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┃VOID Chicken Nuggets 2017年5月25日号
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┃快調アート小咄ブログ ⇒http://voidchicke.exblog.jp/

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2017/5/25━

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C o n t e n t s :

[1]漫談: 村田真「プチ戦争画シリーズ」 今週の 5/27(土曜日)まで!
[2]レビュー: 横尾忠則、エリザペス・ペイトン by 塩崎浩子(ライター)
[3] おすすめ展覧会 福居伸宏「zipcode1360073」@ CAPSULE
[4] 編集後記

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(会期の訂正があります)

[1] 漫談
村田真「プチ戦争画シリーズ」 5/27(今週の土曜日)まで!

さぼ:共謀罪を「御懸念」しているvoidchickenだが、村田真さんの「プチ戦争画シリーズ」見ましたか?

さかぐ:まったく腹立つね!!!
展示は、はい先週見てきました〜。みなさん、これは必見ですよ!
東京国立近代美術館(以下近美)に所蔵されてる153点の戦争画コレクションを20分の一サイズに縮小して、薄っぺらいベニヤ板に模写して展示した「プチ戦争画シリーズ」です。

さぼ:いまだ一括公開されていない戦争画の全体像をプチっと見られるのね?

さかぐ:戦争画ってだいたい雄々しかったり勇ましかったりサイズもでかいんだけど、それを手のひらサイズに描くことで矮小化してやるーと言ってた。ジャーナリストの村田さんらしいプチッとした批評精神。だけど模写することで当時の画家の気持ちをなぞってみたい、というのも大きいだろうね。でなきゃわざわざ描かないよね。

さぼ:プチっと模写した行為にも日本人らしい自虐的精神があるね。齢50の転換期に美術を真剣に取り組むと決めたとおっしゃってたし、日曜画家的なものと誤解されがちだけどそうじゃないのだね。展示はどうでしたか?

さかぐ:展示は左から年代順に並んでいて、戦争画の変遷についての村田さんの解説が面白かったよ。
日中戦争の頃はファンタジーの中の戦場で、名画の構図を参考に描かれてたりドラマチックで色もカラフルだったのが、第二次大戦が始まって戦況が悪化してくるとどんどん暗くなっていく。その境目が藤田嗣治のあの有名な「アッツ島玉砕」の絵だったんだって。玉砕の絵の前で観客が涙を流し手を合せて祈りだすなど、負け戦の絵で逆に戦意高揚。そこから他の作家も暗い色彩の絵や戦場以外を描き出したらしい。それが展示を見ると一目瞭然で、なるほどーって思った。


さぼ:そうなんだ。本物の方の戦争画は近美でチョロチョロと展示されているから見てる人も多いよね。実物を知って村田さんの絵を見た方がいいかもね。この二、三十年の間にも戦争画をとりまく考えも変わり、資料もたくさん出版されてるし、普通に鑑賞のチャンスがあるのはありがたい。しかし、最近の日本の政治的な流れを考えると村田さんがプチっと戦争画で揶揄していることがまだ現実に起こってるぞと思うな。戦争画の話をプチっと語るわけにはいかないので、
副読本としてBanART schoolで開かれた連続講座を書籍化した「いかに戦争は描かれたか」を読んでほしいね。他の作品はどうだった?


さかぐ:横山大観のこともプチっとやってた。「プチ大観(海山十題)」。
「海山十題」は横山大観が海と富士山をそれぞれ十点ずつ描いたシリーズで、大観はその絵の売上で戦闘機を買って、陸軍と海軍に2機ずつプレゼント!!
皇紀2600年だから第二次大戦前年の昭和15年のこと。めっちゃストレートな戦争協力でスケールでかい。


さぼ:大観がそんな強力な戦争サポーターだったなんて知らなかったよ。どストレートだね。頭痛がするよ。ところで村田画伯の作品が見られるSNOW Contemporaryってどこ?

さかぐ:SNOW Contemporaryは、西麻布の交差点の角にある古いビルの4F。
こんな都会のど真ん中でひっそりやってる感じもいいね。
「いかに戦争は描かれたか」本も会場で買えます。村田さんのサインが頼まなくても入っててお得!


さぼ:今週の土曜までだね。六本木駅から渋谷方面にテクテクと坂を下って下ってギャラリーにいってね!
村田さんが会場にいたらラッキーだね!

(おわり)

村田 真「プチ戦争画」展 5/27(土曜)19:00まで!
SNOW Contemporary
http://snowcontemporary.com/exhibition.html

副読本
「Bank ART school いかに戦争は描かれたか」
出版 Bank ART 1929
著 大谷省吾・林洋子・河田明久・木下直之
編 村田 真

関連リンク

法務省:「組織的な犯罪の共謀罪」に対する御懸念について
http://www.moj.go.jp/keiji1/keiji_keiji30.html

法務省:組織的な犯罪の共謀罪に関するQ&A
http://www.moj.go.jp/houan1/houan_houan23.html



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[2] レビュー 横尾忠則、エリザペス・ペイトン

 町田市立国際版画美術館で開催中の「横尾忠則 HANGA JUNGLE」展(6月18日まで)は、横尾忠則の版画世界を「HANGA」ととらえ直し、さらに「JUNGLE」と題して、従来の版画とは異なるアプローチでその全貌に迫る展覧会だ。最初の版画作品である1968年「性風景」シリーズから2017年の最新作まで、シルクスクリーン、木版、リトグラフ、エッチング、ポスターなどほぼ全作品を網羅する250点もの「HANGA」は、まさにジャングルのように色濃く多彩だ。

