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メルマガ名
映画野郎【無料メルマガ版】
発行周期
ほぼ 週刊
最終発行日
2018年11月16日
 
発行部数
406部
メルマガID
0001536793
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
エンターテイメント > 映画 > その他

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ちなみに期間中、何度も投票可能! 投票期間は12月3日(月)までですので、何卒ご協力をお願いします!

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   INDEX

(1) コラム一番星
 ◆『爆言! シネトーク最前線!!』第121回:新作ネタバレトーク!『ヴェノム』編PART1
 ◆要ゆうじの『コメディ千本ノック』第282本目:『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』
(2) ガチンコ!!シネマレビュー
 ■ボヘミアン・ラプソディ
(3) 映画野郎クロニクル 
 ◆【ガチンコ!!シネマレビュー】■アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル ■インクレディブル・ファミリー

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(1) コラム一番星

[※コーナー紹介:各ジャンルのスペシャリストが週替わりもしくは不定期に更新していく、「映画野郎」でしか読めない連載読み物コーナーです!]
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◆『爆言! シネトーク最前線!!』 

[※コラム紹介:映画野郎編集部のメンバーが映画界の時事ネタをテーマに座談会形式で本音トークします! 今回は、新作ネタバレトーク第19弾となる『ヴェノム』編です! 以下すべてネタバレして語っていますので、『ヴェノム』を未見の方は、見てからお読みください!]


■第121回:新作ネタバレトーク!『ヴェノム』編PART1

じょ~い小川(以下、小川):さて、今回の公開中の注目作をネタバレで語る新作ネタバレトークは、11月2日から公開中のマーベル・コミック原作でトム・ハーディ主演の『ヴェノム』編です!

原口一也(以下、原口):先に言い訳ですが、映画公開から2週たった遅めの掲載になってしまい、ネタバレトークを待っていた読者の皆さんスミマセン! 今月はなんだかんだで3人のスケジュール合わせが難しく……ということでご理解ください、はい。

小川:こういう時もあります。すみませんです。

原口:と、そこまで皆さん待たれていたかどうかわかりませんが、作品としては以前からアメコミファンの間では待たれていたマーベルの人気キャラの映画化! ということで、興行成績的には全米でも初登場1位の大ヒットだし、日本でもしっかり初登場1位をゲットしましたね。

小川:この週はライバルらしいライバルがいなかったから1位でしたね。

KANTO:あ。1位だったのですね。あれだけダークな内容なのに。

小川:アメコミ系の映画ファンはしばらくこの系統がなかったから飢えてたはずですね。

原口:まあソニーの事前の宣伝も頑張っていたかなというのと、あのフォトジェニックなビジュアルのインパクトで期待感が高まったかなあというのはありますが。

KANTO:ヴェノムが『アベンジャーズ』と別物に見えるのが、予告でも分かるから。ホラー映画好きのようなマニアしか歓迎しないかと思ってました。

小川:たしかに正義のヒーローとは違うから本来はやりにくかったはずですよね。

KANTO:主演も一般的に「誰?」ってレベルだと思うし。

原口:いやいや、トム・ハーディといえば、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で知らない人はいないっしょ!

KANTO:そりゃ映画野郎な僕らにはそうでも、それが興行成績1位につながらないのが、ジャンル映画の定めでしょ。

小川:そもそも元の企画から映画化までが長すぎてみんな忘れてますね。

原口:俺たちって2007年の『スパイダーマン3』でそもそもヴェノム見てるじゃない! トファー・グレイスが演じてて。でももう10年以上前だから忘れてる人多いか。

KANTO:2007年の『スパイダーマン3』は、ひどい駄作なので記憶から消えてました。映画館で見た以来、見直してない。

小川:まあ、それは否めませんね。

原口:そ、そんな! おれは嫌いじゃないけど。まあ確かに『スパイダーマン3』でのヴェノムの扱いは中途半端で、忘れられてもしょうがないというのはありますが。

KANTO:自分の中では、無かったことにしています。サム・ライミも惰性で作ったみたいなコメントを出してたはず。

小川:で、ヴェノムの企画もサム・ライミ版『スパイダーマン』シリーズ打ちきりやアメイジング版は『アメイジング・スパイダーマン2』の不人気からのシリーズ打ちきりでヴェノムを出すチャンスを失ってようやく陽の目をみた企画、というね。10年以上企画が動いていたという。

原口:でも、アメコミ好きの間ではなんだかんだでヴェノム人気でしょ?

KANTO:そうなんですね。これって、X-MENシリーズにちょっとだけ出てたデッドプールのような存在に似てますね。

原口:なるほど、それはあるかも。ではそろそろ各人の評価の点数発表を。

小川:そうしましたら私からいきましょうか?

