お子さんのいるご家庭では、そろそろ夏休みの計画に頭を悩ませ始める時期ですよね。無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』の著者・真井花さんは、「子供を成長させる夏休みの体験」とは、キャンプやお菓子作り教室といったイベントではなく、「生活に直結するもの」だと記しています。その理由とは?
パティシエよりお母さんに
さて、本日はコドモがやることのお話。
そろそろ夏休みが気になり始めますね。ま、我が家の夏は、雑草取りで終わるんですが(笑)。
コドモは夏休みなど長めの休みを過ごすと少しオトナになれるように感じます。それはきっと学校から切り離された場所で、学校では体験できない何かを体験するからだと思います。
もちろん
- デニムの染色教室
- パティシエとお菓子作り
- キャンプ
- テーマパークで一日遊ぶ
ま、こういうのも楽しくてよかったんですが(いや、こんなことコドモのころやったことなかったですが)こういうモノは、ここでいう体験には含まれないんです。と思うんです。
そもそもコドモがオトナになるということは、どういうことなんでしょうか。
・お酒を飲める
・結婚できる
・クルマの免許がとれる
・部屋を自分で借りる
・仕事をする
こうしたモノは結局のところ「自分の生活を自分で支えられるようになる」ということの一部を構成しているのです。つまり、コドモがオトナになる過程とは「生活全般のスキルをマスターすること」と言い換えてもおかしくないワケですよ。別にデニムの染色が出来なくったって、イチゴのケーキが作れなくったって、キャンプしたことがなくったって、テーマパークに行ったことがなくったってオトナにはなれるんです。アタリマエですが(笑)。
ここから言えることは、コドモの成長にとって大切な体験とは「生活に直結するもの」のことなんです。つまり
- 毎日朝食を準備する
- 汚れた窓ガラスを拭く
- 1日に使ったお金を把握する
- 週末までに草むしりを終わらせる
こんなカンジの体験のことです。もっと言えば、子供の成長にとって、現実のその子の生活と関係のない行動や出来事は、「イベント」にすぎないのです。
あ、もちろんこういうイベントを全面的に否定するつもりはないですよ。楽しいし、人生の多様さを経験させてくれますから。ただ、往々にしてこういうイベントに子供を参加させることを「体験」と思い込んでいることが多いので、こういうハナシをしているわけです。
だからね。これからオトナになっていく子供たちに何か体験させようと思うなら家事を手伝わせることです。親元にいる間に絶対に体験させておくべきです。
家事をこなすこと。それはパティシエに習うケーキより子供の成長にとって重要な体験ですよ。
image by: Shutterstock
『システマティックな「ま、いっか」家事術』
食べるのは大好きだけど、作るのは超苦手。棚拭きとアイロンがけが何より嫌い。そんな家事オンチだった私がソレナリに家事をこなせるようになったワケ。家事全体を見渡して、最小の手間で最大のリターンを得る、具体的なシステムをお知らせするメールマガジンです。
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