内田一成
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レイラインハンター内田一成の「聖地学講座」

内田一成
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レイラインハンター内田一成の「聖地学講座」

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聖地と聖地を結ぶ不思議なネットワーク"レイライン"を長年追い続けてきたレイラインハンター内田一成が、聖地の成り立ちから、人と聖地の関係、聖地の科学を解説。聖地の作り方まで考察していきます。「パワースポット」という現象も、主観にとらわれず、多角的に分析していきます。また、各回、実際のフィールドワークのこぼれ話などもご紹介します。

著者プロフィール

内田一成

登山専門誌記者を経てフリーランス。学生時代から登山に親しみ、その中で出会った山岳修験に興味を持つ。さらに世界の辺境地域への旅を通して、今でも少数民族の間に残る古代の自然崇拝思想に共感し、太古からの聖地を探索するフィールドワークを始める。2001年よりWEBサイト「レイラインハンティング」を主催。デジタルマップとGPSを駆使した聖地研究の分野を開拓する。2010年「レイラインハンター」(アールズ出版)を上梓。朝日カルチャーセンターなどで、聖地に関する講座も持つ。日本山岳修験学会会員。アウトドアライターとして様々なアウトドア・スポーツのレポートなども行なっている。

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レイラインハンター内田一成の「聖地学講座」

                vol.00
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◆今週のメニュー

1 はじめに
2 聖地学講座概要
3 フィールドレポート
  「江の島に行って来ました」

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はじめに

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「この世界には、人に様々な影響を及ぼす場所がある」
私が、聖地を巡りはじめるきっかけとなったのは、
そんなインスピレーションが発端でした。

そこにいるだけで力が湧き、明るい気分になれる。
逆にそこでは力を吸い取られてしまうようで、気分が暗く
なってしまう。

しかもそれが自分だけではなく誰にでも同じような影響を
与えている。若いころの登山経験から、そんな出来事を
何度も味わい、さらにそんな場所が「聖地」とされている
ことに気づきました。

では、他の場所とは異なる特別な性質を持った「聖地」とは、
いったい何なのか、どのようにして出来上がっているのか。
それを知るために、実地で聖地を巡り、様々な情報を求める
旅がはじまりました。

そして、15年間、このテーマに取り組み、その成果を
まとめたのが『レイラインハンティング』というサイトと、
『レイラインハンター』(アールズ出版)でした。

レイラインとは、聖地と聖地を結ぶ直線、あるいは五芒星や
星座を象って聖地が配置されている現象です。

じつは、聖地は単体で独立してあるよりも、他の聖地と
ネットワークを築いているケースのほうがポピュラーです。
そこには、神話がバックボーンとしてあったり、あるいは
風水の考え方をもとにした結界という意味があったりします。

古くはシャーマンが、中世ではユダヤやイスラムの
神秘主義者たちや、日本では陰陽師たちが、そして、
近世から現代にかけてはそれら古い伝統を受け継いできた
謎めいた集団が、レイラインを構成するために古い聖地を
復活させたり、新たに聖地を造り出してきました。

レイラインを突き詰めていくと、再び「聖地とは何か」
という謎が立ち現れてきます。

そして、レイラインを構成した職能集団ともいうべき人間たちが、
今では廃れてしまったか、あるいは秘匿された叡智を使って、
聖地を見分け、それを活用してきたことが見えてきます。

彼らは、レイラインを形作る中で、様々な目印を残し、
長く伝えられてきた神話の中に聖地の性質を示す記号などを
織り込んできました。

『レイラインハンティング』や『レイラインハンター』では、
レイラインの実例を示し、それを辿りながら、謎を実際に
追っていくことの面白さを伝えてきました。

これから始まる『聖地学講座』では、レイラインや聖地を辿る
紀行ではなく、聖地の成り立ちから、聖地が人に及ぼす影響を
様々な観点から考察し、最終的には、聖地を作り出すための
実践論にまで辿り着きたいと思っています。

また、各回の後半では、旬なフィールドワークの成果を紹介して
いきたいと思っています。公開のサイトや著作では表現しにくい
裏話や具体的な地名、座標なども明確にしていきますので、
こちらにもご期待ください。

まだ各論全ての展開が確定しているわけではありませんが、
これから展開していく講座の概要を上げておきます。


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聖地学講座概要

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●聖地とは何か
 ・人に影響を与える"場所"

●聖地の歴史
 ・太古の聖地と信仰
 ・様々な宗教の聖地
 ・日本の聖地の変遷
 ・都市計画における聖地の利用

●聖地の科学
 ・太陽と聖地
 ・月、天体と聖地
 ・聖地のネットワーク"レイライン"
 ・地質学的、地球物理学的検証

●聖地と人
 ・巡礼の意味
 ・聖地と修行
 ・現代の聖地

●聖地を巡るフィールドワーク
 ・GPS、デジタルマップの活用法
 ・地磁気、ガイガーカウンターなどの各種センサー
 ・神話や古地図との符号を追う

●聖地の作り方
 ・物語の創造
 ・ネットの活用
 ・"聖なるもの"の配置


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フィールドレポート
「江の島に行って来ました」

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昨年、FMヨコハマが発行するフリーペーパー"ステーション・
ブレイク"のパワースポット特集に協力しましたが、その記事が、
昨年の読者投稿で一位となり、今年はさらに突っ込んだ内容を
とのリクエストに答えて、ご当地神奈川の聖地である江の島に
行って来ました。

