0歳から100歳まで「1世紀」を診療するドクターTの　ここだけの話

プライマリケア医　ドクターTの「ここだけの話」

■はじめに■

内科・小児科の２つの専門医資格を持ち、0歳から100歳までの1世紀を診療する傍ら、
年間500記事の監修・執筆、多数の講演、クリニック経営改善や医師のキャリアのコンサルタントとしての
顔を持つ異色のプライマリケア医、ドクターT。
多数のリピーターが多いクリニックを運用しながら、今必要とされている医療の本当の話や、
本当のかかりつけ医に巡り合える方法などをお伝えします。

■自分のキャリア■
　20年前に大学病院小児科に入局してきましたが、社会の変遷とともに、
家庭という社会の最小単位に寄り添える医療にあこがれて、
内科を含めた診療、在宅医療・障害児者の医療、思春期の不登校や、
近年クローズアップされている発達障害の診療を含めて診療の幅を広げて、
家族が1か所で診療を受けて安心できる「家庭医」「プライマリケア」のクリニックを運営するようになりました。
標榜科目は内科・小児科・アレルギー科ではありますが、
皮膚科・メンタルヘルス・整形外科・耳鼻咽喉科などの初期対応が可能である患者さんは、
基本的になんでも受け入れています。
患者さんを家族構成や人生の歩みなど、雑談を通して理解をするようにします。

■ほんとうのかかりつけ医との巡り合い■
　メルマガ創刊としては、読者の皆様が健康にかかわる相談を気軽にできる
「信頼できるかかりつけ医」の見つけ方のポイントをお話します。

　休日夜間の発熱・腹痛・胸痛・呼吸困難などの突発的な事態を除いて、
みなさんが受診する医療機関を決める時にはインターネットなどでのホームページを参考にすると思います。

診療内容はどの医療機関に記載はしておりますが、細かくその疾患について理解をすることは稀であります。
読者の皆様も、こうして決めて病院・クリニックに初めて足を踏み入れる時には、
緊張することも多くはありませんでしょうか。
こうした緊張は、まず受付から始まるスタッフの笑顔と優しさにはじまり、
居心地のよい待合室、清潔な診察室、話しやすいドクターとのふれあいで和らいでいきます。

■診察でのコミュニケーションのコツ■
ここで、よいかかりつけ医の見分け方としては、自分が今回悩んでいる事以外の内容、
あるいは家族の健康相談をあえてしてみることです。
「実は肌が荒れていて」、「肩が上にあげると痛い」という自分の悩み、
そして家族では「息子が学校にいけない」「親が認知症なのかもしれない」など、
診療の幅の広さを評価してみるとよいでしょう。

この時点で好印象を持てれば、自分が再度何かあったら受診しようという他にも、
自分の家族や友人などに、受診した医療機関をすすめる、
いわゆる「リピーター」、「サポーター」、「紹介者」になっているわけです。
自分の気持ちがこうした質問で気持ちが楽になり、満足度として改めて点数をつけてみるとよいでしょう。
5段階評価のうち4・5と高くなっているはずです。

■医療機関のスタッフの態度■
　こうした医療機関では医師のみならず、
スタッフも傾聴して対応しておりますのでクリニックの雰囲気もよく働きやすい職場であることも多いです。

私自身、医師・看護師・医療事務では患者・家族に対しての果たすべき役割は違いますが、
何か不安や悩みを抱えてきた患者さんに対して向かい合う姿勢は同じであるべきです。

クリニック内でもチームで連携ができている医療機関であるか確認しておくとよいでしょう。
ドラマで有名になった白い巨塔のような「お医者さま」とスタッフが過剰に敬う、
恐れている様子がないかもチェックポイントとなります。

■あなたの理想のかかりつけ医をみつけましょう■
　当院の勤務のモットーとしては、自分自身が幸せでなければ患者・家族を幸せにする事はできない事と考え、
居心地がよく長く働ける環境を院長自ら考えてこれまで実践してきました。

こうした雰囲気が自然と患者さんにコミュニケーションという言語の部分のみならず、
第六感と呼ばれる雰囲気・オーラでも自然と伝わってきます。

こうした医療機関に巡り合えることにより、自分と家族の身体の症状のみならず、
心の部分においても安心して地域で暮らせるようにしたいです。