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上司は尊敬などされていない。まずはウザがられていると自覚せよ

あなたは嫌な上司にムカついた時、「出世したら部下から尊敬される上司になってやる!」なんて思ったことはありませんか? しかし、無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんは、「部下にとって上司はただひたすら面倒くさい存在でしかない」と断言。管理職になりたての人が陥りやすい「自分は部下から尊敬されてる」という、そもそもの勘違いを鋭く指摘しています。

上司は尊敬されないもの

今日はタイトルに書かれているように、上司って全然尊敬されないんだよね、という話です。尊敬されないどころか、部下にとっての上司って、ただひたすら面倒くさい存在でしかないんです。これまた自分が部下の立場で考えれば分かりますし、管理職になったといっても、あなたにはさらに上の上司がいるわけで、その人に対するあなたの気持ちを振り返れば分かりますよね。

ところがこれがまた、管理職初級者には勘違いされるポイントなんです。管理職になった人、出世した人というのは、自分的に努力したとか成果を上げた、だからこういう立場になれたのだって考えるポイントがいくつもあって、それが自負心に繋がっているわけですけど、そんな自負を他の人も均しく理解してくれるはず、と考えるところからこの悲劇は生まれます。

冷静に考えたら「んなワケねぇだろう」って思えるんですけど、出世したての人って、

・私のあの実績があったから部長になれたのだ
・あの時は死にもの狂いで頑張ったからなぁ
・オレは他のヤツらより頭が良いからねぇ

って考えがちで、それが他の人にも共有されていると考えちゃうんですよね。

その結果、そういうスゴい人を尊敬するのは当たり前だよね、って感じで壮大な勘違いが生まれちゃうんです。おめでたいって言えばそれまでなんですけど、この傾向は初めて管理職になった人がハマりがちなワナですから。さすがに部長とかになるとそういう勘違いは無くなるんです。だって今回が初の出世じゃありませんから。最初の出世でそれが幻想だということがイヤと言うほど思い知らされていますからね。

悲劇ってこのマインドプラス前回書いた、「命令はなんでも聞いてくれるもの」というマインドが重なった時に起こります。この二つの勘違いがダブルで被るとタダの痛い人なんですが、社内にそういう人っているはずですよ。「尊敬してるよね?」プラス「命令なんだから」という態度で部下に接する上司ほどウザイ輩はいないわけで、こうなるとタダの鼻つまみ者になっちゃいますから要注意です。

部下から見た上司って、上司の方から近づいて来られるのはイヤ、自分が困った時だけ近づくから、その時にはアドバイスをくれるなり、口添えをしてくれるなり、予算をあてがってくれるなりの助力をして欲しいよね、ということを期待しているんです。特に優秀な社員って上司にあれこれとかき回されるのを嫌うんですよね。口は出さなくて良いから、おカネと人を出してね、というのが一番良い上司。

もちろん現実にそんな対応は出来ませんから、その間で折り合いを付けるわけですが、少なくとも部下はそう思っているということは知っておくべきです。

でも中には、尊敬出来る上司っているじゃん? って思った人。あなたが尊敬する上司って、あなたに何をしてくれた人ですか? まさか昔やったイケイケドンドンの武勇伝を聞いてカッコ良い~って思って尊敬したって話じゃありませんよね。だいたいそれは尊敬じゃ無くて単なる憧れですから。

尊敬という感情に至るには、

・自分が困難な時に助けてくれた
・その言説から自分の価値観が変わってしまった
・その言動を見ていて共感することが多々ある

という条件が必要なんですよ。

そしてこれらはある一定の期間のお付き合いが必要で、新任のそれこそ管理職になったばかりのあなたが満たせる条件じゃないんです。だいたい、係長とか課長のような初級管理職がこの条件を満たすのってほとんど不可能ですから。課長時代にこの条件を満たす人って、間違いなくもっと上の役職になれる人ですから。

まずは、部下からウザイ存在だと思われているという自覚から始めてみましょう。

image by: Shutterstock

 

サラリーマンで年収1000万円を目指せ。
著者/佐藤しょ~おん
高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て無料で公開。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信する。
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