岩田昭男
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達人岩田昭男のクレジットカード駆け込み道場

岩田昭男
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達人岩田昭男のクレジットカード駆け込み道場

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世の中すっかりカード社会になりましたが、知っているようで知らないのがクレジットカードの世界。とくにゴールドカードやプラチナカードなどの情報はベールに包まれたままですから、なかなかリーチできません。また、最近は電子マネーや共通ポイントも勢いがあり、それらが複雑に絡み合いますから、こちらの知識も必要になってきました。私は30年にわたってクレジットカードの動向をウォッチしてきました。その体験と知識を総動員して、このメルマガで読者の疑問、質問に答えていこうと思います。ポイントの三重取り、プラチナカード入会の近道、いま一番旬のカードを教えて、などカードに関する疑問にできるだけお答えします。

著者プロフィール

岩田昭男

消費生活評論家。1952年生まれ。早稲田大学卒業。月刊誌記者などを経て独立。クレジットカード研究歴30年。電子マネー、デビットカード、共通ポイントなどにも詳しい。著書に「Suica一人勝ちの秘密」「信用力格差社会」「O2Oの衝撃」など。昨年はビューカードの立ち上げから分社化までを描いた企業小説「挑戦と逆転の切り札」(幻冬舎)を上梓。年に4~5冊はクレジットカード・ムック(雑誌)を企画。カドカワ、学研、徳間書店など大手出版社から発売しその監修をしている。

毎月のように様々なクレジットカードが登場します。なかには、好みにぴったりのカードが発行されることもあります。

ところが、そういうカードに限って、見過ごすことが多いものです。「もっと早く知っておけばよかった」と後悔することになります。

このメルマガなら、そうしたカードをしっかり紹介してくれますから、入会のチャンスを逃すことはありません。

また、クレジットカードだけでなくポイントや電子マネーのお得な情報をたくさん発信してくれますから、うまく活用すれば、きっとあなたの役に立つはずです。

さらに、意外と知らないゴールドカードやプラチナカード(これらを上級カードと呼びます)の「お宝」情報もありますから、あなたが「課長」「部長」への昇進を控えているなら要チェックです。

サンプル号
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達人 岩田昭男のクレジットカード駆け込み道場 2015年5月 創刊号
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(16年5月6日発行)

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目次
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1.クレジットカード駆け込み道場Q&A
(一般カード)
(1) [共通ポ]ポイントと共通ポイントの違いをおしえて
(2) [ポイント]ポイントの二重取りで得するってどうやるの?
(3) [クレジット]Tポイントがもっとも貯まるクレジットカード教えて
(4) [マイル]JALカードで一番お得なエストカードっ何?
(上級カード)
(5) [ゴールド]東京駅にラウンジがあるって聞いたけど、どこにあってどうやって入るの?
(6) [プラチナ]ダイナースクラブが新しく生まれ代わったけど、入りやすくなったの?
(7) [プラチナ]プライオリティパスっていろいろ種類があるけど何がどう違うの?

2.岩田昭男師範の大予言!
●「岩田が掴んだカードの最新トレンド」
A 共通ポイントは大混戦になっていずれ消滅か
B シリコンバレー見聞記(1)--還元率競争の次に来るのはシンプリシティ競争
C (連載)「プラチナカード」に入会する「近道」おしえます(近日スタート)
●「岩田が取材で拾ったお得な話」
A 海外の留学・滞在に向くカードはズバリこれ!
B 年金暮らしの人に向くカードが分かった

3.今号のこぼれ話
■あの人に会いました!
「ショーンKがいきいきしてた日」

4.お知らせ
■次のムック発売予定
6月16日徳間書店からクレジットカードムック発売(岩田が監修します)