KANTO:お願いします。

小川:点数は3点(★★★)ですね。
導入部のアラサーのテレビリポーターの転落劇も悪くないし、シンビオートに寄生されてからの奇行・言動もアクションもそこそこ楽しめましたかね。
形を変えたバディもので終盤落ち着いたけど、奇行描写はもっと派手でも良かったかな、と。顔見世興行としてはまずまずですね。

KANTO:次、僕いきます。ズバッと2点(★★)。トム・ハーディはとても頑張っているけど、敵役やヒロインに華がなく退屈そのもの。アクションもなんだかなあと思うシーンばかりで印象が薄かった。

原口:最後にいきます。点数は、2点(★★)! ダメでしょ。今回はツッコむよ! 
とにかく看板に偽りあり! どこが「最悪」で、どこが「最も残虐な悪」なのかと。
どんだけ見ている者を恐怖のどん底に突き落としてくれるのかと思ったら、普通のヒーローアクション映画でしょ! 
『デッドリースポーン』みたいなあんな恐ろしいビジュアルなら、どんだけ残虐に人の頭を食いちぎってくれるのかと待っていたのに、残酷描写から完全に逃げてるし! 一応PG12らしいけど、Gレベルだよこれ! 「最悪」をうたうんだったらR15+でちゃんとやれ。
今年の『ザ・プレデター』だって、残酷描写から逃げずにR15+でしっかりキャラの怖さを印象付けていたのに、全くそもそものヴェノムの恐怖感付けが欠けていた。

小川:みんな厳しいなー。

KANTO:描写のうんぬんはあまり気にならなかったけど、そもそもあのインド人顔の悪役がぜんぜんカリスマ性を持ってなくて、なんでこんな男のことをみんなが怖がるの? とツッコミたくなる。

小川:リズ・アーメッドですね。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に出てた。

原口:まあ、彼は『ナイトクローラー』でもけっこう印象的な役やってて、役者としてはいいんだけどね。それもあるけど、そこだけじゃなくもっと根本的なところいろいろあるよ!
不満を細かくあげれば長くなるんだけど、このまま続きに突入していいかしら?

小川:どうぞ。

原口:ストーリーじたい、そんなヒネリのない想像つく範囲。クライマックスのバトルとかをどうするのかと思ったら、シンビオートどうしの仲間割れって、そういう構図って今年の『ザ・プレデター』でもう見てるから! 
しかもあの『寄生獣』の新一とミギーよろしく、バディで仲良く敵に立ち向かうって、そんな話なの! って思ったなあ。

小川:「寄生獣」はよくわからないけど、エディとシンビオートは「ジキルとハイド」みたいなもんでしょ。

ANTO:最後の戦いが、あっさりしてませんか? 時間的制約が短いのが要因なんだけど。

原口:それももちろん不満ですよ。アクションシーンで一番面白いのが、中盤のバイクチェイスアクションだったけど、俺たちが見たいのはそこじゃないでしょ! そこに力を入れるならそもそもの残虐シーンに力を入れろと!
そしてもっと恐怖感のあるスリリングなアクションでクライマックスを迎えてほしかった。

KANTO:まったくその通り。

小川:バトルシーンが単調で『マン・オブ・スティール』っぽかったですね。

原口:そもそもヴェノム映画版の一発目でみんなこういう話を期待してたのか? と思うね。
言うなれば、ゴジラの1作目無しに、いきなり人類の味方になって敵と戦うゴジラの続編から作っちゃったようなもんじゃん? まずは恐怖のヴェノムのワルっぷりをちゃんと描くべきじゃないの? というのはあるんだけど。

小川:寄生されてスーパーパワー発揮はわかるけど悪さが薄いというね。

原口:もともと原作は知らないから、あとで調べたら一応原作の流れははずしていないようなんだけどもね。

KANTO:ヴェノムがイイ奴すぎるのも、残虐ヒーローとはとうてい思えなくなる。

小川:そこが引っ掛かり要素か。残虐ヒーローにしては小物すぎ、というね。

原口:ヴェノムのキャラがちょっと掴みにくいのもある。さらにストーリー面でもう少し細かくいえば、なんでヴェノムがエディを気に入って、敵のシンビオートと闘うときにエディの味方になったのかの理由付けが弱い。唐突感があった。
バディものって、友情が結ばれる瞬間をちゃんと描くのがドラマを盛り上げるため最も大事なのに、そこが欠けている! というのも言いたい。

