月刊バロック通信

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バッハ・ヴィヴァルディ・ヘンデルが活躍した時代へようこそ! チェンバロ奏者で『古楽でめぐるヨーロッパの古都』の著者が バロック音楽を中心とした古楽の世界へ、まったりのんびりご案内します。

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メルマガ名
月刊バロック通信
発行周期
月刊
最終発行日
2018年07月22日
 
発行部数
206部
メルマガID
0001306010
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
エンターテイメント > 音楽 > クラシック

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月刊バロック通信 Vol.86
こんにちは。いにしえの宮廷楽師です。今月は以下の内容をお届けします。
=<< 目次 >>=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
++01 交易の街とバッハ
++02 コンサートのご案内
++03 これからの公開講座
++04 突撃!バッハの昼ごはん
++05 編集後記
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

++01 交易の街とバッハ

中部ドイツのライプツィヒは、3つの川の合流点という立地から、ハンブルクやフランクフルトと並ぶ交易都市として発展しました。年3回各3週間にわたる見本市が開催され、西は大西洋・東はロシア・南はイタリア・北は北海から、さらに貿易商人の手によって中東やトルコからも、ありとあらゆる商品が集まり、売りさばかれていました。トルコからの交易品の中には、大人気を博したコーヒーがありました。

見本市の期間中にライプツィヒを通りかかる商人は、素通りすることが許されず、3日間は出店をしなければならない決まりもあったとか。そうして成功した商人たちが、ライプツィヒの豊かな生活と文化をささえました。豪華なバロック様式の館がつぎつぎと建てられ、街の景色は華やかに変化しました。ライプツィヒの人口は増え、その人口をまかなうために教会の数も増え、礼拝が行われる頻度も高まりました。

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)がケーテンの街から引っ越してきたのは、そうした豊かで活気あふれる街でした。彼は宮廷音楽家から教会音楽家へと転職、「聖トーマス教会のカントル」というポストに就きました。これはライプツィヒ市全体の音楽監督のようなもので、バッハに与えられた職務は、聖トーマス教会を含む4つの教会に毎週日曜日と祝日の礼拝の音楽を作曲・演奏すること、聖トーマス教会付属学校で教師として歌と楽器のレッスンをすること、市の行事や冠婚葬祭での音楽を担当すること、など。生活は多忙を極めました。

バッハの住居は、聖トーマス教会付属学校の3階のカントル居住スペースでした。引っ越した当時、家族は妻のアンナ・マグダレーナと5人の子供たち。のちには助手をつとめた弟子やお手伝いの親戚も加わり、決して広くはなかったライプツィヒの住居は「鳩小屋のようににぎやかだった」と、次男のカール・フィリップ・エマニュエルは回想しています。
バッハの妻アンナ・マグダレーナは、ケーテンでは宮廷歌手としてバッハの半額の給料をもらっていましたが、ライプツィヒに移ってからは作曲に追われる夫を助け、育ち盛りの子供たちの世話に明け暮れたことでしょう。

さて、ライプツィヒ時代にバッハが作曲した作品としては、上述したように教会で毎週演奏される「教会カンタータ」が大きなウエイトを占めていましたが、数は少ないものの「世俗カンタータ」というジャンルに、交易都市ライプツィヒを反映した興味深いものがあります。

例えば《満ち足れるプライセの都よ》BWV216は、貿易で財を成した商人ヨハン・ハインリヒ・ヴォルフの結婚式のために書かれた作品です。プライセとはライプツィヒで合流する3つの川の一つで、ハンブルクや北海にまでつづくエルベ川の支流です。交易路の大動脈で、それによって利益を得た商人たちの命綱であったことでしょう。
一昔前なら結婚式にカンタータを書いてもらうなど、王侯貴族しかできないことでしたが、それができるほどの豊かな市民が暮らしていたのがライプツィヒでした。

