ドッグペディア・Doggies 911 ドッグペディア・Doggies 911

ドッグペディア・Doggies 911

犬の心理を知るための分かりやすい本がないと思いませんか?このメルマガでは、普通の飼い主さんが、普通に犬を知ってもらうために、分かりやすく簡単に「犬の心理」を理解するための情報を発信しています。犬のことが分かれば犬は変わります。難しい専門書や犬の歴史など、勉強する必要はありません。犬たちの思いを人間たちに伝えたい。本当の犬好きをもっと増やしたい、もっともっと幸せな犬を増やしたいという思いで書いてます。躾け本ではありません。飼い主さんへの教科書です。

TOUGH LOVE ~揺るがない愛~
子供の教育と同じ。犬を可愛がることは誰でもできますが、教育することに対して飼い主は混乱します。愛情とは、与えるだけのものではありません。 相手のことを思うことこそ、タフラブ!タフラブとスパルタは違います!

おすすめポイント
  • 飼い主と愛犬の心をつなぐノウハウを学べる
  • 犬の動画を使った分かりやすい解説
  • これから犬を飼う予定の人にも役立つ

著者プロフィール

Masumi

Masumi

犬の行動専門家 Masumi(Doggies911 Rescue 代表|D911 Top Dog CEO|Dog behavior specialist|Online dog session (第一人者))
24歳から渡米。動物保護のボランティア活動に従事する。動物のレスキュー活動やボランティア活動を続けながら、自らが目指す「保護」を実現するために、NPO団体Doggies 911を設立。

動物保護活動の傍ら、“人間がいかに感情的で、犬社会がいかにシンプルであるか”という考えに基づき、独自のトレーニングメソッドを確立。犬種や問題行動に関わらず、あらゆる家庭犬のリハビリ・トレーニングを手掛け、豊富な知識と経験に基づいた的確な指導により、国内外から絶大な信頼を集める。特に危険犬種に指定されている犬や、他のトレーナーから見限られた犬、自治体から殺処分勧告が出た「問題犬」をも、飼い主を含め問題解決してきたことから評判になる。地元ロサンゼルスでのメディア掲載も多数。

出版・活動:
アマゾンkindle 「ドッグマニュアル」
アマゾンkindle 「動物愛護の真実」
毎月ZOOMセミナー開催(詳細はブログにて)
HP:doggies911.com

サンプル号

NO 1 -----------Mail Magazine-----------------

さて、今回、いろいろとテーマを考えておりましたが、
私の挨拶が必要なように、犬にも正しい挨拶が必要です。
サンプル号として「犬の挨拶」について書いてみます。

皆さんは、いや、一般の方は、犬が尻尾を振ると嬉しい
・・・・とお考えで・・・・いや、あたしのプログを読んで
いる人にはそれはないと思ってますが、やはり一般的には
そうですね。

今日は私がまず、トレーニングクラスで生徒さんに教えること
をご説明しましょう。

私はクラスを持っておりまして、生徒さんはもちろん、
数匹の犬を連れてこられます。
まず、最初にすることは、お互いの自己紹介ですね。
犬だってそうです。
これから先、6週間、クラスに一緒に参加するわけですから、
犬だって挨拶をしなければなりません。

私が「犬同士の挨拶を~」というと、皆さん、犬が引っ張るほうへと、
ぐいぐい引っ張られて、ほかの犬との接触をさせてますね。
犬が人を引っ張って、犬に近づく・・・・という行為は、
これ、完璧にリーダーシップをとっています。

犬がやりたい主張が行動に表れているわけですから。

近づかれている犬にとっても、脅威です。
犬次第で挨拶をさせるのはX!

常に飼い主の都合で挨拶をさせること・・・・これ、大事です。

犬同士のアイコンタク・・・は、犬同士の会話です。

我々人間には、まったく聞こえません。

顔と顔、厳格に言えば、目線のぶつかり合いですね。
これは避けるべき・・・が懸命でしょう。

犬同士、しかも同性の犬どうしの視線の絡み合いは、時には挑発です。
{メンチ切るのと同じです}犬は言葉をはっしません。
目で会話をしております。
「お前、何さま?」と言ったところでしょうか。

視線を合わせているということは、決して、お互いの犬が、
丁寧語で挨拶しているのではない!
ということを覚えておいて頂きたい!

