田村キョウコ
ID: 0001616603

田村キョウコの「微熱の世界」

田村キョウコ
¥324(税込)/月 初月無料!
毎月 5日・20日
PC・携帯向け/テキスト・HTML形式
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田村キョウコの「微熱の世界」

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デビュー12周年を迎えた孤高のアコースティックユニット、サンタラのVocal田村キョウコがお届けする微熱の世界。
歌には入りきらなかった日常の欠片を綴ります。本人曰く「SNSやブログのお手軽さにもうちょっと飽きがきた。」
メルマガならではの濃さをお楽しみください。

著者プロフィール

田村キョウコ

2004年、アコースティックユニット「サンタラ」のメンバーとしてシングル「バニラ」でメジャーデビュー。vocal,harp、作詞作曲を手がける。全国ツアーやFUJI ROCK FES.を始めとするイベントにも多く出演、ライブパフォーマンスを通して、多くのリスナーを獲得。ロードムービーのような乾いたロマンティシズムと、歌謡曲的叙情性が不思議と共存する田村の歌詞世界が注目を集める。一方、雑誌やWEBで連載していたコラム等では、自身の歌詞世界と全く違うキャラクターを展開。So-netではCD売り上げの十倍以上のアクセスを叩き出し周囲を困惑させる。2009年、Gravy Records設立。現在までに10枚のオリジナルアルバムを発表。

サンプル号
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創刊に寄せて
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どなたさまもこんばんわ。
私のことを知っている方、いつもありがとう。
初めてお会いする方、はじめまして。
初めてお会いする方の為に、ほんの少し自己紹介を。

私は女です。三十路です。
稼業は歌を作ったり歌ったりすることです。変わった職業ですね。
同じくらいの世代の皆さんはおそらく、仕事に子育てに死ぬほど忙しくしていらっしゃると想像します。
きっとくだらないことを考える暇など全然ないと想像します。
私はと言うと、なにしろくだらないことを考えることが仕事。

「生きるってどういうことだろう?」

「恋とはなんだろう?」

「ライ麦畑でつかまえて、ってタイトルはどう頑張っても
ドリフの"誰かさんと誰かさんが麦畑~"を連想しちゃって軽薄感がでちゃうので良くないんじゃないか。」

「近所のじいさん、きっと隠居前はえらい人だったに違いないわ、タダ者でないオーラ出てるし、と
ずっと思ってきたけど、わかった。じいさんがよく着ているシャツがAPEC首脳会議かなんかで各国首脳陣が
よくわかんない気遣いでインドネシアとかの民族衣装着てるじゃん、あれに似てるからって理由だけだわ。」

そういうことを皆さんの代わりに考えるのが、私の役割なんではないか、この世界で。
あと人よりちょっと旅が多い生活してる。

デビュー当時So-netでコラムを書いていて、
今読み返せば多分出家したくなるので読み返しませんけど、
その頃は何も考えず書き散らして、皆さんにも喜んでいただいていた。
あれから9年。
汚れちまったのか、ひょっとして賢くなったのか、
SNSやブログでは書きにくいことが多々あります。
なんでも垂れ流し的な世の流れに逆らいたい気持ちもちょっとあります。
メルマガというメディアならばもっと面白いことができるかもしれない。
例えるならば、会員制バーのような相互のやり取り。
ですから、3ヵ月後、半年後、願わくば1年後と、
皆さん一人一人とやり取りを重ねる毎に成熟するようなイメージ、
目次が少しずつ増えていくイメージで始めます。

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目次

1.微熱の毎日
2.本日の旅土産 または 本日の本棚・レコード棚・シネマ館
3.お知らせ
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1.微熱の毎日

このコーナーは時に熱を持って、時には平熱でお届けするコラム、日記、雑文等々をお届けします。

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段階と微熱スイッチ
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先日身内に不幸があって、久しぶりに親戚の集まりに顔を出した。