 版画ではなく、そして版画を超える「HANGA」。版画と聞けば、複製芸術ゆえに絵画の副次的な存在や普及版というイメージを持つ人、あるいは小さな画面の黒の濃淡の美しさや繊細な線を思い浮かべる人もいるかもしれない。版画は手に入れやすく、飾りやすく、親しみやすい、というコレクターの声も聞く。しかし横尾の作品は型破りだ。

 大型のシルクスクリーンからは絵画のような生々しさが噴き出し、ポスターは当時のアングラ演劇のねっとりとした妖しさを醸し出す。地球上から宇宙の果てまで
森羅万象のイメージが時空を超えて画面に呼び込まれ、オールオーヴァーの曼荼羅世界を繰り広げる。少し暗い展示室で小さな画面と静かに向き合うような版画の見方とは違い、見る人に一撃を食らわせる強烈な色彩と土俗的なエネルギーに満ちた、版画ならぬHANGAである。プレスリリースには「血湧き肉踊る! 総天然色! 超版画!」の文字が踊り、会期中には、美術批評家で多摩美術大学教授の椹木野衣氏が「横尾忠則と大HANGA世界」と題して講演を行った。

 先日、横尾が出演したラジオ放送を聞いたのだが、最近の制作は今日は何が食べたい、というような生理現象に近く、ゾーンに入ったらブレーキなし、
アクセル踏みっぱなしで毎日描き続けているそうだ。さまざまな動植物がたくましく繁殖するジャングルは、そんな横尾自身の姿や作品世界を見事にあらわす一語だが、版画とジャングルの組み合わせとは! ちなみにこの美術館は周囲を大きな公園や林に囲まれており、新緑が生い茂る景色もまたジャングルのよう。チラシは雄叫びをあげる「ターザンがやってくる」である。会場の一部が代表的なシリーズの一つ、Y字路風にしつらえてあるのも面白かった。



 印象に残った展覧会をもう一つ。個人邸宅を改装した原美術館との相性が抜群だった「エリザベス ペイトン:Still life 静/生」展 (5月7日で終了)。
意外にもこれが日本の美術館での初個展。触れるとこわれてしまうかのような透明感のある肌、紅く小さな口元、ふるえる睫毛、、、揺れ動く感情が手に取るように描かれる肖像画から、対象への愛しさがあふれ出す。展示室を歩いていくと窓の外に青葉茂る中庭が見え、その小さな絵は、家の大切な場所に昔からずっと掛けてあるかのような親近感に満ちていた。カンヴァスからはみ出た絵具のフチまでもつぶさに観察できる距離の近さ! 選び抜かれた絵画と美術館の空間との調和が素晴らしい。この場所でなければ実現できない展示を堪能した。

文:塩崎浩子(ライター)

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[3] おすすめ展覧会

福居伸宏「zipcode1360073」@ CAPSULE

さぼが写真のワークショップでお世話になっている福居さんの個展が始まります。バーゼルのアートフェアの記事もメルマガにご寄稿いだだいたこともあります。
個展については、福居さんのブログにて「2092年春,あるテキストデータがサルベージされた」で始まる文章を読んでいただけるとよいと思います。ウェブ上で「Every Sunday」という写真を公開しているプロジェクトがあり、それがとても好きなのですが、今回の個展では写真以外に彫刻作品もあるよう。今週の土曜スタートで一ヶ月近くの会期ですので、現代美術の論客でもある福居さんの作品を見る機会として、ぜひおすすめいたします。

Every Sunday──福居伸宏
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20381002#p1


会期:2017年5月27日(土)〜6月25日(日)
会場:CAPSULE
東京都世田谷区池尻2-7-12 B1F
03-6413-8055 (SUNDAY)
http://www.capsule-gallery.jp/

作家ブログ:福居伸宏 Ubungsplatz〔練習場〕
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20170527p1

インタビュー記事 Every Sunday──福居伸宏
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/webphoto/2007/04/05/5996.html



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[4] 編集後記

村田真・画伯の展示にいくべし。いまなら歴史に残る絵画がセットで買える値段。ほしい。(さぼ)

村田さんの藤田嗣治の変装があんまり似てなくてチャップリンみたいなのも意図的かな。(さかぐ)


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お問い合わせ先
voidchickenあっとまーくvoidvoid.sakura.ne.jp

VOIDCHICKEN is, Tokyo-based, an independent bilingual art paper.
Blog: VOID Chicken DAYS http://voidchicke.exblog.jp/
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Mail magazine "Voidchicken nuggets"
http://mlvoidchicken.tumblr.com/
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メルマガ名
アートマガジンVOID chicken
発行周期
月刊・不定期刊
最終発行日
2017年05月25日
 
発行部数
246部
メルマガID
0000164509
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
アート・文芸 > 美術・デザイン > 美術館・ギャラリー

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