いわゆる、BAD WORDを使っている可能性もあり、
挑発している場合もあるわけです。

この挑発からお互いのどちらかが
「これはこれは失礼いたしました・・・」と、一歩下がればいいですよ。
しかし、たいてい、同性の場合は、どちらも引きません。

こういうときは、飼い主さんが必ず、犬のお尻を差し出させることで、場は和みます。
「どうぞ、どうぞ、この子のお尻を嗅いでやってくださいませ~」
くらいの親の義務があります。


犬同士の挨拶は、お尻に始まり、お尻に終わる・・・・
中にはお尻からプライベートな部分まで丹念に確認する犬もおります。
さらに、さらに、中には、プライベートな部分を舐め舐めして、
ソムリエやっちゃう犬もおります。
相手の犬が嫌がっている場合は、やめさせるべきです。

わが子がやられる喧嘩をさけたいのであれば、
まずはわが子のお尻を差し出す努力をいたしましょう!
穏便にあいさつができれば、喧嘩に発展する可能性は低いのです。
人間社会もそうですね。

最初の第一印象は、とくに大事なものです。
犬の社会でもそうです。
やたらと、自分は相手を知りたいくせに、
自分に接近してくる犬を寄せ付けない犬・・・・。

これは無礼の始まりです。

こういった犬同士の挨拶をわきまえてない犬は、
飼い主を引っ張り、相手の犬を知るために、
ダッシュで突っ込む犬・・・・
これはリードでつながれている相手の犬にとって、
脅威なのです。

リードがない状態で、犬を放ったときに、
先に居た犬たちに囲まれてその場に座ってしまう犬もおります。
この場合のお座り(自発的な行動)は、
8割がた、「あいさつ拒否!」の行動でもあります。
この辺の見極めが大変難しいのですが、
「私の匂いは嗅がせない!」という場合
(相手の犬に唸ったり、スナッピングしようとしたり)、
どうぞ、犬を立たせてあげてください。

「嗅がせなさい!」です。
犬が自発的に座った場合でも、相手の犬が匂いを嗅いでくることで、
その場を立って、相手に匂いをかがせることを学ぶ犬もおりますが、
断固として「嗅がないで!」と抵抗している犬には、
手伝ってあげてください。

それから、顔への接触・・・・・・
これは、犬が若いほど、若輩者ほど、顔への接触を好みます。
もともと、この行為は子犬が母親から食べ物を口移しでもらっていたときの行為
の名残りなのですが、幼児性の抜けない犬ほど、これをやります。
そして、この行為は、幼児性のない犬ほど、嫌がります。

これはいわゆるドミナントな行為としても一部あげられますが、
そうとばかりはいえません。こういった幼児性の行為でもあるわけです。
メス犬は時に、これを許す傾向にあります。
これは、母性という感覚が、幼児性を肯定してあげてるだけのこと・・・
たいてい自信家のオスは、めちゃくちゃ嫌います。

私の経験上、犬にも同性好き、同性嫌いがあるようです。
私の知っているオス犬は、オスの口の中ばかりを舐めたがる犬がおります。
ま、それがテクニシャンなようで、嫌がる犬はあんまり居ません。
というか、口の中を舐められることは、
犬にとって気持ちのいいものなんだなーって、個人的に結論を出しておりますが・・・・
舐める方の犬は「敵ではありませんので」というサミッシブな心理であることは確かです。

さて、挨拶の話に戻りますが、
犬の都合で挨拶をさせないということ、これが肝心なことですね。

相手の犬が近づいてきて、自分の犬が「恐縮した態度」つまり、
尻尾をたれて、耳もたれて、
おまけにオシッコもたれるなんぞという行為は、非常によろしい!
が、相手に負けじと、胸をはり、背中の毛を立て、
尾っぽを立てて、耳を立てて、、、、という態度は、
「あんたにゃ~、負けないわよ!」という競争心。
自分の体を大きくみせようとする行為でもあるわけです。