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1.クレジットカード駆け込み道場Q&A

このコーナーでは私に寄せられた読者からの質問に答えていきます。創刊号のこの号では、まだ質問をいただいていないので、全国の消費生活センターで講演した時にいただいた質問を中心に取り上げました。どんな質問でも結構ですから、質問・疑問をお寄せください。お待ちしています。 jicc35@yahoo.co.jp まで。

(一般カード)
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1. [共通ポ]共通ポイントの話題をよく聞くようになりましたが、普通のポイントサービスと一体何が違うのか、また、お得になるのか分かりません。違いを教えてください。
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A.これまでのポイントは、特定の店や店舗チェーンでしか貯めたり使えたりできませんでしたが、共通ポイントは業種の壁を越えて貯めて使えるのでお得です。

何といってもポイントを貯めるカードは一枚で済みますし生活の導線に合わせて店を選べるのも便利です。代表はTポイントやポンタポイント、楽天スーパーポイントがあります。

たとえば、Tポイントの場合は、もともとビデオレンタルのツタヤのチェーン店でしか使えませんでした。

それがいまやガストや牛角、吉野家など庶民的な店でも広く使えるようになっています。その加盟店数は50万店以上、有効会員数5792万人で実質共通ポイントの王者です。

店側のメリットは共通ポイント運営会社が加盟店からあがってくる膨大な情報を加工して提供してくれるので、それをマーケティングに活用できること、さらに、引当金を払う必要がなくポイントプログラムを簡単に始められることです。

その一方で、自分の店で貯めたポイントが、他の店で使われるわけですから、必ずしも自分の店の集客にはつながらないという短所もあります。ブックオフなどは有力なTポイント加盟店でしたが、期待したほど顧客が集まらないとして、独自のポイントサービスを始めました。

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2.[ポイント]クレジットカードの上手な活用法で「ポイントの二重取り」という言葉をよく聞きますが、どういう意味ですか、教えてください。
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A.クレジットカードとポイントカードなどを上手に利用することで、一回の決済で同じポイントを重ねて貯めたり、二種類のポイントを同時に貯めることができます。それを総称して二重取りといいます。

誰でも簡単に手持ちのカードで二重取りできるのがファミリーマートで、Tポイントカードを提示し、支払いをクレジットカードですることです。まず、Tカードの提示でTポイントがたまり、クレジットカードで支払うことでクレジットカード独自のポイントもたまります。

また、ローソンでdポイントカードを提示することでdポイントがたまり、支払いをクレカですることで、先ほどと同様に二重取りができます。

ほかにも、クレジットカードから電子マネーへチャージすることでポイントがたまり、チャージした電子マネーを該当する店舗で利用することでポイントがたまるといった、二重取りの方法もあります。

たとえば、イオン銀行のキャッシュカードと電子マネーWAON、そしてクレジットカードが一体となったイオンカードセレクトから、WAONにオートチャージすることでWAONポイントがたまり、イオンなどでチャージしたWAONで支払うことで、WAONポイントの二重取りが可能となります。

クレジットカードの中には、電子マネーへのチャージでポイントがつくものとつかないものがあるので、これからクレジットカードを選ぶ人は事前にチェックしておくといいでしょう。

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3.[クレジット]Tポイントの貯まるクレジットカードのうち、どれが一番お得でしょうか。
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A.共通ポイントを貯めるには、そのポイントがよく貯まるクレジットカードを選ぶのがベストです。

200円のこまかな買い物をして、T のポイントカードをだしても、0.5%しか貯まりませんから、もらえるのはたったの1円。

それに比べて、クレジットカードなら、10万円の買い物をすれば、ドーンと500円がもらえます。やはり同じ使うならクレジットカードの方が有利といえます。

さらに、毎月払う公共料金もクレジットカードで払うようにすれば電気料金、ガス料金、電話料金などまとまった金額がポイントになるのでどっさり貯まるはずです。

現在、Tポイントが貯まるクレジットカードは、ファミマTカード、Tカードプラス、ヤフー!ジャパンカード、ソフトバンクカード、P-OneWizなどたくさんありますが、私がおすすめするのはヤフージャパンが発行するヤフー!ジャパンカードです。

