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「何言ってるか全然わかんない」知らない言葉で恥をかかない方法

人気コンサルの永江一石さんが、さまざまな質問に答えてくれる人気メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』。今回は、社会人になったばかりの男性からのお悩み相談です。先輩社員との会話で、わからない言葉や話題が多くて話についていけず、分かったふりをしているとか。誰にでも経験があるこんなシチュエーション、知識豊富な永江さんが伝授する対処法とは?

会話で分からないことが出てきた時の対処法

Question
現在広告代理店で働き、社会人になったばかりの24歳男です。私は会社の人との話についていけないことに悩んでいます。

よく会社の先輩などと話しており、最近のニュースや時事問題、政治、経済などの話になるのですが、これまでの人生で全く勉強をしてこなかったので話についていけません。この年にして無知であること、素直に分からないと言うことに恥ずかしいと感じており、いつも分からなくても分かったふりをして何とかその場を凌いでおります。勉強をしなかったこと、本を読まなかったこと、努力をせずに遊んで生きてきた自分を反省しています。

そこで長江さんに相談ですが、こんな自分でも分かるような時事、政治経済など世の中のことが良くわかるおすすめの本などあれば教えてください。また、その他に何か良いトレーニングの方法があれば教えてください。よろしくお願いします

永江一石さんの回答

この方はいつも一人でたくさん質問をしてくれる方ですね。いつもご愛読ありがとうございます。ただ、最後のわたしの名前に「長江さん」って誤字がありますがw

質問者さんはご自身の不勉強さを恥じておられますが、今の学生さんってみんなそうですよ。とにかく物を知らない人が多いです。わたしが以前大学の講師に呼ばれた時も、30人いてわたしのことを知ってる人は誰もいませんし、それどころかいくつか常識的な質問をしましたけどみんなポカーンでした。

普段ネットサーフもしないし、テレビが主な情報源なのでテレビに出ていない人のことはほとんど知らないんです。

ただし、大学生でも国公立と早慶上智クラスは別だと思います。先日わたしのブログの読者層を調査しましたが、大学生では東大を筆頭にほとんど偏差値上位校が占めていました。もちろんわたしのブログを読んでるから偉いわけではありませんが、「iPhone SIMフリー」や「iPad」なんかのビックワードで1位になったこともありますので、何らかのネットサーフや調べ物をしている人なら一度や二度は引っかかってくると思うんです。理系が中心ですが・・

学生は遊んでるからと思いがちですが、今の大学生はとにかくお金がないので必死にアルバイトをしているんです。以前ブログにも書きましたが、東京地区の私立大学生の平均仕送り額は月8万円ぐらいしかありません。ひと月の生活費なんて生活保護のおじいさんより少ないんです。にも関わらず食事や交際費など必要経費が大学生の方が格段に高いので、勉強してる暇がないんですよね。

その前提で言いますと、質問者さんは自分を振り返って反省できているという点でまず賢明だと思います。

また、新入社員の時は右も左も分からなくても、入社して2、3年経った先輩を見ると、時事問題や政治経済にも精通しているように見えますよね。一体どうしたらそうなれるのかというと、わたしが会社員時代に実際やっていた方法を伝授しましょう。

まず人と話していて何か分からないことがあった時は、「分かりません」と白状すると恥ずかしいのでその場では分かった振りをします。そして必ず不明点をメモし、後で検索して調べるんです。わたしも例えばクライアントとの打ち合わせの時、IT系の専門用語が分からないとその場では「そうだよね」と何食わぬ顔で相槌を打ち後で必ず検索して調べてますw

人にも三種類のタイプがあると思うのですが、まず一つは「分からないのに相槌だけ打って後で調べない人」。これは最悪ですね。分からないことには興味を持たず、右から左へスルーしてしまう人は世の中に大勢いますが、これでは何の成長もありません。

次に、「分からないことがあると素直に聞く人」。これは新人の特権とも言えますが、先輩に「僕分からないので教えてください!」と素直に言えば、大体相手も気持ちよく答えてくれるでしょう。ただし、その人の言っていることが本当に正解とは限らないので、教えてもらったら必ず裏をとらないといけません

そうすることで、単なる「情報知識に変わります。人から聞いたことはすぐ忘れてしまいますが、自分で手を動かして調べたことは忘れないんです。

最後に「分からないことがあると必ず後で調べる人」。これが一番良いと思いますが、これを1年続けると先輩との会話も結構ついていけるようになりますよ。

おすすめの本を挙げるとすれば、池上彰さんの本は時事問題の入門書が多いので一通り読んでみるといいかもしれません。わたしも全作読んでますが、それだけで世の中の動きに大分詳しくなれると思います。

image by: Shutterstock

 

永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ
著者:永江 一石
商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。メルマガでは読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。
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