KANTO:全く同感です。あまりにも都合が良いからつい眠気が襲ってくる。それの方が怖いですよ。レビューできなくなるからね。

小川:いや、それは寄生しやすい身体だったからでしょ、エディが。それだけですよ。
寄生環境がいいからシンビオートも折れつつエディとコミュニケーションをはかっている、というね。そこは単純で深くはなかったですね。

原口:寄生環境がいいからというだけだったら、ドラマ的にはあんまり盛り上がらないよね。やっぱり脚本が弱いですよ。

KANTO:この先もシリーズをちゃんと続けたいのなら、最初にしっかり土台をかためてくれないとね。

小川:もっとも本当のバディになれたのは最後のシーンだけですよ。それまではいまいち仲が上手く行かない同士のコンビで。

原口:エンドロール後のあの刑務所のシーンをみたら、ソニーもかなり続編を作る気まんまんだとは思うんだけど、土台を固めきれてないよ! これじゃ。

小川:いや、最後でそれなりに上手くはいってたからいいんじゃないですかね。

KANTO:ソニー独自のマーヴェルシリーズなんですかね? これは。次回は『ヴェノム』ファン待望のカーネイジ登場というエンド予告だけど。

小川:カーネイジ登場の意味が最初分からなかった。

KANTO:カーネイジって、地球に持ち帰った寄生獣のひとつらしいですね。

原口:カーネイジが出てくる続編は、それはそれで期待できそうではありますけどね。

KANTO:まさかの、ウディ・ハレルソン。色々なアメコミ作品またいでますね。ついでもSWシリーズでも。

小川:ウディ・ハレルソンは今回の監督の作品『ゾンビランド』にも出てるからその縁でしょう。カーネイジは2回見て意味が分かった。それよりもボクは言いたいことがあります。

原口:どうぞ。

小川:ミシェル・ウィリアムズ、ブス過ぎ!

原口:言いたいことってそれかい!

KANTO:いや、あのヒロインはなしだな。

小川:今までで一番ブスなミシェル・ウィリアムズだった。

原口:彼女は元々、美人女優として売ってないでしょ。演技派というか。

KANTO:これは正直言って、キャスティングミスだと思う。

(※続きは次号にて掲載!)

『ヴェノム』
・11月2日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー!【PG12】
・上映時間:112分
・配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
【スタッフ】
監督:ルーベン・フライシャー/脚本:スコット・ローゼンバーグ、ジェフ・ピンクナー、ケリー・マーセル
【キャスト】
トム・ハーディ、ミシェル・ウィリアムズ、リズ・アーメッド、スコット・ヘイズ、リード・スコット、ジェニー・スレイト、他
原題:VENOM/製作国:アメリカ/製作年:2018年
公式HP:http://www.venom-movie.jp/

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◆要ゆうじの『コメディ千本ノック』

[※コラム紹介:脚本家・コメディライターの要ゆうじによる、必見のコメディ映画コラムです! ]


■第282本目:キャラが濃すぎるヴァンパイアたちのドタバタ共同生活モキュメンタリー!─『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』

『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年)の監督に抜擢され、サービス精神溢れる演出で注目されたタイカ・ワイティティ。ニュージーランド出身のタイカ・ワイティティは、母国では有名なコメディアンであり、今回取り上げる『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』(2014年)でも監督・主演・脚本・製作をこなしている。「一軒家で共同生活を送るヴァンパイアたちのユルーい日常」をモキュメンタリー(ドキュメンタリー風フィクション)形式で見せた異色のホラーコメディで、本作のヒットを受けて2019年には連続ドラマ化も予定されている。

ニュージーランドの首都ウェリントンで、4人のヴァンパイアが共同生活を送っていた。379歳のヴィアゴ(タイカ・ワイティティ)はメンバーのまとめ役だが不器用で、獲物の女性の血を吸おうとしてうっかり失血死させてしまうこともしばしば。かつて恋をした人間の女性カトリーヌ(エセル・ロビンソン)を、彼女が100歳近くになった今でも想い続けている。862歳のヴラド(ジェマイン・クレメント)は拷問好きで、昔は「串刺し公ヴラド」と呼ばれて恐れられていた。
一番若い183歳のディーコン(ジョナサン・ブラフ)は反抗期で少々気が荒く、ジャッキー(ジャッキー・ヴァン・ビーク)という人間の女性を“使い魔”として都合のいい時だけ利用している。そしてもう一人、8000歳のピーター(ベン・フランシャム)がいるが、高齢なのでほとんど寝ていた。
ある日、ジャッキーが彼らの獲物としてニック(コリ・ゴンザレス=マクエル)とジョセフィーヌ(チェルシー・プレストン・クレイフォード)という学生を連れてきた。ジョセフィーヌはヴィアゴが失血死させてしまうが、逃げようとしたニックはピーターに襲われてヴァンパイアに。結果、ニックもシェアハウスの一員になったが、ヴァンパイアのルールに無頓着で人間の友人スチュー(スチュー・ラザフォード)を招き入れてしまう。しかし、ヴィアゴたちはスチューが超イイ奴だったため彼を気に入り、人間だが新しい仲間として歓迎した。
そんな時、ニックの不注意でヴァンパイアハンターの侵入を許し、ピーターを失ってしまう。失意の中、ヴィアゴたちに「邪悪な仮面舞踏会」の招待状が届いた。ヴァンパイア、狼男、ゾンビたちが集う舞踏会。主催者はヴラドの元カノでもあるポーリーン(エレナ・ステコ)だったが、一緒に連れていったスチューが人間だとポーリーンにバレてしまい……。