こちらはTポイントの隠れた主役といえるカードで、ネットショッピングに滅法強いのが特長です。Yahoo!ショッピング、LOHACOでの買い物でポイントが3倍になるうえ、加盟店での利用では、カード提示とクレジット決済の両方でダブルでポイントがつくところも見逃せません。このカードを使えば得したと実感できるほどTポイントが貯まるようになるでしょう。

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4. [マイル]JALカードで一番お得なEST(エスト)カードって何?
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A.JALカードでおすすめできるカードはいろいろとありますが、客観的にみてこれが一番というのはJAL CLUB EST(エスト)カードではないでしょうか。

マイルの貯まりが非常によいことと、入会と同時にJAL搭乗実績の豊富な上級フライヤーでないと許可されない、そして、マイラーなら誰でも憧れる「サクララウンジ」という超豪華な空港ラウンジを年3回利用する権利を手にできるからです(国内線のみ)。

私も取材で一度だけ「サクララウンジ」に入ったことがありますが、もう別世界のようなところでした。広いフロアには旅慣れた人たちがソファにゆったり座ってビールを飲んだり、スナックを食べたりして、出発前のひとときを楽しく過ごしていました。

ラウンジには軽食のほかに一流の銘柄のワインや日本酒が揃っており、それがみな飲み放題、食べ放題というまるで天国のようなところでした。

私はサンドウィッチをつまみにワインで喉を潤しました。その後ではリラクゼーションルームでゆったり過ごしました。こうした体験ができれば、旅行は2倍も3倍も楽しくなるだろうと思ったものです。

いいことづくめのエストカードのようですが、ひとつだけ欠点がありました。それは20代の人しか入会できないことです(20代限定カード)。

JALカードとすると、若者を囲い込むためにこうしたサービスを始めたのでしょうが、20代でサクララウンジを利用すると、その先が思いやられると私などは思ったものです。

実際に20代が終わるとこのカードは持てなくなるので、その先が心配になります。

しかし、恐らくこのカードを愛する若者たちならその頃にはいっぱしのマイラーになってJALの期待通りの優良顧客に育っていることでしょう。そして、30代早々にはサクララウンジが継続利用できるような上級カードをもとうとせっせと搭乗実績を重ねているのではないでしょうか、実際JALはこのサービスを拡充して6月1日からはサクララウンジの利用を年3回から5回に増やします。囲い込みは成功しつつあるのでしょうか。

20代にこのカードがあったら、私も、ぜひもちたかったに違いないと思うのです。

(上級カード)
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5.[ゴールド]東京駅にラウンジがあるって聞いたけど、どこにあって、どうやって入るの?
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A.ラウンジというと空港にあるものと思い込んでいる人が多いようですが、JR構内にも豪華なラウンジができました。

東京駅にオープンした「ビューゴールドラウンジ」で、東京駅の八重洲中央口を出てすぐの、JR東海の新幹線の乗り場近く、グランルーフ1階にあります。

伝統的なデザインを豊富に取り込んだクラシックな作りの室内で、その壁には鉄道ファンが喜びそうな、東京駅の丸の内駅舎の復元前の写真や東京駅発の特急富士の写真など、鉄道の歴史を感じることができる写真や絵がたくさん展示されています。

このラウンジを利用できる人は、ビューカードが発行する「ビューゴールドプラスカード」の会員で、当日に東京駅を発車する新幹線のグリーン車・特急列車グリーン車に乗る人、またはラウンジの利用券を持っている人、およびその同伴の人です。

その他にも当日東京駅発の「グランクラス」を利用する人およびその同伴の人です。同伴の人は、利用料として3000円(税抜)またはラウンジ利用券が必要です。

フロントでゴールドカードとグリーン券をみせると、出発の1時間30分前から利用できます。まだ利用する人が少ないので、いつも静かにゆっくり寛ぐことができます。

専属の係員がクッキーとコーヒー(紅茶やハーブティも選べます)のセット(無料)をもってきてくれますから、それを嗜みながら、これからの旅に思いを巡らすのもよいでしょう。

