文系女子のひとりごと

【源氏物語】紫の上の敗北

はじめまして、極楽しおんと申します。
文学や本の話が好きでこの度メルマガを作成することにしました。

本日の話題は紫式部の名作「源氏物語」です。
源氏物語ではたくさんの女性が出ますが、紫の上というのは源氏の正妻ではないですが愛されたと人は言います。
私には紫の上と六条の御息所を比べると、敗北したのは紫の上だと感じます。
人間は愛した方が負けという具体例です。

【なぜ六条の御息所は気位が高いのか】
それは彼女は自分を大事にしていたからです。だからこそ源氏がほかに好きな人がいて六条の御息所をないがしろにする源氏を憎み怨霊となりました。これは当然のことでしょう。自分をないがしろにする男性には祟るのが女性です。
それは当たり前のことであり、気位です。

【ではなぜ紫の上は敗北したのでしょうか。】
それは、源氏を愛し「よき妻」に甘んじたからです。女性は太陽であったとします。
紫の上は月に甘んじました。そして気付いたのです。私は泣きわめいて嫉妬しておけばよかったのだと。

源氏は物語の後半で「女三宮」を正妻にします。大切にはしません。紫の上はそこで壊れました。
こんな愛してもいない女のために私の愛が砕かれたのだと。あぁ、私は憤るべきだったのだと。
良き妻を演じ、物わかりのいい妻を演じた。それは紫の上の敗北でした。

最期に紫の上は儚く死んでいきます。
源氏は気付きます。あぁ、愛していたのに愛し方を間違えたと。


男女の形はそれぞれですが、皆後悔するのでしょう。
女性は死ぬときに愛されたことを感じて死ぬかもしれません。しかし男性は愛せなかったことを悔やんで死ぬ生き物でしょう。

物語は教養ではなく、情を育てる最高のものです。
もしこんな話が聞きたいとかありましたらメールをくださると幸いです。
文学少女？の戯言を見てくださる方がいれば幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
また源氏物語やいろいろな本のお話をさせていただきます。

極楽しおん