ヴァンパイア映画には多くの“お約束”があり、それらを逆手に取ったギャグの使い方が上手い。例えば「ヴァンパイアは相手から招待されないと建物に入れない」ので、ナイトクラブに入るのにもいちいち「招いてくれないか?」と頼んだりする。また、吸血シーンでも不器用なヴィアゴが血管を間違えて大動脈を噛んでしまい、噴水のような血しぶきが出て大慌てするところなどほとんどマンガだ。

ヴァンパイアの手先となっている“使い魔”は人間だが、いつかは自分もヴァンパイアの一員になることを夢見ており、そのためジャッキーもディーコンから“都合のいい女”扱いされている。獲物の調達はもちろん、殺された獲物の後始末(床に溜まった血の掃除とか)を黙々とやっている姿が描かれるのはヴァンパイア映画初だろう。

ヴァンパイアたちは皆、キャラも顔も濃いのだけど、普通の人間であるスチューは対照的にイイ人でおとなしい。モンスターだらけの舞踏会に参加しても、いつも通りに淡々としている。スチューはITエンジニアなので、ヴァンパイアたちにパソコン操作やインターネットの使い方を教えたりもする。で、ビデオチャットを覚えたヴィアゴが、長年音信不通にしていた使い魔の老人とのチャットに成功。しかし、相手から「いつ私をヴァンパイアにしてくれるんですか?」とツッコまれて、強制的にシャットダウンするのがオカシイ。

『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』 (原題:WHAT WE DO IN THE SHADOWS)
Blu-ray&DVD発売中!(販売元:松竹)
監督・脚本:ジェマイン・クレメント、タイカ・ワイティティ
出演:ジェマイン・クレメント、タイカ・ワイティティ、ジョナサン・ブラフ、コリ・ゴンザレス=マクエル、スチュー・ラザフォード、他
※AmazonでBlu-rayをチェック!⇒https://amzn.to/2S2h08r

◇要ゆうじ(かなめ・ゆうじ) Facebookプロフィール
⇒https://www.facebook.com/yuji.kaname/about


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(2)  ガチンコ!!シネマレビュー

[※コーナー紹介:熱心に映画館へ足を運ぶ新作好きな映画ファンのため、精鋭レビュアーが気になるその内容をいち早く辛口レビューしまくります!]
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■ボヘミアン・ラプソディ

《作品データ》
1991年11月24日にHIV感染合併症によるニューモシスチス肺炎のために亡くなったフレディ・マーキュリーが在籍した伝説のロックバンド「クイーン」とフレディ・マーキュリーの伝記映画! 1970年にヒースロー空港で働く青年ファルーク・バルサラはある夜、スマイルというバンドのライブを見て、その直後に偶然ボーカルが脱退した所でスマイルにボーカリストとして加入し、自らをフレディ・マーキュリーと名乗り、バンド名をクイーンと変えメジャー・デビューを果たす。
フレディ・マーキュリー役にはドラマ「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」のラミ・マレックが抜擢。他、ラミ・マレック、ルーシー・ボイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョゼフ・マゼロ、エイダン・ギレン、トム・ホランダー、アレン・リーチ、マイク・マイヤーズが出演。監督はブライアン・シンガー。

・11月9日(金)より、TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー
・上映時間:135分
・配給:20世紀フォックス映画
【スタッフ】
監督:ブライアン・シンガー/脚本:アンソニー・マクカーテン
【キャスト】
ラミ・マレック、ルーシー・ボイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョゼフ・マゼロ、エイダン・ギレン、トム・ホランダー、アレン・リーチ、マイク・マイヤーズ

