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お金もうけの上手な人は「人の不満」さえカネに変えられる

お小遣い稼ぎサイト「不満買取センター」をご存知でしょうか。人々の不満を1ptから最大50ptで買い取るというこのサービス、具体的には、Aという店の接客が悪いというクレームからスーパーの税抜き価格はわかりにくいというような身近な不満まで、投稿すればポイントがもらえるというシステムです。そんなサービスを立ち上げた企業の着眼点を高く評価するのが、無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさん。その理由は?

不満はおカネに変わるのだ

先日、「不満買い取りセンター」をご紹介したんですけど、早速登録してみた人はいるんでしょうか? これは全然アフィリエイトじゃないので、私の方は全く動向が分からないんですけどね。

このサイトの狙いは、集まって来た不満を解析して、これを分類して、企業に販売するところにあるんです。は? 企業がそんな不満を買うのかって? そう考えた人はまだまだビジネスを作る側の目線になっていませんね。

ビジネスの基本は、人の役に立つ便利だと思われるところにあるんです。その便利を強調したのがコンビニですよね、なんたって名前からして「便利」ですから。その便利の対極にあるのが不満」なんです。つまり世の中の、人々の不満が分かったら、そしてそれを解決する方法が見つけられたら、これはビジネスの種として非常に効果的ですよね。

オマケにライバル企業がここと提携していたとしたら、自分はムシするってわけに行きませんから。となると、このウラ側で不満を買い取りたいという企業は、非常に高い料金を支払っているんだろうな、ということに気付きませんか?

聞いた話ではこの不満のリストが数百万円という価格で売られているらしいです。さらにこの会社は企業向けに不満をベースにビジネスを作るという思考法を訓練するセミナーもやっているみたいです。このあたり抜け目がありませんね。

文明の進化って、人類の持つ不満を解消させることと連動しているんです。昔は手紙を飛脚が自分の足で運んでいたわけで、その頃の不満は、「もっと速く手紙が着かないかな」だったわけで、それを蒸気船が解消してくれたと思ったら、人間の欲望は際限がないので、「もっと速くならないわけ?」となって、そこで電信(電報)という通信手段を発明するわけです。

そうしたら確かに早くなったんだけど、いちいちモールスで打つのも面倒だし、やっぱり相手の声が聞こえた方が良いよね、という不満があって、それを電話が解消してくれたんです。この時代が長く続いたんですが、そうしたら今度は、移動先で公衆電話が見つからないとか、どこでも電話を掛けられるようにして欲しいという不満が生まれたんです。

人間ってホントに際限のない欲望を持ってますよね。でもそのおかげで携帯電話が生まれたわけですよ。その携帯電話だって、

みたいな不満が次から次へと生まれたわけです。それを技術の力が一つずつ解決させて今に至るわけです。というか、未だにこの競争は延々と続いているんですね。

そう考えたら、人々の持つ不満がデータベース化されていることの威力のスゴさが見えてきませんか? それを狙ってこのサイトを作った人ってホントに頭が良いんです。

こういう感じで、やっている人の意図を探るということをするのは、非常に有効なんですよ。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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