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メルマガ名
週刊READING LIFE
発行周期
毎週月曜日
最終発行日
2017年11月22日
 
発行部数
2,168部
メルマガID
0001650050
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
アート・文芸 > 文芸 > その他

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天狼院書店公式メールマガジン無料版
【号外】『週刊READING LIFE』
『殺し屋のマーケティング』発売記念・特別号

書店が発行する“読める”デジタルマガジン
(11月22日配信)

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いつもありがとうございます!
天狼院書店スタッフの川代です。

2017年11月9日に発売された、
小説『殺し屋のマーケティング』(ポプラ社)。

天狼院書店の経営者であり、ライター、編集者としても活動している三浦崇典が書いた、初の小説です。
自ら実践するマーケティングメソッドを惜しみなく公開している本作。

天狼院書店をご利用いただいているお客様をはじめとした多くの方にお買い求めいただき、また、大々的に売り場展開をしていただいている書店の方々や、拡材とともに一生懸命販売をしてくださっている出版社の皆様にご協力いただいたおかげで、発売即重版が決定いたしました。

本当に、本当に、本当に、ありがとうございます!

11月26日(日)には、全電通ホールにて演劇版『殺し屋のマーケティング』も公演致します。

今週は、まさに殺し屋ウィークになる予感!
ということで、

・観劇予定だけど、まだ読んでない! 読む時間がない!
・小説『殺し屋のマーケティング』、気になるけど読むか迷ってる……
・もう読んだけど、あらためて、復習したい!

という方のために、期間限定でプロローグを全文公開することに致しました。

特別号外ということで、本日から、4日間に分けて公開致します。

毎日17時に配信しますので、お楽しみいただければ幸いです。

どうぞ、よろしくお願い致します!

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【プロローグ 本名を捨てた男】

「君はどうしてマーケティングを極めたいの?」
 桐生七海が初めてその銀髪の男に会ったとき、男は髭を蓄えた口元に薄く笑みを浮かべながら、丸メガネの奥の目を細めるようにして、からかうように一瞬だけ七海のほうを見て言った。
 手元では、ノートパソコンのキーボードが、留まることなく軽快な音を鳴らしていた。それはまるで音楽を奏でるかのようになめらかで、アウトプットの鬼と化している指が、ともすればとても優雅に思えた。
 その書店、天王星書店は、どう見ても繁盛しているようには見えなかった。キーボードの音が鳴り響いて聞こえるほど静かだった。見渡してみても、七海の他に客はいなかった。ただ、その男と、カウンターの上に置物のように背筋を伸ばした黒猫が一匹いるだけだった。
 店内の中央には、台座のように設えられた西洋風のカウンターがあり、まるでヨーロッパの図書館のようだった。天窓から白い光が降り注ぎ、カウンターに座る男の銀髪が自ら発光しているかのように見えた。 
 奮発して表参道の美容室に行ったのも、その帰りに買った普段は着ない丈の短いスカートも、彼にはまるで効果がなかった。七海のスカートの丈よりも彼にとっては、彼に属する「時間」のほうが当たり前のように大切らしかった。
 彼の注意を引くべく、七海は最初からジョーカーを切った。
「受注数世界一の、殺しの会社を創りたいんです」
 冗談で言ったわけではなかった。七海は受注数世界一の殺しの会社を本気で創ろうとしていた。
 七海の思惑に反して、彼のキーボードを打つ指の動きはすぐには止まらなかった。
 ふっと小さくため息を吐き、自らに確認させるように、殺し、とゆっくりと言い、指を止めて無意識に口髭に手をやりながら、ようやく、まともに視線を上げた。上げた顔は、とても整った面立ちをしていた。
 その目に射すくめられるように見られて、唐突に、七海の鼓動が高鳴った。
「殺しの会社を創りたいだって? しかも、受注数世界一?」
 怒っているというより、純粋に驚いているという調子で男は言った。銀髪の見た目から想像するよりも、ずっと声が若かった。
 七海は息がつまりそうで、それに対して、うんうん、と二度頷くので精一杯だった。
 このあとの、彼の反応によって、私の運命が決まる。
 鼓動の高鳴りよりもかなり遅れて、七海の思考が追いついてきた。
 こうして彼と会うまで、どれくらいの時間を費やしただろうか。彼のことを知ってからというもの、ほとんど大学に行くこともなく、空いているすべての時間を彼を探すのに費やしてきた。それでも彼の足取りは掴めなかった。正確に彼の場所を知っている人もいなかった。今度こそは見つけたと思っても、彼は決まって直前で姿をくらましていた。幾度となくそうしたことがあって、途中、彼は実在しない架空の存在なのではないかと本気で疑っていた時期もあった。
 けれども、こうして彼は目の前に存在する。今、この瞬間がまさに、ずっとそうなってほしいと思っていた未来だった。だが、七海はうまく実感できず、どこかふわふわした心持ちでいた。
 企業だけではなく、世界中の政府とも仕事をしていると言われ、あまりの実績にその存在すら疑われ、伝説化しているマーケティング・マネージャー――マーケティング技巧を自由自在に操り、売れないものはなく、「世界最強のビジネス」を手にしているという。
 男は椅子から立ち上がり、天窓から差し込む光溜まりを踏みしめるようにして、腰の後ろに手を組み、年代物のデスクの前を行ったり来たりした。デスクの上にすっくと立つ黒猫は、薄目を開けて目だけで男の足取りを追った。よく磨かれた革靴の靴音はこの空間に響いた。それが、後ろの古時計が刻むリズムとマッチしていたので、まるで時を刻むかのようだった。
 何かを考えているようだった。やがて、口を開いた。