原題:BOHEMIAN RHAPSODY/製作国:アメリカ/製作年:2018年
公式HP:http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/

《『ボヘミアン・ラプソディ』レビュー(レビュアー:じょ~い小川)》

サシャ・バロン・コーエンがフレディ・マーキュリーを演じるクイーンの伝記映画を企画している話を聞いたのが約10年前で、そこから主演の交代、監督や脚本の交代など紆余曲折を経てようやく完成した『ボヘミアン・ラプソディ』。ゲイとAIDSなど数々のフレディ・マーキュリーの負の要素を逃げずに描いた部分は評価できるが、バンドの結成から様々な部分で事実をねじ曲げ、あらゆる点で違和感が残る作品になってしまった。

ストーリーの軸はバンド結成からアメリカ進出で成功のきっかけをつかみ、「ボヘミアン・ラプソディ」でバンドの人気を不動にした1970年代と、成功からフレディ自らの性癖と退廃に溺れ、病魔に犯されつつ1985年のチャリティーライブイベント「ライブエイド」でのライブを披露するまでを描く。大半をクイーンの名曲と再現度が非常に高いライブシーンで占めている。
が、当初史実通り1991年にフレディが亡くなり、それ以降のバンドの様子もえがく予定だったストーリーをバンド側が拒否し、ライブエイドを終着点にした所でいろいろと違和感が残る内容となっている。

例えば、フレディの加入前にベーシストのジョン・ディーコンが既にいたり(ジョンはフレディ加入後にオーディションで加入)、1975年のアメリカのライブシーンで1977年に発表される「Fat Bottomed Girls」を演奏していたり、1980年のシーンで1977年発表の「We Will Rock You」の製作秘話を入れたり随所で穴だらけ。
一番はフレディのAIDS描写。フレディが自分がAIDSであることを疑ったのは映画の通りの時期だが、AIDSの診断はライブエイドの後の1987年頃で、実際に病状が悪化したのはクイーンのアルバム『ザ・ミラクル』を発表した1989年前後。なので、ファーストシーンの病弱に見えるフレディの背中から違和感がある。

フレディの負の要素であるゲイの描写はわりと多目に入れてはいるが、R指定にならない程度なので踏み込みが甘い。フレディとバンドの関係がおかしくなるように描いていた1982年にもクイーンはアルバム『ホット・スペース』も出しているし、1984年にはライブエイドで演奏される「RADIO GA GA」を含めたアルバム『ザ・ワークス』も作られていることにも触れずにフレディの負の部分ばかりを膨張した作りになっている。
そこにはフレディ・マーキュリーの意向がまるで感じられず、まさしく「死人に口無し」でバンド側の都合がいいように仕上がっている。

いわば、梶原一騎原作の「空手バカ一代」や「プロレススーパースター列伝」のような脚色バリバリのクイーンとフレディ・マーキュリーのファンタジー伝記映画である。クイーン/フレディを知らない、あるいはちょっと知っている人や映画をあまり見ないクイーンが大好きな方、もしくは映画好きのクイーンをフェイバリットにするマニアならいいのかもしれないが、それ以外は時間と金をドブに捨てるようなもの。フレディ・マーキュリー死後もちょくちょくあるクイーン商法は健在である。

評価:★
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【評価の星取りの見方→★★★★★:傑作!! ★★★★:秀作 ★★★:佳作。観て損はない。★★:凡作。★:駄作】


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(3)  映画野郎クロニクル

[※コーナー紹介:かつて掲載していた記事やコラムで、今読み返しても面白そうなものをセレクト掲載! 今回はBlu-ray&DVDがいよいよ来週発売になる洋画2作の封切当時に掲載したレビューをお届け! 両方とも点数高いです!]
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◆【ガチンコ!!シネマレビュー】

■アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

《作品データ》
アメリカの女子フィギュアスケートで初めてトリプルアクセルを決め、オリンピックにも二度でたが、それ以上にナンシー・ケリガン襲撃事件で世界中から脚光を浴びたトーニャ・ハーディングの半自伝映画! トーニャがスケートに関わる幼少期から少女へと成長し、母親や恋人との生活の中からフィギュアスケート界で輝いていく軌跡を追う。
トーニャ・ハーディング役にマーゴット・ロビーが、他セバスチャン・スタン、アリソン・ジャネイ、ジュリアンヌ・ニコルソン、ポール・ウォルター・ハウザー、マッケナ・グレイス、ボビー・キャナベール、ケイトリン・カーヴァー、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、アンソニー・レイノルズが出演。監督は『ザ・ブリザード』のクレイグ・ガレスピー。

