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風水から執事まで?中国の専門学校はパクリどころか斜め上すぎた

日本全国津々浦々、手に職をつけるための専門学校は数多く存在しますよね。もちろんお隣・中国にもあるのですが……。今回の無料メルマガ『上海からお届け! 簡単3分、写真で覚える生活中国語』では日本人著者のジンダオさんが、まさに中国! な専門学校を紹介しています。

职业学校 (zhí yè xué xiào) 職業学校

手に職をつける、現金獲得を行うには必要な手段の一つです。アナタには手に職と言える技術、何かありますか?

繁華街の一角にこんな立て看板が置かれていました。




最初の立て看板のスタイリスト募集は受講者の自費なのですが、二番目の政府研修は上海政府からの補助を受けられるようです。

募集していた受講内容は「スタイリスト」「フラワーデザイン」「カメラマン」「パティシエ」。結婚式を中心に需要がありそうな職種になっています。

以前、友人の結婚式で「伴郎」のお手伝いをしましたが、確かに朝からメイキャップアーティスト、カメラマンはつきっきりで新郎新婦の対応。実際は数日に分けて撮影を行うので、需要も高く売上も大きく見込めそうです。

そんな専門職を身につけられる専門学校なのですが、中国で珍しい職種を育てる学校が開校しました。

それは中国四川省で「執事のノウハウを教える専門学校がオープン。オランダに本拠地を置く「執事(バトラー)」を教育する機関が設立したのですが、海外の機関が設立しただけあり、本場の外国人執事が執事のための仕事術を伝授。そのため入学金は5万元(日本円換算81万円ほど。2017年6月付)申請時に1.5万元の手付金の納付が必要。研修期間は6週間と短期集中。

研修期間に対してカナリのお値段ですが、そこは高品質のサービスを提供する「執事」を教育する学校。高額なお値段ですが生徒の学習クオリティを保証するために、募集生徒の参加人数を制限。講師の目の行き届く範囲での授業を保証しているのだとか。17年3月開校分は大入り満員。次回7月10月と開校予定となっています。6週間の研修期間の授業はこんな感じです。

これだけのカリキュラムを6週間でクリアーするのは、想像するだけでも中々ハード。講師が目の届く範囲で授業を行うのも納得ですね。

学校サイトに掲載されている募集情報にも書かれていましたが、研修後は海南島にオープンしている7つ星ホテル、香港の個人の執事、VIP向けのリゾート地の執事などを含め、高級ホテル、個人向けなど、「選ばれた人達」をターゲットにした職場での仕事となり、給与もそれなりに期待ができそうです。

執事を育てる専門学校、日本でも中国でも非常に珍しい学校と思いますが、そこで! 中国らしい専門学校はどのような所があるのでしょうか? The中国! な専門学校を調べてみました。

糖画(tang hua)飴画
溶かした飴を使って水墨画のように龍などの画を描く技。食べるのがもったいない美しさです。

内功(nèi gōng)気功
内から出る気功を使い器官の鍛錬を行う、中国ならでは。

推拿(tuī ná)按摩
ご存知、日本人も大好きなマッサージ。いつもお世話になっています。まぐまぐちゃんもマッサージ大好きです。

风水(fēng shui)風水
色や方角などで運気を上げる風水。水の場所、空気の流れなど建築設計にも影響を与えます。

剪纸(jiǎn zhǐ)切り絵
赤い紙を切って描く、中国伝統の切り絵。人物、動物、昆虫、文字など豊富な表現も魅力の一つです。

吹糖人(chuī táng rén)水飴人形
アツアツの水飴を膨らまして、成型をしながら人や動物など加工します。

面塑(miàn sù)しん粉加工
もち米の粉を練り、着色をして人形を成型する技術

日常生活の需要に合わせた職種の専門学校もありますが、中国の伝統を重んじる専門学校もまだまだ多く開校しているようです。

中国でサラリーマンをして芽が出そうにないならば、特殊技能を身に着けてニッチな市場で一番を目指す! そんな考えもこれから徐々に生まれてくるのかも知れません。

今日の振り返り!中国語音源

职业学校 (zhí yè xué xiào)  職業学校の振り返り!中国語発声はコチラ

管家 (guǎn jiā) 執事の振り返り!中国語発声はコチラ

ジンダオのここだけの話

ニッチな市場、特に中国の文化的な仕事についている場合。私も知り合いの方で農民画家漁民画家という結構マニアックな職業の方がいます。

元々は70年以降に始まった職業で、プロパガンダ画を書いていた人たちから始まりを見せたのですが、中国人からすると「農民」や「漁民」という言葉が、非常に古臭く感じるそうで、余り見向きもされない画なのですが、農民画はホンワカした画風、漁民画は海の勢いと荒々しさが表現され、個人的には好きで収集している中国の画の一つです。

そんな彼ら、ターゲットの中国人が買わないなら、どうして生計を立てているのかと思ったのですが、中国政府が彼らを援助したり、中国文化として海外に彼らの画を発信したり、彼らの画を使った交通カードや政府内で印刷物に使ったりと、意外と彼らを保護しているのです。

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【著者】 ジンダオ 【発行周期】 ほぼ 週末刊

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