木野龍逸
ID: 0001635386

木野龍逸のメールマガジン ニッポン・リークス

木野龍逸
¥864(税込)/月 初月無料!
毎月 10日・20日・30日(年末年始を除く)
PC・携帯向け/テキスト形式
月途中の登録でも、月内に
発行されたメルマガがすべて届きます!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ID: 0001635386

木野龍逸のメールマガジン ニッポン・リークス

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

福島第一原発事故の現状について、事故直後から経緯を見てきた経験をふまえつつ、山積する問題を検証していきます。あわせて原発以外の話題についても、ブログやツイッターには書けない話をお伝えしていこうと思います。Q&Aもできるだけ充実させていきます。

著者プロフィール

木野龍逸

豪州の邦人向けフリーペーパー、アウトドア雑誌の編集部などを経て、現在はフリーランスとして環境問題、次世代自動車などを中心に取材。東日本大震災以降は福島第一原発の事故を集中的に取材中。

自身のブログ「キノリュウが行く」で東電原発事故を中心に情報を発信中。著書に「ハイブリッド」(文春新書)、「検証 福島原発事故・記者会見」「検証 福島原発事故・記者会見2」「検証 福島原発事故・記者会見3」(ともに岩波書店)。

サンプル号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
木野龍逸の「ニッポン・リークス」
                         No.015
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[目次]
1.東電福島第一原発事故トピック
燃料取り出し工程で初の後ろ倒し━━まやかしの廃止目標はそのまま

2.気になる原発事故ニュース
3.編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.東電福島第一原発事故トピック
燃料取り出し工程で初の後ろ倒し━━まやかしの廃止目標はそのまま


<前回改訂から1年半で工程が後ろ倒しに>
 資源エネルギー庁福島第一原発事故収束対応室と東京電力は10月30日、
福島第一原発の事故で溶融した核燃料などの塊(燃料デブリ)の取り出し開
始時期が、現在の目標より5年ほど遅れる見通しを明らかにした。1号機の
使用済み燃料の取り出し時期も、現在の目標から2年遅れる。東電の策定し
た新たな燃料取り出し計画でわかった。今後は、2015年春の中長期ロー
ドマップ改訂に向けて、政府、東電が詳細を検討していく。
 計画が遅れる原因として説明された内容はいくつかあるが、もともと明確
な根拠があって作られた計画ではないため、今の段階で遅れの原因を探って
も、あまり意味はないと思える。
 福島第一原発の事故収束作業は、政府の原子力災害対策本部(原災本部)
が2011年12月21日に決定した「東京電力福島第一原子力発電所1〜
4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」に則って進められている。
中長期ロードマップはその後、2013年6月27日に改訂され、1号機と
2号機の燃料デブリの取り出し開始時期を当初目標より1年半ほど早め、2
020年度前半としていた。
 それからわずか1年半で、一度は前倒しした目標が困難になり、1号機の
燃料取り出し時期を2025年度に変更した。このため資源エネ庁の記者会
見では、NHKの記者が「見通しが甘かったと思わざるをえない」とし、短
期間での見直しとなった認識を聞いた。
 これに対して事故収束対応室の新川達也室長は、「短期間とは思っていな
い」としたうえで次のような認識を述べた。
「昨年6月に前のロードマップを改訂して以降、汚染水問題ではさまざまな
ことが起きているが、廃炉の分野でもどこまで水位があるかなどいろいろな
ことが段々とわかってきつつある。そういった状況をふまえて、今度の工程
を考えていかなければいけないが、他方でわかってないことが多い。デブリ
の位置が正確にどこにあるのかなどもわかっていない。そういうものを勘案
した中で、リスクがある使用済み燃料を早期にとりだすという意味で、どう
いう工程があるかを考えた。できるだけ早く1Fのリスク減らすという意味
でこの工法が妥当と考えている」
 この官僚説明を要約すると、前回改訂から1年半の間に判明したことが多
いので、それを反映させたという説明だった。しかし時間がたてば情報が増
えるのは当然で、そのことを計画では考慮していなかったことになる。
 もともと燃料デブリの位置は不明だったし、格納容器や圧力容器の損傷具
合もほとんどわかっていない。五里霧中で計画を立て、その後に状況が判明
する中で計画に無理が生じたというのであれば、それこそが、見通しの甘さ
を物語っているというほかない。

<東電に工期短縮を求める資源エネ庁>
 一方で新川室長は、今回の見直しは廃炉の工程全体に影響を与えるもので
はないという認識を示した。
 中長期ロードマップでは、廃炉までの工程を3期に分けて示している。

・第1期
ステップ2(※)完了〜使用済み燃料プール内の燃料取り出し開始まで
目標時期:ステップ2完了から2年以内
・第2期
第1期終了〜燃料デブリ取り出し開始まで
目標時期:ステップ2完了から10年以内
・第3期
第2期終了〜廃止措置終了まで
目標時期:ステップ2完了から30〜40年後
※「ステップ2」は、2011年4月に示された「事故の収束に向けた道筋」
で示された目標で、2011年12月16日に野田政権が完了を確認。同年
12月24日に閣議決定された「『日本再生の基本戦略』について」では、
ステップ2完了を明記するとともに、「道筋」を継承する「廃止措置に向け
た中長期ロードマップ」に沿って作業を進め、「廃止措置に向けた取組」を
進める記載している。………………………………………………………
ID: 0001635386

木野龍逸のメールマガジン ニッポン・リークス

木野龍逸
¥864(税込)/月 初月無料!
毎月 10日・20日・30日(年末年始を除く) 今月0/3回(最終 2016/11/10)
PC・携帯向け/テキスト形式
バックナンバー
2017/03/15 【No.48】不十分な2号機調査と避難指示解除
2017/01/04 【No.47】除染は国費で負担できるのか──説明できない経産官僚
2016/11/10 【No.46】廃炉費用不明で社債発行?──東電をとりまく無責任体制
2016/09/30 【No.45】減らない汚染水、タンク不足に有効な対策なし
2016/08/12 【No.44】石棺騒動記──問題の先送りと責任回避の連鎖
さらに以前のバックナンバー一覧