・2018年11月21日(水)、Blu-ray&DVD発売!
※amazonでBlu-rayをチェック!⇒https://amzn.to/2QNO4Av
(2018年5月4日ロードショー【PG12】/配給:ショウゲート)
【スタッフ】
監督:クレイグ・ガレスピー/脚本・製作:スティーヴン・ロジャース
【キャスト】
マーゴット・ロビー、セバスチャン・スタン、アリソン・ジャネイ、ジュリアンヌ・ニコルソン、ポール・ウォルター・ハウザー、マッケナ・グレイス、ボビー・キャナベール、ケイトリン・カーヴァー、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、アンソニー・レイノルズ
原題:I, TONYA/製作国:アメリカ/製作年:2017年

《『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』レビュー(レビュアー:じょ~い小川)》

ある意味荒川静香や浅田真央よりも強烈に覚えているのがナンシー・ケリガンを襲撃したトーニャ・ハーディングじゃないだろうか? そのトーニャ・ハーディングのズバリの半自伝映画なんだが、いやーーーー、素晴らしかった!! ナンシー襲撃事件までのトーニャ・ハーディングの軌跡を追いながら、彼女の人生の光と陰を見事に描いている。いや、光が1/10ぐらいの氷山の一角で後は陰で、お騒がせな彼女にぴったりな自伝映画だった!!

トーニャ・ハーディングの生来からあると思われる攻撃的な性格もあるが、それ以上にトーニャの母親や元旦那のジェフ、ジェフの友人ショーンなど周りが揃いも揃って屑でボンクラで、貧困、労働者的な生活臭が強烈。フィギュアスケートをやる環境としては最悪な環境の中、それこそごみ溜めの中からトーニャが才能と攻撃的なキャラクターでのしあがっていく。

トーニャも才能以外は周りの環境の影響でやさぐれと気性の荒さ全開。タバコはスパスパ、食事の行儀の悪さ、なんでも相手にズケズケ言う性格。それが競技の表舞台に出るときに滲み出ていて、競技の審査員の心象を悪くしている。

元旦那のジェフとの一瞬の仲むつまじい時以外は、母親は暴力&罵詈雑言、ジェフもDV、競技に出れば審査員と観衆からの厳しい目線、というふうになにかと敵が多い中をやさぐれと気性の荒らさで切り抜けるトーニャはスケートリンクの花と言うより毒々しい華である。

中盤からのトーニャと元旦那ジェフとの仲が悪くなってからナンシー襲撃事件までの流れはまるでコーエン兄弟のサスペンス映画のようなドジな男たちの負のスパイラルが渦巻くクライム・サスペンス。トーニャ、母親、ジェフ、ショーンのインタビュー回想録なので一見多角的証言の『羅生門』のように見えながら、実は答えはハッキリと見えている。

同系統のダーク、ダーティなアスリートのサスペンス映画に『フォックスキャッチャー』があるが、あそこまで不穏でないもののちょっと近い匂いはある。その違いとしては、負の連鎖を作り出す元旦那ジェフやショーンらのトーニャに対する身の丈のあわない愛情とドジさ、感覚のズレ。この情けない男たちが織り成す奇妙なハーモニーにコーエン兄弟作品的なブラックなコメディセンスがある。

さらにそれを彩る70年代~80年代のポップ、ロックナンバー。カナダの女性ハードロックバンドのハートの「バラクーダ」なんかはあらぶるトーニャの闘志にリンクしてたし、実際にトーニャのフィギュアスケートでも使われたZZ TOPの「スリーピング・バッグ」も80年代半ばのアメリカの雰囲気にばっちりあうし、エンドロールに流れるスージー&ザ・バンシーズによるイギー・ポップのカバー曲「ザ・パッセンジャー」もトーニャのやさぐれた波乱万丈な人生に同調し、仄かな感動を覚える。

マーゴット・ロビーのスケートのシーン、エンドロールに映るトーニャ本人のそれとほとんど変わらない。あれは凄い。それとオレゴン州ポートランドやミネソタ州ミネアポリスとかアメリカの北の方の田舎の風景、ファミレスやトーニャの家から滲み出る労働者・下流層の風景、アメリカのフィギュアスケート界隈の風景などどれも良かった。1975、6年から20年ぐらいのアメリカの時代を一気に駆け抜けるが、基本は80年代の風景なんだよね。
田舎の風景は『スリー・ビルボード』、下流層の風景は『フロリダ・プロジェクト』が被った。その象徴がファミレスのバイトとアパートみたいな住まい、喫煙&飲酒癖かな。シリアルの食べ方(スプーンの持ち方)一つを取って見ても育ちの悪さ、環境の悪さが分かる。

