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高齢者デイサービス向けパチンコ台レンタルビジネスは成り立つか

近年、喫煙・飲酒人口が減少し、その影響で居酒屋、スナック、バーなどのナイトビジネスの景気が悪化、最悪の場合には廃業に追い込まれる店も増えています。その煽りを受けた業種のひとつがそうした夜の店にダーツ機などを貸し出す「ゲーム機のレンタル業」です。今回のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』では、人気コンサルの永江一石さんが、読者からの「ゲーム機を高齢者デイサービスにレンタルするというビジネスは成功するか?」との質問に回答しています。

デイサービスへゲーム機のレンタルビジネスは成功するか

Question

現在、飲食店などにゲーム機スロット・ダーツをレンタルしています。バー等のナイトビジネスが縮小していて、同業社が次々と廃業しています。うちもマーケットが小さくなっているのは実感しており、次の手を考えています。

廃業の影響で大量のスロット・パチンコが廃棄されており、それをツテでタダ同然で入手することが可能です。そこで、この筐体を利用し、お金も入れずに、メダル等の景品も出ないように仕様変更し、デイサービスなどにレンタルする商売をスタートしようかと思います。

ちなみに、既にゲームに特化したサービスはあります。

導入メリットとしては、「ゲーム中はスタッフの手がかからないので、スタッフの負荷軽減」が挙げられます。1台8,000円/月で1店舗につき2、3台の導入を想定しており、月に1回メンテナンス・筐体入れ替えを考えています。既存のルート営業の中に組み込むことが可能です。

永江様への質問は以下となります。

以上、宜しくお願い致します。

永江さんの回答

これは可能性があると思いますね。3月1日号でも少し触れたように、麻雀などは頭の体操になるので高齢者にも人気が高いんです。

しかーし・・・

デイサービスだけでなく特養や有料老人ホームでも需要はあると思いますが、問題を2点挙げるとすれば、一つ目は騒音問題ですね。やはりパチンコやスロットなど騒々し過ぎると他の入居者の方からクレームが来るので、音を抑える工夫が必要です。

もう一つはメンテナンスの問題でしょう。例えば認知症のお年寄りが利用中に動かなくなった機械をバンバン叩いて壊してしまうなど容易に想像出来ますよね。その辺りの対策を強化すれば、元々ギャンブルやゲーム好きだったお年寄りなどは1日中利用したいという方もいるでしょうし、おっしゃる通りスタッフの手もかからないので導入を検討する施設もあると思います。

ただ「1台8,000円/月で1店舗につき2、3台の導入を想定」という価格設定はちょっと抵抗を感じる方もいるのではないでしょうか。であれば1台数万円でも買い切りかリースにする方がハードルは低いのではないかと思います。

image by: sVlastimil Kuzel / Shutterstock.com

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