営業時間は午前8時から午後6時まで(年中無休)。詳しくは以下をご覧ください。https://www.jreast.co.jp/card/first/viewgoldplus/vglounge/
(ビューゴールドラウンジ)

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6.[プラチナ]ダイナースクラブカードの発行会社が変わったことで、審査が緩くなるのではないかといわれていますが、実際のところはどうでしょうか。
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A.たしかにこの4月に発行会社が変わりました。これまでシティグループがダイナースクラブカードのサービスを提供してきましたが、今後は三井住友トラストクラブが運営を担うことになりました。

それに伴い、審査基準が変わるので、恐らく外資と違って緩くなって持ちやすくなるのではないかと期待する向きも多いでしょう。

ダイナースクラブカードといえば、アメックスと並ぶステータスカードであり、上級カードですから、一生に一度は手にしたいと願うのは当然と思います。

ただ、結論からいいますと、その期待は裏切られます。入会基準は以前と変わりません。というのもダイナースのサービスを手がける現場のスタッフは審査部門も含めて以前のままで同じだからです。

運営会社はスタッフたちを居抜きで買い取ったというイメージです。ですから、入りやすくなったということはありません。

ただ、歴史的にみれば、ダイナースクラブカードは、ずいぶんと入りやすくなったと思います。

20年前は30歳以上で持ち家が条件でした。さらに年収は1000万円以上、役職についていることも条件でした。

それが10年ぐらい前から持ち家が外れ、年収の金額が下がり、つづいて年齢が27歳に下がり・・・・というように、年々条件は緩くなってきています。

自分でも入れるかどうかを調べたいという方は、ホームページにある自己診断コーナーで試してください。(https://goo.gl/hNvwb3 このカードを申し込むのバナーをクリック)ただし、ここで通ったとしても最終的には外部の個人信用情報機関に問い合わせをしますので、それに通らなければ持てないことはいうまでもありません。

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7.[プラチナ] 私のカードについているプライオリティパスは、年会費が無料になるだけで一回毎に利用料金はかかるのに、友人のカードのプライオリティパスは、年会費も利用料金も不要だと聞きました。プライオリティパスには何種類かあるのでしょうか。
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A.プライオリティパスは、世界120カ国400都市にある優良顧客を対象とした空港ラウンジが利用できるサービスです。ラウンジには軽食やアルコール類、ソフトドリンクが用意されているほか、無料Wi-Fiやファクスの利用ができます。

このプライオリティパスは、じつは三つのランクに分かれていて、かかる費用も異なっています。それを紹介しましょう。

一般的なのが
・スタンダード。年会費99米ドルと安いのですが、ラウンジを一回利用するごとに27米ドルかかります。

・二番目がスタンドード・プラス。こちらは年会費249米ドルで、利用料金は10回までは無料。以降一回につき27米ドルかかります。

・三番目がプレステージ。年会費399米ドルと高いのですが、利用料金は一切かかりません。

プライオリティパスのサービスを単独で利用する時には自分のラウンジ利用頻度に応じてこれらのランクを決めることになります。

しかし、クレジットカードの付帯サービスとして利用する時には、単純にカードの年会費が高いカードほど、スタンダード→スタンダード・プラス→プレステージを採用するケースが増えるようにみえます。

年会費10万円以上もする最高級のプラチナカードやブラックカードはほとんどプレステージを入れています。ですから、こうしたカードのホルダーは、プライオリティパスの年会費と利用料金を一切気にすることなくラウンジを使えます。