また《おしゃべりはやめて、お静かに》BWV211(通称《コーヒーカンタータ》)は、コーヒー好きな娘と、何とかして娘にコーヒーをやめさせようとする父親との攻防がコミカルに描かれた作品。
1640年ごろにトルコからドイツに入ってきたコーヒーは、カフェイン中毒が社会問題になるほどの人気を博しました。女性にとっては害があるとされ、コーヒーハウスへの女性の入店が禁止されることもありました。《コーヒーカンタータ》は、そうした時代を反映した作品です。バッハ自身もコーヒー好きでしたので、毎週金曜日にコレギウム・ムシクム(ライプツィヒ大学の学生によるオーケストラ)のコンサートを、ツィンマーマンのコーヒーハウスで行った後に一服。美味しいコーヒーを味わったのではないでしょうか。

☆今月の音楽☆ 
J.S.バッハ作曲《満ち足れるプライセの都よ》BWV216
https://www.youtube.com/watch?v=3mIDSGKoTys
J.S.バッハ作曲《おしゃべりはやめて、お静かに》BWV211
https://www.youtube.com/watch?v=c7oWS8VCLYE

++02 コンサートのご案内

●『チェンバロとヴァイオリンで聴く 生誕333周年の作曲家たち』
日時 2018年8月10日(金)13:45-14:30
会場 @ギャラリー&喫茶 ぽれポれ(東京都立川市一番町2-33-16 1F)
http://www.sumirekai.jp/list/porepore.html
出演 生方真里(ヴァイオリン)渡邊温子(チェンバロ)
演奏曲目(予定)
バッハ=グノー アヴェ・マリア
バッハ ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1023
ヘンデル ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ長調 HWV371 ほか
参加費 1000円(1ドリンク付き)
お問合せ・お申込み 042-520-3188(ギャラリー&喫茶 ぽれポれ 受付時間10:00-18:00)
J.S.バッハ、G.F.ヘンデル、D.スカルラッティはともに1785年に生まれ、今年生誕333周年を迎えます。チェンバロとヴァイオリンの名曲中の名曲、バッハとヘンデルのソナタと、チェンバロ独奏でD.スカルラッティの作品を取りあげます。お話し付き・休憩なしの一時間弱。どうぞお気軽にお越しください。

●ドラマチック・バロック!Vol.8 ~333歳の天才たち~
日時 2018年10月14日(日) 14:00
会場 東京オペラシティ 近江楽堂(京王新線 初台駅直結)
出演 ソプラノ 秋吉邦子 チェンバロ 渡邊温子
演奏曲目(予定)
カッチーニ《愛しいアマリッリ》 A.スカルラッティ《すみれ》 フレスコバルディ トッカータ第9番(チェンバロ独奏) ヘンデル メサイア より《私は知っています》 バッハ コーヒーカンタータ より《ああ、コーヒーのなんと甘いこと》 D.スカルラッティ カンタータ《夢の中でさえ熱く想う》ほか
入場料 3500円(自由席)
お申込み・お問合せ cembalonko♪gmail.com (♪をアットマークに替えてください)

++03 これからの公開講座

●音楽講座 『古楽でめぐるヨーロッパの古都』(4)
書籍『古楽でめぐるヨーロッパの古都』をテキストにした4回目。次回は7月26日(木)です。
第5回 7/26 第10章 ヴェネツィア(イタリア) ヴィヴァルディにライバル登場!
会場 タニタ楽器浦和支店北浦和東口センター(JR北浦和駅より徒歩4分)
受講料 \2,500(2名様同時申込みで1名\2,000)
お問い合わせ・お申し込み タニタ楽器浦和支店 Tel. 048-831-0910

なお、秋は9月13日、9月27日、10月18日、11月1日、11月8日の5回、各木曜日10:30-12:00で開催が決定しました。テーマは決定し次第、こちらでお知らせいたします。https://cembalonko.exblog.jp/11680488/ ぜひご予定に入れていただければ幸いに存じます。

●歴メシ!とめぐるヨーロッパの古都(全6回) 次回は7月28日!
会場 松本記念音楽迎賓館(東京都世田谷区岡本2-32-15)
http://ongakugeihinkan.jp/
選曲とお話 渡邊温子(『古楽でめぐるヨーロッパの古都』著者)
調理 <音食紀行> 遠藤雅司(『歴メシ!世界の歴史料理をおいしく食べる』著者)