そんな中で、トーニャと父親との狩猟のシーンに一服の清涼があった。どこの国でもスポーツマン、アスリートって育ち云々があるけど、古くは「巨人の星」、リアルでは辰吉や亀田一家など、決して育ちがよろしくなくても日本では「ハングリー精神」として通じちゃうが、アメリカって意外にも家庭の育ち云々を見ちゃうんだね。いや、アメリカじゃなくてフィギュアスケートの世界観がそうなのかな。

トーニャがやさぐれればやさぐれるほど、周りが屑でボンクラであればあるほど、映画としては面白くなる。リレハンメル五輪で銀メダルを獲ったナンシー・ケリガンを始め、それこそ後の冬季五輪のフィギュアスケートで金メダルを獲っている荒川静香やキム・ヨナの方がフィギュアスケート史には残るが、おそらく彼女らのサクセスストーリーを映画にしても面白くないだろう。トーニャ・ハーディングだからこそ後世にも語り継がれる傑作が生まれた!
今年のアカデミー賞の作品賞にはノミネートされなかったが、『シェイプ・オブ・ウォーター』はもちろん、『スリー・ビルボード』にも勝るとも劣らない傑作である!!

評価:★★★★★

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■インクレディブル・ファミリー

《作品データ》
ボブ、ヘレン、バイオレット、ダッシュによるスーパー・パワーを持ったヒーロー・ファミリーによるアクションアニメ映画の第2弾! Mr.インクレディブルやイラスティガールとして活躍したパー一家だがヒーロー活動禁止法案によりヒーロー活動ができなくなってしまう。そんな時に通信会社デブテックを営むディヴァー兄妹が救いの手を差しのべる。ヘレンの声役にホリー・ハンター、パー一家のスーパーヒーロー仲間のルシアスの声にサミュエル・L・ジャクソンが出演。監督・脚本はブラッド・バード。

・2018年11月21日(水)、MovieNEX(Blu-ray&DVD+他)発売!
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(2018年8月1日ロードショー/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン)
【スタッフ】
監督・脚本:ブラッド・バード
【キャスト】
クレイグ・T・ネルソン、ホリー・ハンター、サラ・ヴォーウェル、ハック・ミルナー、サミュエル・L・ジャクソン、ブラッド・バード、ソフィア・ブッシュ
原題:INCREDIBLES 2/製作国/アメリカ/製作年:2018年

《『インクレディブル・ファミリー』レビュー(レビュアー:じょ~い小川)》

前作から14年の時を経た『Mr.インクレディブル』の続編『インクレディブル・ファミリー』。邦題や予告編でやたらファミリー推しをして作品がマイルドになったのか不安があったが、今回もしっかりスーパー・ヒーローのアクション映画に仕上がっていて、『アベンジャーズ』シリーズや『ジャスティス・リーグ』シリーズの流れを意識した現代的なヒーロー・アクション映画になっている!

スーパー・ヒーロー達の活動が伝わりにくく、街の破壊による被害ばかりが残ることからヒーロー排斥の流れになるくだりは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』や『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』でも見られたもの。こうしたやたら規制をする世の中やイラスティガールやバイオレット、新キャラのヴォイドなど女性キャラの活躍が目立つ辺りに女性の社会進出の活性化と被るなど、現代社会への投影が見事である。

加えて、ディヴァー兄妹が能力を持ったヒーローを集め団体戦に持ち込むのも『アベンジャーズ』シリーズや『ジャスティス・リーグ』シリーズ、さらには『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』をも彷彿させる。キャラが多過ぎて全体的にキャラ立ちが弱いが、異次元にワープできるヴォイドなどバトルでも面白い動きを見せてくれる。

家族、それも赤ちゃんや思春期の女子といったデリケートでやり方次第では非男子的な作品になりかねない題材も思いの外クリアしている。赤ちゃんの子守りや慣れない家事に翻弄されるボブやバイオレットとクラスメイトの恋路などをスーパー・ヒーローの足枷として控え目に描く。特に赤ちゃんのジャック=ジャックの意外性でファミリー色が薄れ、コメディに転化している。

敵も催眠術を使ったり、二転三転の仕掛けがあったりと捻りを効かせているので、全体的に野郎が見ても十分に楽しめる作りになっている。それこそMCUやDCエクステンデット・ユニバースが好きな人なら絶対必見!