ただし、例外もあって、年会費1万円の楽天プレミアムカードが何故かプレステージを入れています。1万円の年会費で399米ドル(4万円以上)の負担をしてくれていて、世界のラウンジを使う際にほとんど障害なく利用できるのですから、これは持つ価値があります。

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2. 岩田昭男師範の大予言

●「岩田が掴んだカードの最新トレンド」
A [共通ポ]共通ポイントは大混戦になっていずれ消滅か

共通ポイントがますます盛んになってきています。いまやTポイント、Pontaポイント、楽天スーパーポイントだけではなく、dポイント、JREPOINT、WAONPOINTといったいわば〝共通ポイント第二世代〟ともいうべき新しい共通ポイントも目白押しです。

これは私が以前から指摘してきた通りの流れです。2000万人以上の会員を抱える小売りや流通企業は共通ポイント事業を始めていい、というのが私の持論だからです。

背景には技術の進歩でビッグデータの分析が容易に、正確にできるようになったことがあります。1000万人、2000万人規模ならかなり確実なマーケティングデータをだせるようになっています。

新たに参入したドコモにしてもJR東日本やイオンにしてももともとの会員数は2000万人を大きく上回っていました。

ですから、今後もクレジットカード会社、銀行などの企業が続々と共通ポイントに参入してくるのではないかと考えられます。カード会社、銀行だけではなく、たとえば携帯キャリアのauの参入も予想されます。

そして、新旧の共通ポイント事業者が入り乱れて合従連衡を繰り返すことになるでしょう。

そうした動きのなかで、加盟店獲得に注力してきたTポイントやポンタなどインフラ重視組と大企業中心の第二世代との駆け引きが始まり、いずれは大規模な合従連衡に発展することは容易に予想できます。

まるで共通ポイント三国志の始まりのような有り様になると思われますが、しかし、その集団は次第に淘汰されるでしょう。たとえていうなら、大きな銀河が小さな銀河と衝突を繰り返しながら飲み込んでいき、さらに巨大化していくようなものです。

こうした動きがどのあたりで止まってどんなグループに再編されることになるのか、予測するのは簡単ではありません。

合従連衡を繰り返した挙げ句、衝突・消滅によって発生した巨大なブラックホールにみんな吸い込まれてしまう、ということだって考えられなくはありません。

企業側が自分たちの都合だけを考え、他社との競争にかまけて消費者にそっぽを向かれる、それが怖いのです。その最たる例が、集めた個人情報を秘かに個人が特定できる状態で企業や国に売り渡す、横流しするという行為です。

もしそんな消費者に対する〝裏切り〟を行い、それが発覚すれば、間違いなく共通ポイントは消滅します。巨大な銀河帝国が一瞬のうちに消えてなくなるのです。


B シリコンバレー見聞記(1)--還元率競争の次に来るのはシンプリシティ競争

日本のクレジットカードの年間利用額は約50兆円です。ここ数年、会員数はほとんど増えていないのですが、利用額は増えています。そこで各クレジットカード会社が会員一人ひとりの利用を増やすためにポイントが有効であると考え、ポイントの還元率を重視しました。

還元率を重視するのはいいことです。いいことではあるのですが、還元率を重視するあまり、消費者の利便性がおろそかにされているきらいがあります。もっとはっきりいえば、使い勝手が非常に悪いのです。

たとえば、ポイントが貯まってそれを何かの商品や商品券、サービスに替えようとします。するとカード会社Aなどは少し前まで1~2カ月もかかったのです。なぜそんなに時間がかかるのかはわからないのですが、おそらくシステム上の問題でしょう。

ところがそんなふうに時間がかかることを日本の消費者は喜ぶ傾向があったのです。商品が届くまで楽しみだ、というわけです。そのため時間がかかるということがあまり問題にされませんでした。

私は3年ほど前にアメリカ・カリフォルニアのシリコンバレーにあるスクエア社に行き、新しい決済サービスの取材をしました。

スクエアはSNSのツイッターを生みだしたITベンチャー企業ですが、その後、スマホに小さな端末をつけるだけで誰もがモバイル決済サービスが可能になるスクエアを開発しました。私の取材の目的もまさにそのスクエアにありました。