【つづきは明日11月23日(木)17時配信予定!】

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*『殺し屋のマーケティング』は、全国の書店でお買い求めいただけます。

ポプラ社公式ページ:https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008116.html

天狼院書店公式ページ:http://tenro-in.com/writinglife/42742
┗三浦による、『殺し屋のマーケティング』への思いが綴られた関連記事です。

e-honご購入ページ:http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033682760&Action_id=121&Sza_id=A0
┗ご注文された本を、お近くの本屋さんに送料無料でお届けできるサイトです。

*演劇版『殺し屋のマーケティング』11月26日(日)公演!
【公演日時】
2017年11月26日(日)
第1部 14:00 開演
第2部 18:00 開演

【チケット料金】
前売り券:S席 4,000円(前売り限定)
     A席 3,000円
当日券:3,500円

*チケット購入ページ
http://tenro-in.com/killersmarketing171126

【会場】
全電通労働会館・全電通ホール
住所:〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3丁目6

【脚本/演出】中村雪絵(Yukie Nakamura)
1985年福岡生まれ。脚本家・演出家・俳優。2002年に劇団ぎゃ。を旗揚げ。
2014年解散まですべての作品の脚本と演出を手がけ、2014年以降はフリーランスとなり、放送局主催イベントや文化施設主催公演の演出など幅広く活動している。
(主な脚本・演出作品)NHK福岡放送局主催「古代エジプトファッションショー」ショー構成・演出アクロス福岡主催「 アクロス円形工房vol.17 Le Carnaval des Animaux~動物の謝肉祭~」脚本・演出
(主な出演歴)ギンギラ太陽’s 2011~2015年までほぼすべての作品に出演他九州圏内の多数の劇団・プロデュース公演に出演
(受賞歴)E-1グランプリ2006 九州決勝大会 優勝 CoRich舞台芸術アワード!2007 第9位
福岡演劇フェスティバル FFAC企画 創作コンペティション『一つの戯曲からの創作をとおして語ろう!』Vol.1 観客賞

【著書プロフィール】
三浦崇典(Takanori Miura)
1977年宮城県生まれ。小説家。株式会社東京プライズエージェンシー代表取締役。天狼院書店店主。雑誌「READING LIFE」編集長。劇団天狼院主宰。映画『世界で一番美しい死体~天狼院殺人事件~』監督。ライター・編集者。著者エージェント。2016年4月より大正大学表現学部非常勤講師。
NHK「おはよう日本」、日本テレビ「モーニングバード」、BS11「ウィークリーニュースONZE」、ラジオ文化放送「くにまるジャパン」、J-WAVE、NHKラジオ、日経新聞、日経MJ、朝日新聞、読売新聞、東京新聞、雑誌『BRUTUS』、雑誌『週刊文春』、雑誌『AERA』、雑誌『日経デザイン』、雑誌『致知』、雑誌『商業界』など掲載多数。2016年6月には雑誌『AERA』の「現代の肖像」に登場。

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一回参加費5000円のイベントの書きおこし原稿が読めます!
天狼院プレミアムLIVE実況中継・完全テキスト
http://www.mag2.com/m/0001650944.html

週刊『READING LIFE』

発行:天狼院書店
〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618 / F AX:03-6914-3619
営業時間 平日12:00~22:00 / 土日祝日10:00〜22:00
http://tenro-in.com/

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