を伝える清山飯坂温泉芸術祭。
ジェットコースターくらい落差ある内容だけど、どちらも今を伝えるもの、とあとから気づいた編集後記。
というわけで清山飯坂温泉芸術祭やってます。会期中ずっといるので、来られる際はぜひご連絡を!(さかぐ)

飯坂温泉では3ヶ所温泉いきました。(さぼ)


+.d(・∀・*)♪゜+.゜ h a p p y 2 0 1 8 藝 術 y e a r +.d(・∀・*)♪゜+.゜
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VOIDCHICKEN is, Tokyo-based, an independent bilingual art paper
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