いよいよ今月開催予定の東京マラソン。参加される方も、そうでない方も、走るの大好きという方全員に読んでいただきたいのが無料メルマガ『ランニング&健康・ウォーク「BEST RUN!」』。今回はいまさら聞けないランニングの基本「ウォーミングアップ」について解説されています。やらないのもやり過ぎもダメというのが難しいところですが、これを機に正しい方法をしっかりマスターしておきましょう。
いまさら聞けないランニングの基本(25) 1次アップ
本式の前の、簡単なウォーミングアップのことを1次アップいいます。必ず必要なわけでもないですが、けっこう効果的なこともあります。
1次アップは、本式アップのための準備みたいなものですが、どういうシチュエーションでやるのかというと~。
- 早朝~レースのスタート時刻の数時間前
- 会場到着後、スタートまで2時間以上あるような場合
- 午後スタートのレースがある場合の午前中
~てな感じでしょうか。あくまでも「本式アップのための準備」ですので、内容的には軽めになります。あまりガッツリやっても疲れて体力を消耗しちゃうだけですし、そもそも目的が違うってこともありますね。
1.の場合、起床から間もないこともあり、大事なレースの前に、まず身体をしっかりきちんと目覚めさせる! ということがメインの目的になります。もちろん、本式のアップは念入りにやることが前提ですね。
2.の場合、絶対に必要ってこともないですし、1.や3.に比べて更に軽めの取り組みにはなるのですが、あまり長い時間、じっとしていることでの弊害が出ることの防止にもなりますね。
また、大規模大会の場合、トイレだの荷物預かりだのスタート地点までの移動だので、なかなか思うように本式アップに取り組めない場合もあります。そういう時は、これでかなりの部分をカバーするという作戦もあります。
3.は、1.と2.の折衷バージョンみたいなものです。
1次アップに関して重要なことに、「効果の持続」という問題があります。これは本式アップでも同様ですが、1次の場合、更に空き時間が長くなりますので~。
で、端的にいうと、決して本式アップと同じ効果を狙って取り組むわけではないので、あまり深くは考えなくても良い~というのがあります。
せっかく体温を上げたのに、本式アップが始まるまで、また下がってしまうのは当たり前。まあ、ほどほどの保温は必要ですが、あまりシビアに考えなくてもいいでしょう。心肺や神経に対する刺激も同様です。
それでも1次アップの効果が、消えてなくなってしまうわけではありません。ある程度上がった筋温がまた下がるのは想定内。別に、すぐにレースが始まるわけではないので良いのです。
ただ、一度上げておくと、下がっても、完全に元に戻るわけではありません。やや高めのところに留まるってことがあります。代謝が上がるからいいんだという人もいますね。
とにかくそういう状態で、時間になったらスムーズに本式アップに取り組み始める~ということが重要なわけです。
余談ですが~トラックレースのような場合、1日で予選・決勝があるとか、2種目に出場するというようなことは普通にあるわけですが、一度アップをきちんとして、レースまですると、さすがに2本目の前のアップは、本式でもかなり簡略化しても済みます。むしろ、あまり念入りにやり過ぎると、疲れちゃいますね。
市民ランナーの皆さんでも、リレーマラソンのような場合、こういうシチュエーションになるかと思います。そもそも最初の1本目がアップ代わりだという場合もあるかと思いますが、テキトウなアップ(あるいは、アップなし)で、いきなり短い距離をフルスピードで走ると、身体が動かず大失速したり、故障しちゃうようなこともありますので、ご注意を!
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