ご長寿の旅立ちだったので悲壮感はあまりなく、その夜は送別会となり、
大人達は朗らかに飲み、子供達はそこらじゅうを駆け回って遊んでいる。
宮崎から来た親戚と正しい芋焼酎のお湯割りについて議論していた時のことである。

従姉妹の子供が言った。
「きょうちゃん、きょうちゃんの子供の頃の夢はなんだった?」
小学5年生。
バンビくらい期待に満ちたきらきらした瞳で私を見つめるのだった。
汚れちまったうえに飲んでてすいません、と危うく土下座しそうになったが
そこは大人の面目というものがある。
「そうねぇ…。動物のお医者さん!あとパイロット!」動揺のあまりマジ返答。
彼女はへぇ!歌手じゃなかったんだ!と驚いた直後、
すぐさま別のターゲットを見つけ「子供の頃の夢はなんだった?」
それが彼女のマイブームらしく手当たり次第に夢攻撃をお見舞いしていく。
酔っ払い達にはあまりに酷なマイブームである。

私はシンガーソングライター。
自作自演の歌手である。
10年やっていてもたまに訊かれる。子供にも大人にも訊かれる。
どうしてミュージシャンになろうと思ったのか?どうやってなったのか?どんな気持ちなのか?
それはそうだろう。
ミュージシャンとは職業でありながら、その人自身のあり様である。
思い立った時にステキなポエムを書き綴り、それをメロディーに乗せて、
録音して人に売り、ステージに立って歌う。手踊りのひとつも踊る。
普段しますかそんなこと。しませんよ。どんなお調子ものだ。
人として尋常でないテンションだ。
もし私がカツオなら、サザエさんが額に手をあて「やだ、この子やっぱり熱あるわ~。ちょっと母さ~ん!」
となるに違いない。
平均的な日本のセンシビリティーを持った一家の例としてサザエさんを使ってみた。
失敗だったかもしれない。
とにかくみんな、私のことを自分とは違う種類の人間だと思うらしい。
だけど、実際のところ私はサザエさん並みに普通の家庭で育ってきた普通の人間であるし、
人前に出ることが好きなわけでは全然ない。

ミュージシャンである私のメールマガジンを読んでいただくにあたって
ここをクリアにしておくことにしよう。

ごく普通の人間である私がミュージシャンとして機能し始め、そして今に至るまで。
いくつかの段階を経た。
段階は確かに人を麻痺させる。
段階について詳しく語ると、すなわちそれは「段階」というタイトルのメルマガを号外で発行するくらい
長くなると思うので、ごくごくシンプルに書きます。

ギターが弾けたら楽しいだろうなぁという女子学生の妄想→
大学のサークルというライトなイメージの罠、サークル内の鉄の掟として覚悟ないままステージ→
外部からの意外な高評価、バンド内のメンバーの意外な実行力→
調子にのる→
就職活動したくないなー→
コンテストや業界からの誘い→
熟慮したつもりでデビュー→
しまった、私べつに人前に出るのが好きじゃないみたい→
気付くの遅い。関係者各位の強力なサポートのもとミュージシャンとして機能し始める→
現在。

とまぁざっとこんな流れである。
どうだ。主体性のなさがだいぶ気になるが、ここ飛躍!ここ不自然!という場所もないでしょう。
この流れなら別に私じゃなくったって誰だってミュージシャンになりうる。




サンプル版につき続きはメルマガでお楽しみください!

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田村キョウコの「微熱の世界」

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毎月 5日・20日 今月2/2回(最終 2017/05/20)
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バックナンバー
2017/04/20 第99回 戦争と愛のせめぎあい
2017/04/05 第98回 優しい大人になりたい
2017/03/20 第97回 100号記念企画応募方法
2017/03/05 第96回 春の自転車はどこまでゆくの
2017/02/20 第95回 ウグイス モテる人 犬のいた庭
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