江の島は、厳島神社、琵琶湖の竹生島と並んで「日本三大弁天」
の一つに数えられています。また、九州の宗像神社の分社でも
あり、厳島神社とは宗像神社の分社繋がりでもあります。

9月の朝日カルチャーセンター湘南教室の講座では、「活断層と
聖地」のテーマで、やはり教室のある神奈川県の活断層と聖地
の関係を紹介し、江の島をフィールドワークの場所とするので、
その下見と取材も兼ねたものでした。

江の島は二つの山が合わさったような形をしていて、それぞれの
頂に江島神社の辺津宮と奥津宮が鎮座し、辺津宮の南には中津宮
が鎮座しています。これは宗像大社と同じで、それぞれに三柱の
女神を祭っています。

元々は、奥津宮の東には、海岸侵食でできた洞窟があり、
そこでは、修験道の開祖である役行者をはじめ、泰澄、空海、
木喰などの修験者が参篭して修行したと伝えられています。
奥行きが150mあるその洞窟は、ちょうど奥津宮の下まで達して
いて、奥津宮は江の島の中心から、その力を吸い上げるような
構造をしていることになります。

辺津宮と中津宮のある東山は、地下に断層が走り、それが藤沢の
海岸のほうまで続いていることが最近の研究で明らかになりました。
断層上に位置するのは、聖地の一つの特徴であり、その上に置かれ
た神社仏閣や教会は、地に眠る龍や魔物を沈めるために設置される
ケースが多く見られます。

江の島の対岸には「龍口」という地名があり、ここには、五つ
の頭を持つ龍の話が伝わっています。

昔、江の島の海に五つの頭を持つ龍が住み、毎年、浜の集落に
生贄を要求しました。浜の集落では村の娘を一人ずつ龍に差し出し、
その怒りを収めていましたが、あるとき、江の島に弁天様が降臨し、
龍はその弁天様に恋をしました。自分の恋心を伝えると、
弁天様は「生贄を求めるという非道なことを止めなければ、
お前の妻にはならない」と突っぱねます。

龍は、その言葉に改心し、生贄を求めることを止め、二人は
夫婦になったとされます。

龍口には日蓮宗の龍口寺がありますが、ここはかつての刑場の跡で、
生贄が捧げられたという話に奇妙に符合します。また、龍口は岬の
ようになった丘があり、それが龍の口の形に似ていることから名付
けられたとされますが、その口は、ちょうど江の島の方向を向いて
開いています。

龍口寺の山門には、非常に凝った絵解き物語の彫刻があり、
ここにはまた違った物語が記され、不思議なことに西洋式の羽を持つ
龍が彫り込まれています。この物語については、また、別の機会で
詳しく紹介してみたいと思います。

さて、江の島に話を戻しますと、ここで面白いのは奥津宮と中津宮が
同じ北緯35°17′57″という緯度に配置されていることです。
さらに中津宮の本殿は東を向いています。これは、春分と秋分の日に、
中津宮本殿に真っ直ぐ朝日が差し込み、奥津宮と結ばれるという
配置です。また夕陽は逆に奥津宮から中津宮に向かって貫く形となります。

春分の日と秋分の日の太陽が結ぶ聖地は、通称"御来光の道"と呼ばれる
房総半島の上総一ノ宮玉前神社から寒川神社、富士山、七面山、
琵琶湖竹生島、大山と通って出雲大社まで達する直線があり、
ここには他にも無数の聖地が配置されています。同じ緯度に配置されて
春分と秋分の太陽が聖地を取り結ぶというのは、世界的にみられる
古代からのマジカルな配置ですが、江の島にも同じ配置があるというのは、
江の島の中で特別な結界が張られていることを意味しています。

そのことを江島神社の宮司さんにじかに質問してみましたが、
「そのような配置になっているなんて、まったく知りませんでした」
とはぐらかされてしまいました。

そのかわり、「江の島ではないけれど、やはり私が管理している神社で、
最近、気功師のあいだで、パワースポットと噂されているところが
あるんですよ」と、興味深い話をしてくれた。

それは、龍口寺の背後、閑静な住宅街が広がる目白山の中腹にある上諏訪神社
(N35°19′04° E139°29′19″)でした。

長い階段を上り詰めて、背後を見ると、片瀬江ノ島の街並みの向こうに
江の島か遠望でき、ちょうど江島神社の奥津宮のシンボルともなっている
竜宮城の入り口のような山門が、ぴったり長い階段の参道の延長上に位置して
いました。

同行したFMヨコハマのDJ鈴木まひるさんは、「ここの空気は、とっても
澄んでいて気持ちがいい。そして、なんだか手の平がピリピリして、
力を感じます」とこの聖地の雰囲気にすっかり当てられた様子でした。

ぼく自身は、特別な感覚はありませんでしたが、試しに周辺で磁場(磁束密度)を
測ってみると、上諏訪神社を中心として丘の大半が42μT(マイクロテスラ)で、
ぴったり安定していました。地下に大きな岩盤があって、それが磁界を
安定させているのかもしれません。
花崗岩盤などがあると、圧電効果や水晶発振効果によって、人はとても
リラックスした、気持ちのいい状態になります。……その詳しい仕組みは、
また各論のほうで。

江の島探索は、収穫の多い、面白い取材となりました。FMヨコハマが
神奈川県内で配布している"ステーション・ブレイク"には、詳しいレポートが
載っていますので、手に入る方は、そちらもぜひごらんください。
また、FMヨコハマのサイトでは、PDF版も公開するようです。

では、また。

次回は、各論1の『聖地とは何か』をお送りします。

どうぞ、おたのしみに!


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