その取材の過程で、私の印象に強く残ったのが、スクエアの創業者であるジャック・ドーシーがいった、「メイク・コマース・イージー」(すべての商取引は簡単でシンプルであるべきだ)という言葉です。

先ほど指摘したポイントの交換に1~2カ月もかかるという日本のカード業界の現状は、このジャック・ドーシーの考え方から大きく外れており、ドーシーの考え方に従うなら、ポイントを商品に交換する時間などはもっと短縮されるべきものです。

ジャック・ドーシーの考え方を日本のカード会社はもっと学ぶ必要があります。ドーシーの考え方も、「カードはもっとシンプルであるべきだ」という私の持論も、「シンプリシティ」という言葉と重なります。シンプリシティという観点に立てば、いまのカード会社が改善すべき点は多いのです。

実はカード会社にとって高い還元率を維持するための原資の負担が重くなっています。そのためここにきて、還元率の引き下げに踏み切ったところが少なくありません。ですから、今後はやはりシンプリシティを重視し、使い勝手のよさを追求していくことが、カード会社にとって大事だと思います。

ポイント交換もネット上で即時にできるようにしてもらいたいというのが、多くの利用者の共通した思いです。そういうことを可能にするシンプリシティの競争にこれからはなっていきます。

そうなったときに、今度は何が重要になってくるかといえば、カードの全体としてのバランスです。

還元率ももちろんカードを評価する基準の一つですが、デザインであるとか年会費であるとか、対応の手際のよさなどいろいろなサービスを基準にして、それらがバランスよく備わっているカードが高い評価を得ることになるでしょう。

(一般カード道場カードランキング http://goo.gl/5B7HqP )

C (連載)「プラチナカード」に入会する「近道」教えます(次号スタートです)

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●「岩田が取材で拾ったお得な話」

A.海外の留学・滞在に向くカードはズバリこれ!

デビットカードのソニー・ウォレットがおすすめです。海外のそれぞれの国の現地通貨が引き出せることが大変便利です。それから外貨預金と連動しているため、外国で現地通貨を引き出してもほとんど手数料がかからないのも、大きなメリットです。

10カ国の通貨に対応しているので、欧米各国はもちろんアジアや南米の国に行っても手軽に利用できます。ですから、海外に行ったり滞在するときに大変使い勝手のいい画期的なカードといえます。


B.年金暮らしの人に向くカードとは?!

私が消費生活センターのある研修会で講演したときのことです。講演が終わってから、70歳の主婦だという方が私に次のような質問をしてきました。

「夫はすでに亡くなり年金暮らしですが、そろそろ人生の身仕舞いをしようと、預金もひとつにまとめ、クレジットカードはすべて解約して身軽にしました。
ところが、ネット通販に頼っていたので、カードをなくしたら買い物ができなくなりました。ネット通販も代引きを利用しようとしたのですが、あれは指定時間にいないといけない。そのときはたいてい町に買い物にでていて不在にしていることが多くてとても不便です。

何かよい方法はないでしょうか。あらためてクレジットカードの契約をしようとしたのですが、年を取り過ぎていて契約できないといわれてしまいました」

これはご本人にとって日常生活に支障をきたす切実な問題です。

私は即座にデビットカードの利用を勧めました。預金口座がある銀行はどこですか、と聞くと、三菱東京UFJ銀行だというので、「三菱東京UFJ‐VISAデビット」というデビットカードがあることを伝えたのです。

デビットカードというとポイントもつかないし、ネットショッピングもできないと思っている方が多いかもしれませんが、そうではありません。ポイントも0.2%ですが付きますし、カード番号を入力することでネットショッピングにも利用できます。