評価:★★★★★


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■編集後記

まず冒頭に書かせていただきましたが、現在投票受付中の「まぐまぐ大賞2018」の投票、とても簡単ですので、よろしかったらお願いします! 何度も投票できますが、1回でも投票していただけるだけで望外の幸せ。平伏。
※改めて投票はこちらのページ内の上のボタンから→https://www.mag2.com/m/0001536793.html

あと今週、多数のヒーローを世に送り出したアメコミ界のカリスマ、スタン・リーさんの訃報がありましたね。俺たちはこれまで、彼の創造したマーベル・キャラクターたちの実写映画版の数々を楽しんできたわけじゃないですか。「スパイダーマン」「アイアンマン」「X-MEN」「デッドプール」「ハルク」「マイティ・ソー」などなど、みんな見ていて当たり前な数多くのヒーローたちを創造したという功績が素晴らしすぎます。
毎度、自分の創ったヒーローの実写映画に自らカメオ出演しているという「出たがり」ぶりも有名でしたね。現在公開中の『ヴェノム』にも終盤、犬を連れて歩いて道でエディとすれ違うシーンで出演しているほか、これから公開になる『アベンジャーズ4』にもカメオで出る予定だとか。享年95歳! ということで、年齢をみれば大往生ですが、まだまだ元気な姿を見せてほしかった。ご冥福をお祈り申し上げます。

というところで、『ヴェノム』と先週レビューした『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』以外の最近見た新作について簡単に。
・『ボヘミアン・ラプソディ』。立場としては、これまで全くクイーン聞いてこなかったどころか、洋楽の素養もかなり乏しいので、ちゃんとしたレビューは遠慮させてもらいますが、予告編が良くて気になっていた作品ではありました。伝記モノとして、無難にまとめ感じで普通かなあ。ただ有名な曲はさすがに聞いたことがあるので、ラスト21分のライブエイドシーンはけっこう感動。そこにたどり着くまで、フルで曲を聴けなかったからフラストレーションがたまってて、そこでイッキに爆発させるというのは上手い。
名曲の出来るきっかけを描くおもしろいエピソードもあるし、主演のラミ・マレックの役作りもすごいと思う。でも普通に美化された伝記映画じゃインパクトが足らないというか、ちゃんとジェンダーの苦悩が入っているのはいいとして、もっとダークな面の掘り下げが見たかった。美化しない伝記映画が好きなので。でもこれ見るといい曲多いのでちゃんとベスト盤とかかりて聴きなおしたくなりますね。今更ながら興味持った次第。★★★
・『スマホを落としただけなのに』。面白かった。厳しく見ればそもそものツッコミどころはあるし謎解き面もやや物足りないけど、スマホやSNSという身近なツールが使われる世界なだけにすっと入っていけて、最後まで引き込まれる。うっかり落としたスマホがもし悪意ある他人に渡ったらこんなことになる可能性がある、というシミュレーションはリアルで興味深い。もっとダークな展開でもよかったかなとは思いつつ、中田監督もいい原作に恵まれたかなと。あと犯人役の彼の怪演は素晴らしかった。★★★★

ちなみに『スマホを落としただけなのに』きっかけの余談で、先月の傑作『search/サーチ』や『デス・ウィッシュ』、あと最近見た『怪怪怪怪物!』や『テルマ』も見ていて思ったんですが、どれもこれも劇中に「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」が普通に出てくるんですよね。洋画も邦画も関係ない世界的な流れで、特に欧米だとFacebookはやっていて当たり前。『スマホを~』は名前の使用許可がおりなかったのか、架空のSNSを使ってましたが。
劇中でSNSを大胆に扱って、若者の心の闇を描いた『何者』という傑作が2年前にあったけど、もはや2018年の今となっては、現代劇にはSNSがあるのが日常で、別にストーリー展開のメインに組み込まれているわけじゃないのも多い。SNSの無い時代を長く生きてきた自分からしたら、時代の流れを否応なく感じますが、とにかくいかにSNSを映画に取り入れるか、がもはや現代の映画のリアルになってきている。『怪怪怪怪物!』は台湾映画で、中国語でちゃんとLINEやってたりと、SNSのお国柄があったりするのも面白い。
そして若者が主役の青春系では、やはりその日常を通じて、「人間関係の空疎な感じ」はやはり感じられたりもします。他人に対してのドライな距離感というものが、近年の映画のトレンドになりつつあるというか。
またそんな時代だから、今公開中の『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』では、ジョニー・イングリッシュがいきなりスマホをゴミ箱に捨てるなど、そんな風潮を逆手にとったアナログ感バリバリのギャグに爆笑できたりするんですよね。スマホやSNS全盛の時代に対する、その批判精神に感心。やはり映画は時代を映す鏡でもあるなというのを痛感している昨今でした。(原口一也)

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