ときにこの競争心が、相手の脅威に火をつけ、
攻撃されることになりますので、くれぐれもお気をつけて・・・・・・

では、犬同士の挨拶のさせ方。
社交性のある犬は、教えなくても自然にそれができます。
母体とまだいるときに、親や兄弟から学んだものです。
しかし、最近では、あまりにも早い時期に親兄弟と離してしまうこともあり、
ペットショップなどで固体で売られている犬には、この社交性の欠如が多くみられます。

犬と散歩をしているときに、別の犬が飼い主を引っ張って
自分の犬に走り寄ってきたと想定した場合、相手の飼い主に
「あなたの犬はドミナントですよ!」と説明するには、あまりにも時間がありません。

そういう場合には、まず、ご自分の犬のお尻部分を
相手に差し出すように手伝ってあげてください。
この場合は、必ず、ご自分の犬の頭(顔)は、
こちらに向くように固定してあげてください。

ご自分の犬が相手の匂い嗅ぎに、恐怖を示す場合があります。
当然ですよね、見ず知らずの犬がいきなりボディーチェックをしてくるのですから・・・・。
しかし、相手のやっていることをコントロールするよりも、
自分の犬をコントロールする方が完全に早いわけです。

この挨拶の過程で、自分の犬が相手に抵抗する、例えば相手に吠えまくる、
噛みつこうとスナッピングする、などの行為は、
相手次第ですが相手を挑発することになりかねません。
だから、ご自分の犬の顔(つまり、歯)を使えないように、
相手の犬に目線で会話しないように、無抵抗に嗅がせる助けを行ってください。

よく耳にする話ですが、小型犬をつれて散歩しているときに、
ノーリードの犬が突進してきたので、ご自分の犬を抱きかかえた・・・・という話を聞きます。

抱きかかえることで、相手の興奮を高めます。
ご自分の犬が相手より高い位置にいるわけですから。
そして、このパターンで、抱き上げた方の飼い主に噛みついた・・・
・・という話、多いですね。
なかには、犬を見かけて、いきなり襲ってくる犬ももちろん存在します。

しかし、大抵は、興味がある・・・という心理から犬を知ろうという興味から、
犬への接近をしてくる場合がほとんどです。

自分の犬が相手の犬に失礼のないように、挨拶ができれば、場は和むのです。
犬同士の挨拶は、とても大事です。社会性のある、

きちんと挨拶できる子に育てて頂きたい。
そして、自分の犬が、他の犬を見て興奮し、
近づきたがる場合もきちんと飼い主さんがコントロールするべきです。

相手の犬がどういう犬か分からない状態で、犬が引っ張るからという理由で、
犬に接近させることは、相手の飼い主さん、相手の犬にとってマナー違反です。
きちんと相手がリードで落ち着いて散歩をしていらっしゃるにも関わらず、

こちらの犬が興奮しきって、相手にアプローチを掛けることで、
相手の方の犬を興奮させることになるのです。

「うちの犬は他のワンちゃんが大好きで、遊びたいんです~~」
そうですか・・・・。
しかし、相手の犬も同じように犬と遊びたいという保証はどこにありますか?

子供が他の子に遊びを強制していたら、あなたはどうしますか?
犬は相手の匂い(お尻部分)で、犬の心理、気持ち、機嫌、性別・・などなど、
いろんな情報を嗅ぎわけるのです。そして相手の合意があって、遊びは始まるのです。

道行く犬すべてに挨拶をしなければならないという法律はございません。
あなたの犬のように、すべての犬が遊びたいと考えているのではありません。
あなたの犬のように、社交性があり、挨拶がきちんとできる犬ばかりではありません。

散歩=興奮であってはなりません。

それからもう一つ、ドッグランでどの犬とも仲良くできる犬が優秀な犬ではありません。
犬が好きな犬もいれば、嫌いな犬もいます。家族以外の人間を受け入れない犬もいます。
自分の犬をきちんと理解して、それを受けいること、
そして人間側の欲求を押しつけることは辞めてください。(他の犬と遊ばせたい)とか・・

犬は、家族といるだけで幸せなんです。

覚えておいて頂きたい。



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