この老婦人もそれを心配していたので、安心して使えますよ、と説明しました。「あっ、それはいいことを教えていただきました」ととても喜んでいいただきました。

デビットカードは無審査で、年会費もそれほど多くはかかりません。銀行口座があればだれでも持つことができます。もっと知られていいカードでしょう。

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3.今号のこぼればなし

■あの人に会いました!
「ショーンKがいきいきしてた日」

SPG(スターウッド・プリファード・ゲスト)・アメリカン・エキスプレス・カードというカードをご存知でしょうか。SPGというアメリカのホテルチェーンとアメリカン・エキスプレスが提携したクレジットカードです。

SPGは、上は1泊の宿泊料が10万円以上のセント・レジスから下はリーズナブルなダブル・ホテルズ、さらにはリゾートホテルやビジネスホテルまで世界中で1000以上のホテルを運営する世界でも有数のホテルグループです。日本でもウェスティンやシェラトンなどは比較的よく知られているのではないでしょうか。

そのSPGカードの日本でのお披露目のレセプションが2年ほど前に東京・恵比寿で行われ私も招待されました。その会場に、つい最近、学歴詐称疑惑で週刊誌やTVを騒がせた、ショーンK(ショーン・マクアードル川上)さんと元TBSアナウンサーの小島慶子さんがゲストとして来ていて、二人で丁々発止と話をしていたのです。

そのときにショーンKさんは、経営コンサルタントとして世界を飛び回っており、どこに行って仕事をするときも必ずSPGのホテルを利用するといっていました。クレジットカードではないSPGの会員カードを持っていて、宿泊の際はそのカードを使っているとのことでした。

仕事がオフのときは、カリフォルニアのロサンゼルス近郊のロングビーチにあるリゾートホテルのウェスティンホテルを定宿にしてリフレッシュしているともいっていました。その理由を尋ねられて、オーシャン・ビューを第一にあげていました。リゾートの海岸沿いに建つホテルから太平洋を一望すれば仕事の疲れも吹き飛ぶに違いありません。

「ニューヨークに行くときはタイトな仕事が多く、事前に資料をつくってまとめるなど集中する作業を強いられる。そして万全の準備をしてからミーティングに出かけます。そんなときにピッタリなのがウォール街の近くにありそのエネルギーを身近に感じることのできるビジネス機能に特化したWニューヨーク・ダウンタウンなんです」

そんなことも話していました。SPGのホテルグループならビジネスライクにもリフレッシュのためのリゾートにもしっかり対応できるということを観客にうまく伝えているわけです。

私はそんな話を聞くともなしに聞いていたためか、ショーンKという人の印象が頭の隅に残っていました。今回の騒動になってからそのときの記憶がよみがえったのですが、あのとき彼があの会場で話したことに嘘偽りはなかったのではないでしょうか。

その後、テレビ朝日の「報道ステーション」などの登場するようになってからテレビ画面で見る顔よりも、よほどいきいきしていたことをよく憶えています。

報道番組のコメンテーターとしてさまざまな事件について話す彼の言葉はなんとなく借りもののような印象を受けたのですが、SPGのホテルについて身振り手振りを交えながら語る姿は本当に楽しそうでいきいきしていました。

彼の著書を読むと、「学歴というものはさほど問題にしていない。自分が重要だと思うのは、社会に出て職業に就いてから得た体験や知識をいかに活用できるかでその人の成長が決まります」という趣旨のことを書いています。

彼にとって、2年前に私の目の前で語った、お気に入りのホテルの一室で仕事の準備をしているときこそが、学歴とは関係なく誇るべき自分の姿だったのではないかと思います。

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4.お知らせ
6月16日徳間書店からクレジットカードムック発売の予定(岩田が監修します)

3月に出したカドカワ、学研につづく「クレジットカードムック」の今年第三弾です。イオンの新共通ポイントが中心になると思いますが、変化の激しいカード業界の動きを知るためにも一冊手元に置いてください。

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