第4回 7月28日(土)リューベック(17世紀ドイツ、ブクステフーデの時代)
第5回 9月 2日(日)セビーリャ(16世紀スペイン、大航海時代)
第6回 10 月27日(土)ヴェルサイユ(18世紀フランス、ルイ14世の時代)
参加費:各回 アルコール有り¥5,000 アルコール無し¥4,000
お申込み・お問合せ:cembalonko♪gmail.com(♪をアットマークに替えてください)

イタリア、スイス、ベルギー、ドイツ、スペイン、フランス…音楽と旅する本『古楽でめぐるヨーロッパの古都』に登場する街6カ所を巡ります。一回につき一つの街を取り上げ、そこで作曲された音楽を聴きながら、作曲家も食べたかもしれない!?その時代の歴史的再現料理をいただきます。当地の風景画像を眺め、古の音楽が育まれた時代背景を探っていきましょう。

++04 突撃!バッハの昼ごはん

1745年に出版されたベストセラー『ライプツィヒの料理本』に掲載されたお料理をご紹介します。もしかしてバッハも味わったかもしれない料理のレシピを、ちょっとのぞいてみませんか。

その18 普通の生地でつくる牛ひれ肉のパイ 原文レシピ番号567 
1.パイ生地を作る。1~2リットルの湯を沸かし、約500グラムのバターを入れて溶かす。
2.こね鉢に0.5~1リットルの小麦粉を入れ、真ん中に穴をあけ、1を撹拌スプーンで混ぜながら注ぐ。
3.溶き卵4個分と塩少々を小鉢で混ぜ、2に加え、粘り気がでるまでこねる。
4.パイの中身を作る。前日に表面に切り込みを入れて脂身を差し込み、酢につけておいた牛ひれ肉をミディアムに焼き、小さく切り分ける。
5.肉のスパイス汁を作る。ワインと酢を少々、湯がいたレモンの皮を細長く切ったもの、胡椒と生姜を各スパイス用さじ一杯ずつ、カルダモン、クローヴ、メース、挽いたナツメグを小鍋に入れて混ぜる。
6.4がまだ温かいうちに、5を注ぎ、転がしながら炒め(または転がしながらまぶし)一晩置く。
7.パイ生地を全紙一枚分に伸ばす。その一部をソーセージ状にして打ってこね、楕円形にして縁を波のように起伏させる。その真ん中にスパイスで香りづけした肉とスライスしたレモンとバターを交互に、少し細長い形になるように、ある程度の高さになるまで入れる。置いた肉の周りの生地の底を、手を斜めにして回しながら形を整える。(レシピは次号に続きます!)

※これはレシピ番号567から590までに掲載された22のパイ料理の中の、初めの一品です。亀の甲文字でびっしり2ページにわたり書かれた、掲載レシピの中でも特に長いものです。ここには「普通の生地」の作り方が書いてあり、これを使って残りの21のパイ料理(またはデザート)ができるようになっています。具材を変えることで、応用が利くお料理です。

++05 編集後記

猛暑がつづいておりますが、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

6月から7月にかけては『古楽でめぐるヨーロッパの古都』とその関連テーマで、お陰さまでたくさんの講演の機会をいただきました。8月10日から始まり、秋・冬にはコンサートの出演もありますので、ぜひお出かけいただければ幸いに存じます。

ところで以前予告していましたバッハ時代のレシピとエッセー集「古楽メシ」第一弾が、ようやく来月あたりに刊行される予定です。このメルマガに毎月訳し続けているスザンナ・エーガー著『ライプツィヒの料理本』のレシピを、歴史的料理研究の<音食紀行>さんが、実際に何度も実践を重ね、分量や手順などを現代の私たちに作りやすいように修正していただいています。私もエッセーを寄稿していますので、どうぞお楽しみに!

今月も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
水分をこまめにとり、また来月、お元気でお目にかかりましょう!
ご質問・ご意見・ご感想などもお待ちしております。
→ http://form.mag2.com/mouwuuanio

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